(本記事は、加藤 鷹幸氏の著書『人生100年時代を余裕で生き抜くレバレッジ資産形成法』の中から一部を抜粋・編集しています)
サラリーマンは今すぐ資産形成を始めよう
第1章の最後で、資産形成は始めるのが早いほど有利になるということをお伝えしました。投資を始めるのが10年遅くなっただけで、最終的な資産額に3000万円もの差が生まれることも覚えていると思います。
始める時期によってこれほどまで違いが出てくるのは、「複利」という力のおかげです。この複利の力を最大限活用するためには、たとえ小規模であっても、今すぐ資産形成を始めることがポイントになります。
本書の最後では、資産形成をさらに加速し、最短で老後資金対策を行うために必要なことをお伝えしていきます。
始めるのが早いほどさらに資産は増えるへ
私が考える資産形成の大きなポイントは、銀行から融資を受けて不動産を買うという、他人の資本を使ったレバレッジを効かせられる点がありました。いわば「マネーレバレッジ」が最大の特徴なんですね。
不動産投資以外の投資法・資産形成法では、なかなかマネーレバレッジを使えるものはありません。株式投資や投資信託を始めたいからと、銀行で「お金を貸してください」なんて申し出ても、つっぱねられるのが通常でしょう。
しかし不動産投資だけは、融資担当者が出てきて親身に話を聞いてくれるのです。投資という言葉がついてはいますが、その実態は「不動産事業」。企業が銀行に融資を受けるように、私たち個人も融資を受けてマネーレバレッジが使えるのです。
不動産投資で使えるレバレッジは、これだけではありません。時間が経過することによって複利のパワーで資産が増えていく、「タイムレバレッジ」も活用することができます。
たとえば、3000万円の不動産を銀行のローンを組んで購入すると、45年ローンで月々の返済は約8万円になります。そのマンションを人に貸すことで、家賃収入で少なくとも8万円程度は手にすることができるとします。
その場合は、月々の負担額は0円。手出しなしで、立派な老後資金対策として活用することができます。
一方で、不動産投資を始めるのが遅くて20年ローンしか組めないとなってくると、月々の返済額は約15万円に増えてしまいます。この場合は、月々の支払い額がおよそ7万円(15万-8万=7万円)になるため、かなり大きな負担を強いられることになってしまいます。
同じ額のローンを組むとしても、毎月の負担額を抑えることが可能な長期のローンの方が、資産形成では有利に働くのです。
仮に25歳の時点で45年ローンを組んだとしたら、70歳のタイミングで完済されることになります。それ以降は毎月の家賃収入が丸ごと手元に残り、老後の生活を支えてくれるでしょう。
年齢を重ねると45年ローンを組むのが難しくなってくるほか、ローン完済のタイミングも遅くなって老後の暮らしを圧迫する結果にもなりかねません。今があなたにとって一番若い日です。一日でも早く資産形成を始めることをおすすめします。
10年後は確実に優良物件が少なくなる
もちろん、50代になったから不動産投資を始められない…ということはありません。収入が多くなり、ある程度の貯金もできる50代であれば、ローンの年数は少なくとも頭金を増やしたりすることで、早期に老後資金対策を完成させることは可能です。
何事にも始めるのに遅すぎるということはなく、たとえ60代であってもスタートさせることはできます。60歳をすぎれば企業からの退職金がもらえる人も多いはずですので、その退職金を頭金として入れて不動産を購入すれば、不動産投資を退職直後に始めることができるのです。
とはいえ「資産形成におすすめの不動産」の条件を満たすマンションは、そう簡単に見つかるものではありません。物件の数は有限ですので、決断が遅くなればなるほど、ライバルの投資家に奪われて数を減らしてしまいます。
不動産投資においては、お金をたくさん持っている人よりも、人より早く決断できる人が勝者になるのです。典型的な「早い者勝ち」の世界なんですね。
今、不動産投資を始められる余裕があるにもかかわらず、「5年後に始めよう」「10年後にスタートしても遅くないだろう」と先送りしているようでは、自分で自分の首を絞めているようなものです。
私が考える資産形成の本質は、「物件を見つけて」、「銀行でローンを組み」、「管理会社に任せる」というたった3つのシンプルなステップですから、難しくて始められないということもありませんし、私の提唱する条件を満たす物件であれば失敗することはありません。
将来の老後資金に不安があるなら、今すぐ資産形成を始めましょう。
保有資格:FP2級、宅建士 公式HP:https://kato-takayuki.com/
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