事故物件,大島てる
(画像=makistock/stock.adobe.com)

インターネット上に無数にあるサイトの中で、ここにしかない独自性を打ち出している事故物件サイト「大島てる」をご存じでしょうか。「家を借りるときにはまず“大島てる”をチェックする」方も多いはずです。なぜこれほどまでに事故物件情報を掲載しているのか、大島てるの謎に迫ります。

「大島てる」とは

近年、ネット上でよく見かけるようになった「大島てる」というサイト。このサイトの構成はシンプルで、表示されている地図を拡大すると、炎マークが現れます。この「炎マーク」をクリックすると、表示されるのは不動産の物件名と事故の詳細です。

このサイトは、ひたすらに事故物件とその事故の詳細を掲載しているサイトなのです。

創業は江戸時代?

事故物件を表示するだけという独自性で他社の追随を許さない大島てる、そのルーツは1837(天保8)年にあるといいます。

「株式会社大島てる」の代表である大島学氏の先祖にあたる大島ぬい氏が事業を始め、その後大島てる氏の代になり、不動産業を始めたそうです。

しかし現在、株式会社大島てるでは不動産業を営んでいません。事故物件サイト大島てるをスタートさせ、ほどなくして不動産業から撤退しています。

実は2005年からあるサイト

大島てるが開設されたのは2005年のことでした。当初は東京23区のみの事故物件を掲載していましたが、のちに日本全国に広がり、さらには海外の物件も掲載するようになりました。

事故物件情報は、管理人兼投稿者である大島氏が掲載しているほか、閲覧者が投稿することも可能です。物件によってはなぜ事故物件になったのかが詳細に記載されているものもあり、事故物件情報を閲覧し続けているとほんのり背筋が寒くなります。

大島てるに「歴史上の事件にかかわる物件」が掲載されていることが分かり、SNSで話題になったこともありました。しかし、これらの情報は後に削除されています。

正確ではない情報は削除依頼も可能

一般人が誤った情報を大島てるに掲載してしまった場合、あるいは自分の所有する物件に対して事実ではないことが掲載されていた場合は削除依頼も可能です。

該当する物件をサイト上で検索し、コメント欄に削除依頼のコメントを残すか、株式会社大島てる宛に投稿を削除してもらいたい旨を郵送で送りましょう。

ただし、大島てるが削除に応じるのは「事実とは異なる情報」のみです。「物件の評価が下がるので削除してほしい」という要請には応じてもらえない点に注意しましょう。

自分の住所も検索してみる?

自殺に孤独死、殺人事件。大島てるを覗いていると、日本全国でさまざまな事件・事故が起こっていることが分かります。

「自分の住んでいる物件はどうだろう?」好奇心に駆られて検索するもしないもあなたの自由です。

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