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2019.8.6

旅の新しいスタイル「アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)」とは?

(画像=ventdusud/Shutterstock.com)
(画像=ventdusud/Shutterstock.com)
歴史的建造物や建築物を見るため旅行先に行くスタイル「アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)」 が米国を中心にトレンドです。日本でも旅行先で歴史的建造物や建築物に立ち寄ることは多いかもしれません。しかしアーキテクチャル・ツーリズムは歴史的建造物や建築物を見ること自体が旅行の目的です。この点が今までの旅行と少しニュアンスが違います。

自然の中で歴史的建造物や建築物を味わう

インターネットで検索すれば、世界中の歴史的建造物や建築物の外観や内装を見ることができます。画像で見ることで、全体像や特徴を楽しむことはできるでしょう。建造物や建築物のデザインや歴史、デザイナーのプロフィールを知るのもインターネットを通した情報が適しています。しかしアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)によって得られるものは、自然の中で実物の歴史的建造物や建築物と出会うことの感動です。

インターネットの画像では、決して感じることができない驚きと充実感を味わうことができます。

米国におけるアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)

地球上に存在する建造物や建築物は、歴史と無関係ではありません。米国においても同様で、その時代にトレンドだったデザインや、人々の目指すべきライフスタイルの方向性によってさまざまな様式があります。歴史的建造物や建築物は、東西に広がる米国の地図に点在。建造物や建築物に魅せられた人々は、週末に旅行に向けての情報を収集します。

そしてサマーバケーションなどの長期休暇を利用して、アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)に出かけるのです。米国ではアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)のツアーやサイト、おすすめの歴史的建造物や建築物をまとめたリストなどが充実しています。

アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)で訪れたい米国の歴史的建造物や建築物

米国の歴史的建造物や建築物には、2つの大きな特徴があります。1つ目は、米国が「新世界」「新大陸」と呼ばれるように、現存する建造物や建築物が比較的新しいものである点です。アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)で訪れる建造物や建築物は1900年代に作られたものがメインで、1900年代から現代にいたる米国のライフスタイルを反映しています。

2つ目は、住宅が多く存在する点です。歴史的建造物や建築物は時代を反映した理想のライフスタイルを目指しているものが多く、住宅はその象徴としてさまざまな実験やチャレンジが行われてきました。

楽園を目指した歴史的住宅

西海岸は、米国の理想的なライフスタイルを象徴するエリアの一つです。西海岸にはアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)で訪れたい歴史的住宅地が点在していますので列記しておきましょう。

・シーランチ
カリフォリニア北部の海岸沿いの先駆的住宅

・Sheats、ゴールドスタインハウス
ビバリーヒルズにある高級住宅

・スタールハウス
夜景が見えるプールが印象的なモダンデザインの住宅

橋や展望台、公園などの歴史的建造物

米国の建造物や建築物は、広大な敷地を利用したダイナミックな景観を持つもの多く存在し、アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)の対象として人気です。

・ゴールデンゲートブリッジ
サンフランシスコを象徴する橋

・スペースニードル
1962年の世界博覧会のために建設されたシアトルのシンボルタワー

・ガスワークスパーク
建築家リチャード・バークによって設計されたガス工場の建物を残した美しい公園

時代を象徴するデザインのビル

米国のビルは建てられた時代を象徴するデザインのものが多く存在し、アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)で人気の訪問先です。

・ポートランドビル
1982年完成。ポストモダンのデザインが特徴

・ハリディビル
1918年完成。ガラスファサードを採用した最初のビル

・プライスタワー
1956年完成。フランク・ロイド・ライト設計の高層ビル

アートを感じさせる美術館、博物館

美術館や博物館は、展示されたアートだけでなく、建造物や建築物自体もアートであり、人気のアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)訪問先になっています。

・SFMOMA(サンフランシスコ近代美術館)
建築家マリオ・ボッタの作品

・アスペン美術館
日本の建築家坂茂の設計。格子状の構造が個性的な建築

・デンバー美術館
イタリアの建築家ジオポンティによって設計された後期近代主義的な建築

日本でも流行しそうなアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)

米国でのアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)には、「米国の姿を回顧する」「逆に新しさを感じる」「デザイン自体を楽しむ」など、楽しみ方はたくさんあります。日本に視点を向けてアーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)を考えてみると、楽しみ方はさらに広がるのではないでしょうか。

米国にならって1900年代から現代にかけての建造物や建築物をターゲットにして歴史をもっとさかのぼってもよいでしょう。アーキテクチャル・ツーリズム(architectural tourism)は日本でも流行する可能性を秘めています。
 

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