海外の不動産投資家が熱い視線を注ぐ東京の今後を展望
(画像=kurosuke/Shutterstock.com)
田中タスク
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エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、自らの投資スタイルを確立。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。

海外在住の日本人投資家にとって東京をはじめとする日本への不動産投資は魅力的な存在ではないでしょうか。政治、経済両面で成熟した国であり、カントリーリスクが低いことなど資産を増やすというだけでなく資産を守る意味においても、東京の不動産は投資価値が高いと考えている人は多いかもしれません。

東京は、海外の不動産投資家から熱い視線が注がれています。今回は東京が注目されている理由と、今後の展望について解説します。

東京は世界有数の不動産投資好適地である

日本に住んでいると見えづらいことですが、海外から見た東京は世界有数の不動産投資好適地です。その理由は、主に以下の4つになります。

  • 自由主義経済が成熟しており、カントリーリスクが低い
  • 不動産市場も成熟しており、流動性も高い
  • すでに海外からの不動産投資が活発でノウハウが確立している
  • 治安が良く投資先としての安心感が大きい

4つ目の治安については、The Economist Intelligence Unitの「World’s Ten Safest Cities(世界で最も安全な10都市)」で東京が堂々の1位です。これは2019年のデータですが、前回調査に続いて1位を維持しており、世界から見て東京がいかに安全であるかが改めて評価されています。ちなみに同調査では大阪が3位にランクインしており、こちらも2018年から3位で順位は変わりません。

すでに多くの投資家が東京で不動産投資をしている

外国から日本の不動産への投資は、最近になって始まったことではありません。すでに投資対象として日本に魅力を感じている投資家は多く投資実績があります。国土交通省がまとめた「平成30年度 海外投資家アンケート調査業務報告書」によると、2019年の時点で同報告書での調査対象の投資家のうち日本の不動産に投資実績がある人は76.5%でした。

さらにこれらの投資家が日本での不動産投資をはじめた時期では「2002年以前」が30.5%を占めています。このことから分かるのは、海外からすでに多くの不動産投資実績があり、そのうち3割程度の投資家は20年近く前から不動産投資をしている事実があるということです。

内部要因と外部要因で見る、東京の「先高感」を示すこれだけの根拠

良好な投資環境を背景に、すでに海外から多くの投資家が日本で不動産投資をしていることが分かりました。それでは今後の東京はどうなっていくのでしょうか。東京の不動産市場には先高観(さきだかかん)があるというのが大方の見方ですが、その根拠を内部要因と外部要因の両面から紐解いてみましょう。

<内部要因>
2020年までの短期的な先高観に深くかかわっているのは、東京でのオリンピック開催です。オリンピック特需と呼ばれる経済効果は不動産市場にもプラス効果をもたらすため、それが東京の不動産市場に先高観を与えています。それでは東京オリンピックが終了したら一斉に市場が冷え込むのかというと、それは考えにくいでしょう。

今後も東京へは国内外からの人口流入が続くと考えられ、それに伴う不動産需要は底堅く推移すると見られています。それを如実に示している一つの動きが、REITの好調です。東京など首都圏の不動産に多くの投資をしているREITが軒並み好調。2019年9月5日には東証REIT指数が2100台を回復しました。これは2007年8月以来、12年1ヵ月ぶりです。

<外部要因>
すでに東京の不動産には海外からの投資マネーが流入しており、その流れは今後も継続すると見られています。2019年の香港での大規模デモなどに端を発した不安定化により、中国や香港などの投資マネーが安全な投資先である東京の不動産に流入しているといわれており、こうした海外勢の動きが東京の不動産市場に先高観をもたらしているのです。

もちろん中国や香港だけでなく、アジア圏の富裕層が今後も参入してくる流れが継続する可能性は高いでしょう。そのため旺盛な投資意欲が全体のマインドに先高観を与えています。こうした内部要因と外部要因を踏まえると、東京の不動産投資環境が今後も堅調に推移すると見る投資家が多いのは納得できるのではないでしょうか。

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