ソーシャルレンディングとは?特徴や不動産クラウドファンディングとの違いをわかりやすく解説!
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ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングという言葉はよく耳にするけど「2つの違いがよく分からない」という人は多いのではないでしょうか。ソーシャルレンディングとは、Web上で投資家とお金を借りたい企業をマッチングするサービスのこと。利回りが高めかつ少額で投資ができるため、投資初心者でもスタートしやすい投資方法の一つです。

ただし比較的まだ新しい投資商品のため、ソーシャルレンディングの特徴や注意点を理解することが重要です。本記事では、ソーシャルレンディングの仕組みや案件を選ぶときのポイント、不動産クラウドファンディングとの違いなどについて詳しく解説していきます。

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングとは、Web上で不特定多数のお金を貸したい投資家とお金を借りたい企業をファンド会社が仲介し貸し付けるサービスのこと。借り入れをした企業は、定められた期間内に一定の利息を付け足して返済しファンド会社が投資家の投資額に応じた配当を分配する仕組みです。

出典:金融庁
出典:金融庁

例えば2,000万円の不動産を購入し運用したいA社に対してファンド会社がWeb上で投資家の募集を行い年利10%で貸し付けした場合、借りた企業は元本と利息の合計額2,200万円を返済し仲介会社が投資家に償還金を分配するスキームです。

ソーシャルレンディングのメリット

ソーシャルレンディングの主なメリットは、以下の3つです。

  • 高利回りの案件が多い
  • 1万円からという少額で投資できる
  • 情報収集などの運用の手間がかからない

高利回りの案件が多い

ソーシャルレンディングの最大のメリットは、高利回りの案件が多いことです。案件によって利回りは異なりますが、相場としては2~10%程度になっています。低金利が続く日本の銀行に預金するのと比較して高利回りの案件が多いため、ソーシャルレンディングを運用するのは選択肢の一つです。

1万円という少額で投資ができる

ソーシャルレンディングの最低投資金額は、1万円に設定されているものが多い傾向です。そのため少額で投資を始めることができ複数の商品に投資してリスク分散することもできます。複数の案件に投資を行うことで一つの案件で元本割れが発生しても他の案件から分配金を得ることができるため、リスクを分散して運用することが期待できるでしょう。

情報収集などの運用の手間がかからない

ソーシャルレンディングは、基本的に投資後の運用の手間がかからない点がメリットです。資金を企業に貸す形となるため、いったん投資をスタートすれば償還するまで投資家は何もする必要がありません。株式投資など株価や経済ニュースなど常に情報収集する必要がある投資商品と比較して余計な手間がかからないため、ビジネスパーソンなど本業が忙しい人でもスタートしやすいでしょう。

ソーシャルレンディングのデメリット

ソーシャルレンディングのデメリットは、主に以下の4つです。

  • 途中解約ができない
  • 元本保証がない
  • 運用会社が倒産するリスクがある
  • 日本のソーシャルレンディング業界の歴史がまだ浅い

途中解約ができない

ソーシャルレンディングは、運用を始めると原則途中で解約することができません。自身の好きなタイミングで現金化することができないため、自分の資金状況の把握や運用期間、いくら投資するかなどのプランニングを慎重に立てることが重要です。

元本保証がない

ソーシャルレンディングは、銀行預金と違って投資となるため、元本保証がありません。万が一貸付先が債務不履行に陥った場合、元本割れを起こす可能性があります。また元本割れが発生しなくても分配金や元本の償還が遅れる可能性もあるため、注意が必要です。上記のような事態に陥らないためには、貸し付けする企業の資産や経営などの状況をよく調べることが重要になります。

運用会社が倒産するリスク

ソーシャルレンディングは、投資家とお金を貸してほしい企業を仲介するファンド会社が投資家から資金を集めて貸し付けを行っています。そのためファンド会社が倒産すると貸し付けた元本を大幅に毀損する可能性があるため、注意しましょう。こういった事態を防ぐためには、ファンド会社の運用実績や事業規模などを確認して信頼できる会社かどうか慎重に見極めることが重要です。

日本のソーシャルレンディング業界の歴史がまだ浅い

日本のソーシャルレンディング業界は、2008年ごろから少数のファンド会社で始まり2013年に証券会社の「クラウドバンク」が参入するなどサービスを提供する会社が増えてきました。2021年6月時点では、まだ日本のソーシャルレンディング業界は10年程度と歴史が浅く市場規模も小さいため、規模の小さい会社や実績が乏しい会社などが多いのが実情です。

会社の業績が把握しにくいことだけでなくソーシャルレンディング業界で行政処分された会社は少なくありません。例えば2018年に業務停止命令を受けたエーアイトラスト株式会社は、翌年に行政処分によって金融商品取引業者の登録が取り消されています。上記のようにファンド会社が不祥事を起こす可能性もあるため、会社の実績や資本金などの情報を集めることが重要です。

失敗しないためのソーシャルレンディング案件のチェックポイント

失敗しないために案件を選ぶときのチェックポイントは、以下の3つです。

  • 貸付先の確認
  • 審査についての確認
  • 債権の管理や返済遅延に対する対応などのその他情報

貸付先について

ソーシャルレンディングで最もチェックすべきポイントは、貸付先の情報です。大きく以下の情報を確認するようしましょう。

  • 業種
  • 事業内容
  • 貸付額
  • 利回り
  • 貸付予定日
  • 資金使途

特に利回りや貸付額は投資計画を立てるうえで非常に重要です。また途中解約ができないため、運用期間についても必ず確認するようにしてください。

審査について

貸し付けを行う会社に対する審査内容や審査基準も確かめる必要があります。なぜなら審査基準が厳しくない案件は、後々のトラブルの原因になりかねないからです。そのため審査内容を確認してできるだけ厳しいファンドを選択するようにしてください。例えばクラウドバンクは、借り入れを申し込んだ企業に対して登記簿や決算書などの審査に必要な書類の提出を求めたうえで会社訪問や代表者面談、担保の確認も行っています。

その他

返済の遅延や貸付先の借り換えなど債権に対する管理をファンド会社が厳格に行っているかどうかも重要です。例えば貸し付けた会社が返済の遅延があると会社の経営状況がよくない可能性があります。そのまま放置すると倒産まで至る可能性もゼロではありません。このように債権に対する管理は、投資家が不利益を被る可能性があるため、管理を厳格に行っているファンド会社を選ぶことが必要です。

不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い

最後にソーシャルレンディングと似ていると思われがちな不動産クラウドファンディングとの違いを解説します。大きく以下の2つの違いがあります。

  • 事業に必要な免許が違う
  • 分配金の原資が異なる

事業に必要な免許が違う

最も大きな違いが事業に必要な免許の違いです。ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、以下の免許が必要になります。

必要な免許
ソーシャルレンディング・第二種金融商品取引業
・貸金業
不動産クラウドファンディング・不動産特定共同事業及び電子取引業務
・第二種金融商品取引業

分配金の原資が異なる

2つ目は、投資家に分配する資金の原資の違いです。ソーシャルレンディングは、貸付金利から投資家に資金を分配します。一方で不動産クラウドファンディングは、不動産の運用益から分配金を配る形です。

まとめ

ソーシャルレンディングは、利回りが良く少額で投資できる特徴があるため、投資初心者でも気軽に投資することができるのが魅力です。ただしソーシャルレンディング自体は、まだ歴史が浅い業界かつ行政処分を受けるような会社も少なくないため、運営会社の実態をしっかりと把握することが大切になります。ソーシャルレンディングを検討する際は、本記事を参考にしながら投資を検討しましょう。

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