資産運用
(画像=nancy10/stock.adobe.com)

「投資」という言葉を聞くと、資産を大きく増やすことをイメージするかもしれません。しかし、中には長期の安定収入(インカムゲイン)が期待できる投資方法もあります。インカムゲインを狙うのであれば、どんな投資方法が適しているかを知っておきましょう。

目次

  1. 1.インカムゲインとは
    1. 1-1.インカムゲインとキャピタルゲインの違い
  2. 2.インカムゲインのメリット
    1. 2-1.長期の安定収入が期待できる
    2. 2-2.時間や手間がかからない
  3. 3.インカムゲインのデメリット
    1. 3-1.キャピタルゲインに比べて期待できる利益が小さい
    2. 3-2.実質的な収益はマイナスになることもある
  4. 4.インカムゲインが得られる高利回りの投資方法7選
    1. 4-1.不動産投資
    2. 4-2.高配当株
    3. 4-3.J-REIT(不動産投資信託)
    4. 4-4.ETF(上場投資信託)
    5. 4-5.インフラファンド
    6. 4-6.投資型クラウドファンディング
    7. 4-7.太陽光発電投資
  5. 5.長期の安定収入を目指すなら不動産投資がおすすめ

1.インカムゲインとは

インカムゲインとは、資産の保有中に得られる利益のことです。たとえば、株式の配当金や債券の利息、不動産の家賃収入などが該当します。インカムゲインは、資産を保有し続けることで継続的に収入を得られるのが魅力です。

「給与以外の収入源の確保」「老後の年金づくり」「アーリーリタイヤ」といった目的で、インカムゲインが得られる投資に取り組む人もいます。まとまった資産を保有すれば、インカムゲインのみで生活することも可能です。

1-1.インカムゲインとキャピタルゲインの違い

投資で得られる利益は、インカムゲインとキャピタルゲインの2種類があります。キャピタルゲインとは、保有中の資産を売却することで得られる売買差益のことです。

たとえば、100万円で購入した株式を200万円で売却した場合、差額100万円(200万円-100万円)がキャピタルゲインとなります(手数料、税金を除く)。

インカムゲインは資産を保有することで得られる利益ですが、キャピタルゲインは資産の売却によって利益を得られる点に違いがあります。資産の種類によっては、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を得ることも可能です。

2.インカムゲインのメリット

インカムゲインのメリットは以下の通りです。

2-1.長期の安定収入が期待できる

インカムゲインは、資産の保有中は継続的に利益を得られるのが最大のメリットです。1回あたりの利益はそれほど大きくありませんが、長期にわたって安定した収入が期待できます。

株式の配当金であれば年2回程度、収益不動産なら入居者がいれば毎月家賃収入が入ってきます。資産を大きく増やすより長期の安定収入に魅力を感じるなら、インカムゲインを目的に投資するのがおすすめです。

2-2.時間や手間がかからない

インカムゲインは、利益を得るのに時間や手間がかからないのもメリットのひとつです。キャピタルゲインで大きな利益を狙う場合は、値動きを定期的にチェックして利益が出るタイミングで売却する必要があります。

それに対して、インカムゲインは資産の保有中は継続的に収益を得られるため、何度も値動きを確認したり、売却するタイミングを判断したりする必要はありません。インカムゲインが目的なら、忙しくて時間がない人でも投資に取り組みやすいでしょう。

3.インカムゲインのデメリット

インカムゲインには、以下のようなデメリットもあります。

3-1.キャピタルゲインに比べて期待できる利益が小さい

インカムゲインは、キャピタルゲインほど大きな利益は期待できません。たとえば、株式は株価が数倍になることもあるので、短期間で大きな売却益を得ることも可能です。

しかし、株式を保有して配当金を受け取る場合、その金額は投資金額の数%にとどまります。インカムゲインは1回に受け取る金額は小さいので、資産を大きく増やすには時間がかかります。

3-2.実質的な収益はマイナスになることもある

インカムゲインが目的の投資は、実質的な収益はマイナスというケースもあります。資産を購入価格より安い価格で売却すると、売却損がインカムゲインの合計額を上回る可能性があるからです。インカムゲインは実質的な収益が見えにくいので、売却も考慮して収支管理を行うことが大切です。

4.インカムゲインが得られる高利回りの投資方法7選

インカムゲインを得るには、具体的にどのような資産に投資すればよいのでしょうか。ここでは、インカムゲインが得られる高利回りの投資方法を7つ紹介します。

4-1.不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどの収益不動産を購入し、入居希望者に貸し出して家賃収入を得る投資方法です。入居者がいれば、長期にわたって毎月家賃収入を得られます。

