高級車は「ステイタスシンボル」でもありますが、同時に投資の対象でもあります。今回は、高級車投資をする際におさえておきたい「価値が上がる」クルマに出会える4つのポイントをまとめました。
ポイント1 高級車の「中古」であること
結論から言えば、投資で買うなら新車は見送ります。新車は買った瞬間から減価償却が始まり、価値が激しく目減りします。
現時点での税法では、定額・定率に関わらず、車には7年程度の償却期間しかありませんので、わざわざ短期で価値が大きく下がるものを投資対象にする必要はありません。
ポイント2 希少性の高い車であること
希少性の高いものを選びましょう。例えば、同じメルセデス・ベンツであっても、1995年に翼のような扉で知られた「SL300‐ガルウィング」のように、人々の記憶に残り、なおかつ希少価値の高い車に投資をします。
このガルウィングは発売当初の話題性は高かったのですが、人気のある車体ではなかったため生産台数は25,000台程度で終わりました。しかしその後、その希少性から投資対象として注目され、2011年に約9,300万円(85万ドル)だったものが、2020年現在、1億5,000万円(140万ドル)まで価値が上昇しています。
ポイント3 ブランドに限定すること
良い中古や希少性の高いものが見つからない場合は、ハイブランド車から選びます。自分好みのブランドで選ぶよりも下記のような
・大統領や首相レベルが使っていた
・世界的大スターが乗っていた
・世界的アスリートが個人で乗っている
・映画で使われていた
など、車に疎い人でも知っている、わかりやすいブランドに限定します。ただし、投資時点でこの車がプレミアである必要はなく、保持している間に、ただのヴィンテージから「価値あるクラッシックカー」に成長するのを待つスタイルです。
ポイント4. 自分で良く調べること
もしかしたら、これが最も大切なポイントかもしれません。要するに、投資である以上、ディーラーを丸ごと信用しないことです。
気になる高級車がある場合は、ディーラーに行く前に自分で徹底的に調べる努力をしましょう。過去数年分の資料を大きな図書館に行って探します。
投資対象として検討している車が載っている購入ガイドなどを年代別に幅広く読み、異なるモデルや種類の多さなどを書き出して、出来るだけ多くの情報を調査しましょう。
情報を携えていれば、実際に販売店に足を運んだときにも担当ディーラーに「何を質問すべきか」がわかっており、信頼のおける取引相手も見つかりやすくなるのです。
最後に、すべてのポイントに共通することですが、高級車投資では車について詳しくなる必要性は全くありません。高級車投資に必要なのは「今いくらで、そして将来いくらになるか」が適格に判断できる情報だけです。
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