東大卒トレーダー,中卒トレーダー
(画像=Matej Kastelic/Shutterstock.com)

知識か、それとも勝負師の勘か。日本トップレベルの頭脳が集まる東京大学を卒業したトレーダーと、学校で学んだことは少なくとも投資慣れした中卒トレーダー、どちらのほうが優秀なのでしょうか。トレーダーに必要な知識や素質について考察します。

トレーダーという働き方

トレーダーとは、国内外の株式や社債、国債等を売買する人のことを指します。1日の間に売買を繰り返す、超短期的な取引を行うトレーダーをデイトレーダーといい、近年ではネットでの取引を盛んに行う個人デイトレーダーも増えています。

デイトレーダーの1日

デイトレーダーは、1日のおおよその時間をPCモニターの前で過ごします。凄腕と言われるようなデイトレーダーは、パソコンデスク上に10台近いモニターを設置して、株価やチャートをリアルタイムに確認できるよう環境を整えているようです。

起床後はすぐにニュースのチェックをし、経済全体に動きが出そうなニュースがないか確認します。午前9時の開場と同時に、前日目星をつけていた銘柄を確認して、実際の動きを見て売買する銘柄を決めます。

株式市場は午後3時で終了です。主要取引は午前中に終わらせて、午後は様子見というトレーダーもいますし、午前9時から午後3時までパソコンにつきっきりで取引を繰り返すトレーダーもいます。午後3時に取引が終了した後は、明日の取引に向けて情報収集を行い、1日が終わります。

デイトレードに必要なものは

特段の資格も必要ないデイトレーダーは、学歴に関係なくどのような人でも始められます。最初はおぼつかない知識でも、デイトレードを行う中で自分なりの勝利の方程式ややり方が見えてくるものです。確かに、大学に通い経済学を学んでいれば、株式チャートの背後にある社会情勢や企業についてさらに理解することができるでしょう。

しかし、それはトレーダーに必須の知識というわけではありません。

トレードで生計を立てている専業トレーダーに「負け組トレーダーと自分の違いは」という質問を投げかけたところ、「どうしても勝ちたいという気持ち」「これしかないという危機感」「絶え間ない努力」など、技術や知識とは異なる回答がありました。

自己管理能力

専業トレーダーに共通するものの一つとして、自己管理能力の高さが挙げられます。今日の取引に勝つにはどうしたらいいのかを考えながら、効率よく動き、学び、粛々とやるべきことをやり続けられる人が、専業トレーダーとして長く活躍できるようです。

強靭なメンタル

トレーダーは毎日大きな決断を繰り返しています。数千万、時には数億のお金を秒単位で動かすのがトレーダーです。メンタルが弱く、意思決定能力に欠ける人はトレーダーに向きません。

シンプルな思考回路

「株式売買で確実に勝つ方法!」のように、世の中にあふれる「すぐに儲かる」というような情報はほとんど意味をなさない、大切なのはシンプルな投資法を長く続けること、というトレーダーもいます。近道などなく、正攻法こそ勝利の秘訣と考えるトレーダーもいます。あれこれと考えるよりも、シンプルな考え方ができる人のほうが成功しやすいのかもしれません。

大切なのは学歴よりもメンタル!

東大卒と中卒、どちらのトレーダーのほうが強いのか、その答えは「メンタルが強く自己管理能力が高い方」。つまり知識よりもメンタル、学習能力の高さよりも自己管理能力の高さ、努力をいとわない性格が大切なようです。興味があるのなら「経済について学んだことがないから」と諦めず、トレードの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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