資産運用のよくある失敗パターンとは?成功するコツやおすすめの運用方法を紹介
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大西 勝士
大西 勝士
フリーランスの金融ライター(AFP、2級FP技能士)。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。10年以上の投資経験とFP資格を活かし、複数のメディアで執筆しています。

資産運用でお金を増やしたいが「失敗が怖くて始められない」と悩んでいませんか。資産運用は、元本保証ではないため、利益が出ることもあれば損をすることもあります。資産運用で成功するには、失敗パターンから学習し自分に合った運用方法を選択することが大切です。今回は、資産運用のよくある失敗パターンや成功するコツ、おすすめの運用方法について解説します。

資産運用に失敗するとどうなるのか

資産運用に失敗すると損失が生じて資産が減ってしまいます。損失が少額であれば生活に支障が出ることはないでしょう。しかし損失が大きくなると、将来必要なお金が準備できなくなったり、精神的な苦痛を感じて健康を損なったりする可能性もあるでしょう。

資産運用のよくある6つの失敗パターン

資産運用で失敗を避けるには、失敗パターンを知ったうえでそのパターンに自分が当てはまらないかをチェックすることが大切です。ここでは、資産運用でよくある失敗パターンを6つ紹介します。

一つの銘柄・資産に集中投資をする

一つの銘柄・資産への集中投資は、うまくいけば資産を大きく増やせますがその分リスクは高まります。例えば投資先企業の業績悪化や不祥事により株価が暴落して大きな損失が生じるかもしれません。最悪の場合は、資産価値がゼロになり、投資資金をすべて失う可能性もあります。

短期で資産を大きく増やそうとする

短期で資産を大きく増やそうとしてリスクの高い投資商品に手を出すことも失敗パターンの一つです。価格変動が大きい金融商品は、うまく取引できれば短期間で大きな値上がり益を得られます。しかし売買タイミングに失敗すれば大きな損失が生じることも少なくありません。資産価格は、さまざまな要因で変動するため、資産運用のプロでも将来の値動きを予測するのは困難です。

これらを踏まえると初心者が短期投資で資産を増やすのは難しいといえるでしょう。

よく分からない商品に手を出してしまう

銀行や証券会社の窓口では、担当者から金融商品への投資を勧められることがあります。「一番人気が高い」「今だけの特典がある」などと説明されると「何となく良さそう」と感じて投資をしてしまうかもしれません。しかしよく分からない商品に手を出すことは、リスクの高い行為といえます。なぜなら仕組みが理解できないと運用がうまくいっているのかを自分で判断できないからです。

運用自体はうまくいっていても販売手数料などのコスト負担が大きく利益はそれほど残らないこともあります。

専門家に任せきりにしてしまう

近年は、資産運用を専門家に任せられる商品やサービスが増えています。自分で運用するのが不安な場合は、専門家に任せるのも選択肢の一つです。しかし専門家にすべてを任せきりにするのは避けたほうがいいでしょう。専門家は、知識や経験に関しては豊富ですが必ず利益を出せるわけではありません。運用を任せて損失が出た場合、運用を任せた投資家がその損失を負うことになります。

専門家に任せるにしても「定期的に自分で運用状況を確認する」「分からないことは質問する」など当事者意識を持つことが大切です。

リスクをとりすぎている

資産運用におけるリスク許容度は、「大きなリスクをとれる」「なるべくリスクをとりたくない」など個人差があります。リスクをとりすぎると含み損が生じたときに耐えられず資産が減った状態で投資から撤退することになりかねません。

おいしい話にだまされてしまう

資産運用をしていると「簡単にお金を増やせる」「絶対に損をしない」といった言葉で投資の勧誘を受けることがあるかもしれません。おいしい話を信じ込んで投資をした後に担当者と連絡がとれなくなりだまされたことに気づくことはよくある失敗パターンです。絶対に損をしない投資は存在しません。基礎的な知識がないと投資詐欺を見極めることができずだまされてしまう可能性があります。

資産運用で成功する7つのコツ

失敗パターンを避け投資で資産を増やすにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、資産運用で成功するコツを7つ紹介します。

資産運用の基礎知識を習得する

まずは、資産運用の基礎知識を習得することが大切です。基礎的な知識があれば自分にあった運用方法を選択し着実に資産を増やしていくことが期待できます。知識を習得するのに高額なスクールやセミナーに通う必要はありません。インターネット検索で調べたり関連書籍を読んだりすれば十分です。書籍の場合は、タイトルに「入門」「基本」などの言葉が含まれる初心者向けの本を選ぶといいでしょう。

