コロナショック,ロボアドバイザー
(画像=SIAMRAT.CH/stock.adobe.com)

2020年3月頃から拡大した新型コロナウイルスによる相場の大暴落は、2008年のリーマンショックになぞらえてコロナショックと呼ばれるほどの混乱を引き起こしました。

株をはじめ、さまざまな金融商品が暴落したことで多くの投資家が痛手を被ることとなりましたが、そのような状況ででロボアドバイザーが意外な善戦をしたことが話題になりました。コロナショックを機に初めて名前を知った方を含めて、ロボアドバイザーに関心を持たれた方は多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、ロボアドバイザーの概要や基本、資産運用のポートフォリオに組み込む有用性について解説したいと思います。

そもそもロボアドバイザーとは何か

ロボアドバイザーとは、AIなどのプログラムが相場分析を行った上で、投資の助言や運用を行うサービスです。ロボアドバイザーは、略して「ロボアド」と呼ばれることもあります。ロボアドバイザーには分析結果に基づいて投資家に助言のみを行う投資助言型と、具体的な運用まで委託できる投資一任型があります。

すでに多くのサービスがありますが、その中でも「WealthNavi」と「THEO」は投資一任型のサービスとして人気が高く、いわば両雄のような存在です。その他にも証券会社などがサービスを提供しており、今後さらに市場が拡大すると考えられます。

コロナショックで見られたロボアドバイザーの「活躍」

2020年3月に起きたコロナショックでは、日経平均株価が2万3,000円台から一気に1万6,000円台へと大暴落。日本だけでなく、アメリカのダウ平均をはじめとする世界各国の株価が同様に大暴落しました。これを完全に予測できた投資家は少なかったと思われますが、そんな中でロボアドバイザーのTHEOは3月2日の時点で危険を予測し、運用ポートフォリオを組み替えていたことがわかりました。

一般的に、自動売買プログラムはテクニカル分析というチャート分析の結果を使って売買シグナルを発しますが、THEOのAIは、テクニカルに加えてネットニュースやSNSなどのテキスト情報を分析し、その結果も考慮した上で、売買シグナルを発したことでも注目されました。

開発元は「まだまだデータが少ない」と述べていますが、今後さらにデータが蓄積されれば、運用精度の向上が期待できます。

ポートフォリオの一部としてロボアドバイザーはアリか

資産運用では、リスクヘッジのために適切なポートフォリオを組み立てることが重要です。ポートフォリオとは資産運用の「内訳」「組み合わせ」という意味ですが、リスクを分散するために異なる性質の金融商品を組み合わせるのが良いとされています。株だけでなく、投資信託や不動産、債券などを組み合わせるといった具合です。

ロボアドバイザーは従来の金融商品とは異なる、新しい概念に基づく金融商品です。本質的に長期積立分散投資を前提にしており、ロボアドバイザーだけで運用していても一定のリスク分散効果が期待できます。したがって、資産運用の安全性を高める意味でもポートフォリオの一部に組み入れる意義はあるでしょう。

ただし、ロボアドバイザーには留意しておくべきことがあります。それは手数料が決して安くないことです。先ほどご紹介したロボアドバイザー大手のWealthNaviとTHEOは、どちらも個人投資家の標準的運用額だと年間の手数料は運用額の1%です。国内のインデックスファンドやアメリカのETFなどと比べると高いので、これをどう考えるかは投資家の価値観によるでしょう。

ロボアドバイザーを導入する方法

最後に、ロボアドバイザーによる運用をしてみたいという方に向けて、具体的な導入方法を解説します。ロボアドバイザーはオンライン上で稼働するシステムなので、お手持ちのパソコンに特別なソフトなどをインストールする必要はなく、運用したい会社の公式サイトから口座を開設して資金を入金するだけで、すぐに運用を始めることができます。

まとめ

「人間に代わってAIが運用する」「コロナショックでは善戦した」といったことから注目を浴びているため、ロボアドバイザーでの運用を検討する人は増えるでしょう。まだ歴史が浅いため実績からは判断しにくいですが、従来の金融商品とは異なる価値観で運用することができるので、ポートフォリオの一部に組み込んでみる価値はあるでしょう。1万円から始められるサービスもあるので、まずはロボアドバイザーを体験してみてはいかがでしょうか。

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