ベトナムにおける不動産投資のキーポイント
(画像=Efired/Shutterstock.com)

なぜベトナムの物件を買うべきか?

ベトナムは大きな可能性のある国ですが、注意しなければいけない点もあります。ベトナムドンはアジアの中で最も安定しない通貨の一つですし、外国投資に対する制限も多くあります。しかし、2015年に改正住宅法が施行され、外国人でも不動産の購入が可能となり、今後の不動産市場の活性化が見込まれています。

しかし、マレーシアでは外国人も土地の所有が可能、タイは安定した通貨の恩恵を受けられる、フィリピンでは特別居住リタイアメントビザで永住可能、などのインセンティブが他の東南アジアの国々にあることを考えると、ベトナムは若干制約が多いように見えてしまうのは否めません。  

ベトナムの不動産を購入する方法

個人で物件を購入する。

  • 外国人は合法的に入国する限り、ベトナムで居住用不動産を購入する権利があります。外国人が所有する物件は、売却、サブリース、継承、担保に供することができます。

外国企業を設立する

  • 外国企業を設立することによって、ベトナムのアパートや住宅を購入することができます。

ベトナムで合弁事業を設立する

  • もう一つの選択肢は、ベトナム人の株主との合弁事業を設立することです。地元の企業やベトナム市民は、不動産プロジェクトの全部または一部を購入したり、リースしたりすることができます。ベトナム市民の合意の期間は無期限である一方、地元の企業は、会社の解任まで物件の所有権を保持することができます。

外国人投資家に対する制限

外国人の所有権

  • ベトナムでは、土地は人民の財産とされており、州がそれぞれ管理しています。よって、外国人は土地を購入したり所有したりすることができません。しかし、国家土地法に従って、外国人は土地をリースし使用する権利を得ることができます。
  • ベトナムへの入国許可を得られた外国人は、コンドミニアムや住宅などを購入し所有することができます。しかし、外国人は、コンドミニアムについては総ユニット数の30%、ヴィラ/タウンハウスなどの土地付きプロジェクトについては全体の10%を超えて所有することはできません。

所有権の有効期間

  • 外国人が物件を購入した場合、または土地をリースした場合の所有権の有効期間は50年です。この期間は、政府の規制に従って、更新することが可能です。

ベトナムへの投資は安全か?

ベトナムの土地登録制度は十分に文書化されており、政府は主要都市の実態をよく把握しているとされています。ベトナムで不動産を購入する際の問題は、政府よりも売り手によるところが多いでしょう。東南アジアのほとんどの国と同じように、購入する物件のデベロッパーの評判などを調べておくとよいでしょう。