富裕層が大好きなワイン、自分も買って飲んでみようと思うと、「どれがおいしいワインなのかボトルを見てもさっぱりわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、さらっとワインをジャケ買いできるようになる、ワインのエチケットの見方をご紹介します。
ワインの情報が凝縮されている!エチケットには何が書かれているのか
ワインのボトルに貼られているエチケットには、そのワインに関する情報が詰め込まれています。どこの国の誰が、どんなブドウを使いいつ作ったのか、すべてエチケットに書かれています。
・ワイン名
・原産国名
・ヴィンテージ(収穫年)
・アルコール度数
・容器の容量
・生産者名
・原産地統制名称
エチケットを読めるようになれば、これらの情報から飲みたいタイプのワインを探し出して手に入れられるようになります。
フランスワインのエチケットの見方
また、ワインは原産国によってエチケットの内容が変わります。フランスの場合、有名産地のワインは「原産地統制名称(A.O.P.またはA.O.C.)=ワイン法」によって守られています。ワイン法では、ブドウの種類や醸造法、原産地を細かく制定し、地名を騙った偽ワインが出回らないようにしています。
フランスワインのエチケットの例を見てみましょう。
・数字はブドウの収穫年
・MIS EM BOUTEILLE AU CHATEAUの表記は、「シャトーで瓶詰めをした」ことを示している
・ WINE YANUSYは、ワイン名
・Appellation MARGAUX Controleeは、産地が「マルゴー」であることを示している。
・A.O.P.はAppellation 〇〇〇 Controleeと表示される
・ Domaine YANUSYは、このワインの生産者名
・最後にアルコール度数と原産国名
書かれている順番はワインによって異なり、さらにブドウの品種が表記されているものもあります。 このエチケットでは、2011年、フランスのメドック地区の中でも高級ワインを多く産出しているマルゴーのA.O.P.のワインであることを示しているのです。
このエチケットでは表記されていませんが、A.O.C.ワインでは畑の名前や村の名前が入るものもあります。
ワイン好きがエチケットでチェックしていること
ワインは世界中で生産されており、ヨーロッパ各国では独自の格付けがなされています。前述のフランスだと、A.O.P.が書かれたワインは最高級で、その次にI.G.P.(地理的表示保護ワイン)、最後にVIN DE TABLE、つまりはテーブルワインとランク分けされています。
ワイン初心者でも「いいもの」を求めるのであれば、A.O.P.表記のあるワインのみをチェックしていけばほぼ間違いはないというわけです。もちろん、ブドウの出来やボトルの保管状況によって味わいは変化します。「必ずA.O.P.表記のあるワインを買えばおいしい」とは言い切れない点には注意が必要です。
さらにボルドーでは、ワインを生産するシャトーごとの格付けもあります。「〇〇・クリュ」がそれです。ボルドー以外の地区では「クリュ」は特定のワインを生み出す畑を指しますが、ボルドーの場合はシャトー、ワイナリーを指すものです。ワイン好きは格付け1級のクリュ(シャトー)かどうかも確認しています。
エチケットを見てワインの原産国を知り、その国の格付けのどこにあたるワインなのかを脳内のデータベースと照らし合わせて探り、「この地区のこのシャトーならこのような味のはず。ヴィンテージは〇年だから、風味は~」と味わいを想像して購入しています。
多種多様なワインをとにかく飲む!が近道
ワイン初心者がここまで探るのはとても難しいので、ワインのエチケットを撮影するだけでワインの評価を見られるアプリやワインレビューアプリを駆使しておいしいワインを探してみてはいかがでしょうか。おいしいワインを自分で選べるようになるまで、多種多様なワインをとにかくたくさん飲んでみましょう。
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