昔ながらの商店街では、一見すると儲かってなさそうなのに生き残っている店舗があることが少なくありません。歩いている人もまばらな商店街で、なぜ潰れずに長年にわたって営業を続けていけるのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
ほかに収入がある
商店街に昔からあるお店のオーナーは、そのエリアで土地やアパートなどの不動産を所有しているケースがあります。その場合は店舗の売り上げのほかに不動産収入を得ていることから、本業では儲からなくても生活には困らず、結果としてお店を閉店せずに残していることも考えられます。
掛かるコストが少ない
自ら所有する建物で長らくお店を営業している場合、家賃も掛からない上、その建物を建てたときの不動産ローンなどは既に支払い終えているケースも多いでしょう。そのため、毎月の支払いコストが少なく済み、結果的に売り上げが少なくても営業を続けていきやすくなります。既にそのエリアの地価が下がっている場合は、固定資産税なども低くなります。
また店主が1人で営業しているケースなどでは、パートやアルバイトに掛かる人件費なども発生しません。たくさんお客さんが来ないと売り上げも低くなりますが、出ていくコストも少なく済むというわけです。
「見えない上客」がいる
商店街にある店舗だけを見ているとお客さんが入っているように見えなくても、実は地元の警察や消防、学校、郵便局などから定期的に大口の発注などがある場合があります。
また花屋などの場合は葬儀場などが上客となり、大きな売り上げを得ているケースも多いでしょう。小さな電器店では商品の販売だけではなく、昔からの常連さんに販売した家電などの修理サービスで多くの売り上げをあげていることもあります。
その店にしかない強みがある
扱っている商品はニッチであっても品揃えだけは他店に負けない、といった強みがあれば、一定数の常連客からの継続的な売り上げでお店を存続させていくことができやすくなります。その上、劣化が著しく進むわけではない商品を扱っている場合は、長年売れ残っていても無駄に破棄する必要もなく、営業を続けていきやすくなります。
たとえシャッター街であっても
多くの人通りがある都心であっても閉店するお店がある一方、シャッター街でも営業を続けているお店があります。こうしたお店には主にこのような4つの理由があったのです。
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