運用目的を明確にする

基礎知識を習得したら資産運用の目的を明確にしましょう。「教育資金を準備したい」「老後に備えたい」など資産運用は目的によって選ぶべき投資商品や運用スタイルが変わってきます。できれば「いつまでにいくら準備したいか」といったゴールを決めるのが理想です。

分散投資をする

分散投資とは、複数の銘柄や資産に投資先を分散させることです。特定の銘柄が値下がりしてもその他の銘柄の利益で損失をカバーできるため、価格変動リスクの軽減につながります。資産運用では、さまざまな銘柄や資産を組み合わせてリスクを抑えながら資産を増やしてくことが大切です。

時間をかけて資産を増やす

資産運用は、すぐに結果を求めず時間をかけて資産を増やすことも成功するコツです。毎月一定額を購入する積立投資は、価格が高いときは少量、価格が安いときは大量に購入できるため、長く続けると購入単価を平準化する効果が期待できます。毎月の収入の一部を投資に回せば時間をかけて無理なく資産を増やすことが期待できるでしょう。

余裕資金で少額から投資を始める

資産運用は、預貯金などと異なり元本保証ではありません。そのため損失が生じても生活への影響が出ない余裕資金で取り組むことが大前提です。また一度にまとまった額を投資するとリスク許容度を超えた損失が生じる可能性があります。まずは、少額から始めて慣れてから少しずつ投資額を増やしていくといいでしょう。

定期的に資産配分を見直す

資産運用を長く続けていると価格変動によって資産配分が変化することがあります。例えば当初「株式50%、債券50%」という資産配分が株価上昇により「株式80%、債券20%」に変化することもあるのです。その際には、リバランスを検討しましょう。リバランスとは、株式を売却したり債券を買い増したりして当初の資産配分の割合に戻すことです。

リバランスを行うことでリスクの軽減や投資成績の向上が期待できます。リバランスに決まったルールはないため「1年ごと」「資産配分が大きく崩れたとき」など自分なりのルールを決めて定期的に見直しましょう。

手数料に注意する

資産運用は、金融商品によって手数料が異なります。例えば株式投資は、証券会社ごとに定められた売買手数料がかかるのが一般的です。投資信託は、購入時に販売手数料、保有中は信託報酬(運用管理費用)といった手数料がかかります。手数料は、投資成果に大きな影響を与えるため、なるべくコストが安い商品・サービスを選ぶことが大切です。

同じような商品でも手数料に差があるケースもあるため、注意しましょう。

おすすめの運用方法を紹介

ここでは、少額から分散投資ができるおすすめの運用方法を紹介します。

投資信託の積立投資

投資信託は、複数の投資家から集めた資金を一つにまとめ資産運用のプロが国内外の株式や債券で運用する金融商品です。商品ごとの運用方針に基づいて投資対象銘柄を選定し運用を行います。投資信託は、100円程度の少額から購入でき積立投資に対応しているのが特徴です。投資信託を1本購入するだけでさまざまな資産や銘柄に分散投資ができます。

また積立投資で収入の一部を投資に回せば無理なく資産を増やしていけるでしょう。投資信託の積立投資を検討している際は「iDeCo(個人型確定拠出年金)」「つみたてNISA」などの非課税制度が使えるものを活用するといいでしょう。投資の利益には、通常約20.315%(復興特別所得税を含む)の税金がかかりますがiDeCo・つみたてNISAは、運用益が非課税になるので有利です。

J-REIT(不動産投資信託)

J-REITは、複数の投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設などの不動産を購入して賃貸収入や売却益を投資家に分配する金融商品です。証券取引所に上場しているため、株式と同じように売買できます。保有期間中は、定期的に分配金が支払われ売却益を狙うことも可能です。現物不動産へ投資しようとすると物件価格が高額ですがJ-REITならさまざまな不動産に分散投資ができます。

少額から不動産に分散投資をするならJ-REITを検討しましょう。

まとめ

資産運用は、元本保証ではないため、損失が生じることもあります。しかしよくある失敗パターンを十分に理解したうえで投資を行えばリスクを抑えながら資産を増やすことは可能です。まずは、投資の基礎知識を習得し資産運用の目的を明確にすることから始めてみましょう。

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