ロングステイ希望国13年連続No.1マレーシアの魅力とビザ
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一般財団法人ロングステイ財団が2019年4月に発表した「ロングステイ希望国・地域2018」で2006年より13年連続で1位に輝くマレーシア。

同財団は長期滞在査証「マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2H)」の充実、気候、治安、医療水準に加え、ロングステイ希望国トップとしてのイメージの定着によるメディア露出の牽引もあり、広く評価されているのだとしています。

▼「ロングステイ希望国・地域2018」トップ10 ロングステイ財団調べ『ロングステイ希望国・地域2018』

ロングステイ財団調べ『ロングステイ希望国・地域2018』 今回は、マレーシアの魅力と、マレーシアの長期滞在査証「マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2H)」について見ていきましょう。

マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2H)

マレーシアでの長期滞在を希望する外国人のためのマレーシア政府主導のプログラムです。10年ビザで更新が可能です。人種、宗教、性別、年齢に関係なく、すべての国の国民が対象です。申請者は、配偶者および未婚の子ども(21歳未満)を帯同することが可能です。

申込をするにあたって、以下の条件を満たし、直近3か月の預金額が条件を満たしていることを証明する必要があります。

  • 50歳未満:少なくとも500,000リンギット(約1,300万円)の預金および月収10,000リンギット(約26万円)の収入証明
  • 50歳以上:少なくとも350,000リンギット(約910万円)の預金および月収10,000リンギット(約26万円)の収入証明

※1リンギット=26円で換算

この最低預金額の条件は少々難易度が高いですが、これをクリアすると、MM2H保有者は、州によって設定されている外国人が購入可能な不動産の最低金額よりも低い金額の物件を購入できることがあります(州によって異なる)。

また、帯同する未婚の子ども(21歳以下)を就学させることができる*などの特典もあります。
*第3期教育(大学・短大など)についてはMM2Hビザを返納して学生ビザ取得要。

気候

熱帯雨林気候です。年間を通して蒸し暑く、気温はあまり変動しませんが、11月から1月にかけては最高気温が29~30℃とやや低め、逆に3月から8月は高めで32~33℃となっています。5月~9月にかけては南西モンスーンの影響を受け比較的雨の多い時期に入りますが、スコールが降る程度で一日中雨が降り続くことはあまりありません。クアラルンプールに関しては10月~12月も雨は多めです。この時期にビーチ方面(ペナン島・ランカウイ島等)へ出かけても、波が荒れることはありませんので遊泳も可能です。冬でも乾燥しませんし、寒さが苦手な方にはとても過ごしやすい気候です。

治安

マレーシアでも、特にクアラルンプール、ペナン島、マラッカ、ジョホールバルなどがあるマレー半島側は、比較的治安がよいと言えるでしょう。外務省の海外安全ページでは、ボルネオ島に位置するサバ州の東海岸部を除いて、危険情報は出ていません。クアラルンプール中心地は、家賃や物価が上がるにつれ、高所得者が集まるため治安も特によく、普通に道路を歩いたりするのは何の問題もありません。ただし、スリやひったくりなどのっ軽犯罪は多く、またテロ等の情報にも注意は必要です。

医療水準

マレーシアの医療水準は高く、医療目的で訪れるメディカルツーリズムがマレーシアでも人気です。

マレーシアは、医療を目的とする旅行に関する情報を提供するインターナショナル・メディカル・トラベル・ジャーナルの「ヘルス・アンド・メディカル・ツーリズム・デスティネーション・オブ・ザ・イヤー」に2015年~2017年の3年連続で輝いています。2018年はその座を韓国に渡していますが、「インターナショナル・ホスピタル・オブ・ザ・イヤー」にマレーシアのグレンイーグルス病院がランクインするなど、その他の部門では依然としてマレーシアの活躍が目立ちます。マレーシアは東南アジアにおけるヘルスケアではベストの一つなのです。

一方で、医療にかかる費用は、アメリカの20~35%程度だと言われています。

マレーシアでは、病院というよりは5つ星ホテルの客室かのような病室を備える病院もあります。病院によっては、ハイドロセラピー用のプールがあるところもあるほどです。

医師は、アメリカなど外国で最先端の技術を学んできている者も多くいます。病院によっては、日本語の通訳スタッフを備えているところもあり、英会話が苦手な方でも安心して病院を利用できる仕組みがあります。

長期滞在ビザに加えて、気候、治安、医療の面でも安心のマレーシア。人気のロングステイ先に選ばれるのも納得です。