不動産を購入するにはまとまった金額が必要ですが、金融機関の融資を利用して購入し、家賃収入で借入金を返済することも可能です。収益不動産の表面利回りの平均は7~9%程度で、高い利回りが期待できます。また、入居者募集や賃貸借契約、修繕といった物件管理は管理会社に任せられます。

ただし、不動産投資は空室になると家賃は入ってきません。また、築年数が経過するほど、家賃や物件価値が下落するリスクも高くなります。不動産投資で成功するには、空室リスクが低く、価値が下がりくい物件を選ぶことが大切です。

4-2.高配当株

利回りが高い株式を長期保有すれば、年1~2回高額の配当金を受け取れます。東証一部上場企業の株式平均利回りは2%程度で、一般的には配当利回り3%以上の銘柄を「高配当株」といいます。中には利回りが5%を超えるような銘柄もあります。

ただし、高配当株は業績が悪化すると配当が出なくなる可能性もあります。長期保有できる銘柄を選ぶには、業績や財務内容をよく確認する必要があります。

4-3.J-REIT(不動産投資信託)

J-REITとは、多くの投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設などの不動産を購入し、その賃貸収入や売却益を投資家に分配する金融商品です。証券取引所に上場しているため、株式と同じように売買できます。

J-REITは、収益の90%超を分配するなど一定の条件を満たすと、実質的に法人税がかからないため、利回りが高く設定されています。2017年以降、J-REITの平均利回りは4%前後で推移しています。比較的少額から投資できるので、少額から不動産に投資したい場合はJ-REITを検討しましょう。

4-4.ETF(上場投資信託)

ETFとは、証券取引所に上場し、特定の指数に連動する投資成果を目指して運用される投資信託です。年1~2回程度分配金が支払われ、中には高利回りの銘柄もあります。キャピタルゲインも狙えますが、分配金を目的に長期保有することも可能です。

ETFの投資対象資産は、株式、債券、不動産などさまざまです。少額から分散投資ができるので、リスク軽減効果が期待できます。投資先を分散しながらインカムゲインを得たい場合は、ETFを検討するといいでしょう。

4-5.インフラファンド

インフラファンドとは、REITに似た仕組みを持つ金融商品です。投資家から集めたお金で主に太陽光発電設備などを購入し、その売電収入を投資家に分配する仕組みになっています。

2020年10月現在、インフラファンドは東京証券取引所に7銘柄が上場しており、分配金利回りは6%前後と高めです。再生可能エネルギー発電には固定価格買取制度(FIT)があるため、長期にわたって安定した分配金が期待できます。

投資対象が環境にやさしい再生可能エネルギーであることから、投資を通じて社会貢献できるのも魅力です。ただし、インフラファンドの運営は国の方針に左右される部分もあるため、動向を注視しておく必要があります。

4-6.投資型クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて多くの人から資金を集める仕組みです。クラウドファンディングには「寄付型」「購入型」「投資型」などがあり、投資型では金銭的なリターンが設定されています。

主な投資対象は非上場株式や不動産で、投資金額に応じて定期的に分配金が支払われ、運用が終了すると一括で元金が返金されます。投資対象によって利回りは異なり、中には高利回りのサービスもあります。

投資型クラウドファンディングには価格変動リスクがないので、価格変動を気にせずに長期保有できます。ただし、基本的には中途解約できず、元本が返済されないリスクもあるので注意が必要です。

4-7.太陽光発電投資

太陽光発電投資は、太陽光発電設備を購入して売電収入を得る投資方法です。太陽光発電は固定価格買取制度の対象で、発電した電気を20年間固定価格で買い取ってくれるため、長期の安定収入が期待できます。物件によっては、表面利回りが10%を超えることもあります。

投資するにはまとまったお金が必要ですが、金融機関の融資を利用できるので、少ない元手で投資を始めることも可能です。

ただし、太陽光発電投資は初期費用や維持費がかかり、実物資産であるため災害リスクもあります。また、「固定価格買取制度終了後の運営をどうするか」といった課題もあるので、仕組みを理解したうえで投資を始めることが大切です。

5.長期の安定収入を目指すなら不動産投資がおすすめ

インカムゲインが得られる投資方法を7つ紹介しましたが、特徴や期待できる利回りは異なります。長期の安定収入を目指すなら、毎月家賃収入を得られる不動産投資がおすすめです。これから不動産投資を始める場合は、比較的少額から始められる区分マンションへの投資を検討してみましょう。

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