マイニングマシーン,マンション
(画像=photocreo-bednarek/stock.adobe.com)

 半導体や電子部品の開発、製造を行うLocofi(東京都港区)が、暗号資産生成に必須のマイニングマシーンを自社開発した。マイニングとは採鉱や採掘を意味するが、暗号資産の世界ではマイニングすることで報酬が得られる仕組み。機器名は「Percival Mark-1(パーシバルマークワン)」。低消費電力小型マイニングマシーンとして注目を集める。昨年12月28日、初回生産100台限定で特別価格による先行予約販売を行ったところ、即完売となった。

マイニングマシーン,マンション

低消費電力で暗号資産生成

 最近の暗号資産マーケットの盛り上がりが後押しした。
 暗号通貨に代表されるビットコインの価格が高騰している。たとえばビットコインは昨年10月段階では1ビットコインが120万円前後で推移していたが、21年2月には一時500万円を上回った。その他のメジャーな通貨であるイーサリアムも昨年10月頃から上り基調となり、10月時点で1イーサリアムが4万円弱で推移していたが、現在は14万円を超える。一時期、マーケット全体が低迷していた時期もあったが、ここに来て息を吹き返し、多くの個人投資家や企業、機関投資家などの注目を集めている。

消費電力の軽減と静音性の高さを実現

 Locofiでは「Percival Mark-1」の構想を3年前より練ってきた。代表取締役の新川真之介氏は「様々なマイニングマシーンがありますが、実は日本でマイニングを行うことは妙味が乏しいものでした」と話す。
 その原因はいくつかある。そもそもマイニングマシーンはパソコンのデスクトップのハードウェア並みのサイズが一般的。マイニングで収益を確保していくためには、複数のマシンを用意する必要があることから、工場や倉庫と言ったような広いスペースが必要となる。また駆動音も大きく、消費電力も高い。マンションやオフィスなどではクレームにつながりかねない。
 そして、最大の障壁となっていたのが電力料金の高さだ。マイニングマシーンは24時間稼働させていることが基本。使用電気量も大きいことから、電気料金が収益性を左右する。そのため、日本の電気料金の半額とも言われる中国やモンゴルなどでマイニングは活発に行われてきた。
 しかし、今回の「Percival Mark1」はこれらのマイニングの課題だった点を改善。日本でのマイニングの利回りを高めた。

小型化の成功と独自開発した水冷方式 

 今回、小型化を実現できたのはアーム社製アーキテクチャーで作られた、SOCを使用したことが大きかった。スマートフォンなどのモバイルに利用されているものだ。これを使うことで重量は2・5㎏にした。それでも暗号資産を生成する力・速さを表すハッシュレートは従来機器を上回る。スマートフォンの高性能化が進んだことでパソコンに代用されていることもあるように、「小型でも従来機器よりも大きなパワーを発揮できる」(新川氏)。
 またマンションやビルでマイニングを行う場合に問題となる音も、軽減させた。「Percival Mark-1」では独自開発した水冷方式を採用。従来は75dbだった騒音レベルは40db以下まで改善する。この数値は一般の住宅街と同等だ。
 そして消費電力量も従来1350Wほど必要としていたが、300Wに圧縮。従来の機器と比較したときに、大きく性能をバージョンアップさせることに成功した。
 これらのマイニングマシーンとしての省エネ高性能を実現したことは日本でのマイニングに新しい投資家が流入するきっかけとなったようだ。「即完売した100台には多くの個人の方や、マイニング事業に関心のある企業などからの応募がありました。これまで、個人などがマイニングを手掛けるには高いハードルがありましたので、それを下げることができたと考えています」(新川氏)。  

所有物件の空室活用の手段に、現在の価格なら月20万円超も

 マンションやビルでの空室活用の手段のひとつにもなりそうだ。たとえば、1イーサリアム15万円という価格帯の場合、「Percival Mark-1」を1台稼働させることで月次利益は23万4000円生み出すことができる(電気代を25円として計算)。1台の定価は60万円のため、こうすると3カ月弱で初期コストを回収することができる。これらを複数台運用することで賃料以上を生み出す可能性も出てくる。
 「暗号資産は投機的な動きがクローズアップされがちですが、それ以外にもアプリ開発などでも利用されている実需もあるものです。また米国では暗号資産を対象にした私募ファンドは組成されていて、上場に向けた動きも活発です。価格のボラティリティーには注意が必要ですが、長期的に注目される資産になると見ています」(新川氏)
 実際にマイニングで空室活用を行う場合には、まず「Percival Mark-1」独自のアプリにてセットアップを行う必要がある。そのうえで、マイニングした暗号資産を貯蓄するウォレットが必要だが、これは暗号資産を取り扱っている取引所にて口座開設することでクリアできる。また中小企業庁が行っている「中小企業等事業再構築促進事業」補助金を活用することも可能だ。
 同社では期待の高さに応えて、2021年4月下旬に3000台を第1期として出荷し、その後6月下旬に5000台、7月下旬に1万台と矢継ぎ早に提供していく予定だ。

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