SDGsに貢献!不動産オーナー向け緑化支援サービス展開

 不動産業界でも取り組みが進むSDGs。大手デベロッパーを中心にして保有物件での再生エネルギー活用などが行われている。直近では中小ビルオーナーが取り組みに参画できるサービスも誕生している。環境負荷の低減だけでなく、建物の付加価値向上の一策としても注目を集める。

なぜコストゼロに?

 Beeslow(東京都江東区)は今年4月よりビルオーナー向け緑化支援サービス「Beeslow Garden」を展開している。都内のビルの屋上などにハーブガーデン付き養蜂場を設置し、オーナーはコストゼロで建物の緑化を行うことができる。
 「コストゼロ」を実現したスキームはこうだ。ビルオーナーや管理会社などはBeeslowに対して屋上やビルスペースを提供し、Beeslowは無料の緑化とともに、CSR活動やSDGsの取り組みを支援していく。一方で誰でもワンコインから都市の屋上緑化に参加できる「Beeslow Club」を組織。財源を確保するとともに、ファンディング参加者には屋上で育ったハーブやハチミツの提供、開催イベントへの招待などを行っていく。

海外で注目される不動産を活用した養蜂

 国内のビル屋上で養蜂による生物多様性や緑化を促進している事例は少ない。一方で代表取締役の船山遥平氏は「海外では類似のサービスが発表されています」と話す。たとえばゴールドマンサックスではオフィスビルなどを対象にして、アセットマネジメントのなかにミツバチを持ち込んで、不動産の付加価値向上に取り組む。アセットマネジメントのなかでESGへの取り組みは一般化している。
 カナダで養蜂事業を展開する企業は、「人々がミツバチを好きになり、生態系への意識を高め、いいてはより持続可能な都市やフードシステムを構築すること」を目的として、やはり屋上での養蜂事業を展開。ゴールドマンサックスでは都市養蜂事業を展開する企業と協業し、北米のオフィスビルなどを対象にして、アセットマネジメントのなかにミツバチを持ち込んで、不動産の付加価値向上に取り組む。アセットマネジメントのなかでESGへの取り組みは一般化しており、世界的にSDGsの様々な観点から養蜂が注目されていることがわかる。
 都市養蜂は世界各国で進められており、フランスのパリでは特に活発であり、ヴァンドーム広場、オルセー美術館など歴史的建造物の屋上にミツバチの巣箱が置かれている。2017年5月時点でパリ市内に700個もの巣箱がある。

中長期的には再開発での参画も

「私たちの取り組みはビルのバリューアップをしながら、入居者満足度や周辺環境の改善やビルの環境性の向上に貢献します。当社はこれまでハチミツをはじめとするナチュラルプロダクトの製造販売、養蜂を通じた体験型イベントの開催等を行ってきました。そこで築いたノウハウや知見を生かして、『Beeslow Garden』を展開していきます」(船山氏)
 すでに複数のビルオーナー企業や管理会社と連携し展開。中長期的にはデベロッパーとも連携して、再開発のなかで養蜂を導入することも模索している。
 不動産業界でもトレンドとなっているESGやSDGs。数年後にはビル屋上に養蜂場、というのも「見慣れた光景」になるかもしれない。

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