外国債券の4つのリスクと回避方法
(画像=ampcool/Shutterstock.com)

国内の債券よりも高利回りで、効率よく資産を増やせる可能性のある外国債券ですが、国内の債券とは異なるリスクを有しています。これから外国債券に投資を行おうと考えているのなら、外国債券にある4つのリスクを理解し、同時にリスク回避の方法も知っておくとよいでしょう。

目次

  1. 外国債券にある4つのリスクとは
    1. 為替リスク
    2. カントリーリスク
    3. 価格変動リスク
    4. 信用リスク
  2. リスクを回避するためには「分散投資」を
    1. 債券の発行体の確認を
    2. 手数料がかかることにも注意する
  3. 上手な運用で確かな利益を手に入れよう

外国債券にある4つのリスクとは

初めに、外国債券にある4つのリスクについて詳しく解説します。

為替リスク

外国の債券を購入し、運用する際には、為替変動リスクをよく理解することが必要です。日々変動する為替レートに合わせて、保有する債券の価値も変動します。日本円と米ドルを例にして考えてみましょう。1ドルあたり110円の時に債券を購入した場合、円安で120円になった時と円高で100円になった時とでは、どのように価格が変動するでしょうか。

例)1ドル110円の時に10万ドル(円換算で1,100万円)の債券を購入

  • 円安で1ドル120円になった場合
    →円換算で1,200万円の価値→100万円の為替差益が発生
  • 円高で1ドル100円になった場合
    →円換算で1,000万円の価値→100万円の為替差損が発生

このように、為替レートの影響を受ける外国債券投資は、円安になると利益が出て、円高になると損失が出るという特徴を持ちます。

カントリーリスク

カントリーリスクとは、通貨を発行する国家の経済の変動によって起こる、その国特有のリスクのことです。急激なインフレなどのカントリーリスクによって、元本割れを起こす可能性もあります。特に発展途上国への投資では、政府が独自の規制を始めるなど、政治的な要因によって取引が規制されることも考えておかなければなりません。

価格変動リスク

外国債券を満期まで保有せず、途中で売却する場合には、市場金利の変動によるリスクが発生します。債券の購入時よりも金利が低下していた場合には債券の価値が上がり、金利が上昇した場合には債券の価値が下がります。

市場金利が上昇している状況では、年利の低い既存の債券よりも新しく発行される年利の高い債券の需要が高まるので、債券を売却してしまうと元本割れを起こしてしまうのです。

信用リスク

一般に債券は、発行する国や企業にお金を貸すためのものです。そのため、利払いの遅延やデフォルト(債務不履行)といったリスクを伴います。国を相手にした債券でも、デフォルトを起こさない保証はありません。実際に、アルゼンチンやエクアドル、ギリシャなどは過去にデフォルトしたことがあります。

リスクを回避するためには「分散投資」を

紹介した4つのリスクに共通する回避方法があります。まずは、「分散投資」で1つの国だけへの投資は回避しましょう。為替リスク、カントリーリスク、価格変動リスク、信用リスク、いずれにしても、1つの国に投資先を絞ってしまうと、大きな損害を受ける可能性があります。

通貨、期間、銘柄、金融機関を分散して、1つの投資先に損失があっても、他の投資先で利益が出るというようなリスクヘッジが大切です。

債券の発行体の確認を

外国債券特有のリスクを回避するために、債券を購入する際には、債券を発行する国や企業の経営状況・財務状況を把握しておきましょう。一時期よりも低迷している、政治的なリスクが高いと判断される場合には、金利が高くとも避けたほうがよいかもしれません。

外国債券は、中長期的に投資を行うことで国内金利と外国金利の差による運用益を大きく得ることができます。ハイリスク・ハイリターンを狙って短期的に投資を行うのではなく、なるべく経営状況・財務状況が安定している国や企業の債券を購入するようにしましょう。

手数料がかかることにも注意する

外国債券を購入する際には、手数料がかかります。購入する際に利用する金融機関によって手数料は異なります。購入時、中途解約時、償還時には利益から手数料が差し引かれることを忘れずに覚えておきましょう。

上手な運用で確かな利益を手に入れよう

高い利回りが魅力的な外国債券には、為替の変動によるリスクやカントリーリスクなど、特有のリスクがあります。債券の購入時には、債券の発行体の経済状況などをしっかりと把握し、投資先を分散するなどしてリスクを回避しましょう。

中長期的に運用することで国内の債券よりも大きな利益が期待できる外国債券、これを機にぜひ始めてみましょう。

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