事故物件,家賃
(画像=nobu/stock.adobe.com)

「心理的瑕疵あり」と書かれた事故物件は、格安で住めるというのが一般的な認識です。心理的瑕疵とは、「この物件は心理的な抵抗を感じる恐れがある」ことを指しており、自殺や他殺、孤独死などがあった物件に表記されます。心理的瑕疵のある事故物件は、実際にどのくらいの家賃で住めるのでしょうか。

家賃はどのくらいか調べてみた!

できるだけ家賃の安い家に住みたいのなら、住宅情報サイトで「心理的瑕疵物件」をあえて検索して借りるという手もあります。

敷金礼金なし、賃料2万円・管理費2,000円の1K

茨城県の1Kアパートは、「心理的瑕疵による告知事項あり」とはっきり書かれています。こちらの物件の賃料は2万円です。同じアパートの別室は心理的瑕疵なしで2万5,000円ですから、事故物件もそうでない物件も家賃はほとんど変わりません。

敷金礼金なし、賃料3万、管理費なしの2LDK

こちらは群馬県にある2LDKのアパートです。同じく心理的瑕疵物件であることが明記されています。同じアパートの別室の家賃は4万5,000円ですから、事故物件になっている部屋のほうの家賃が大きく下げられていることがわかります。

築2年の築浅アパートが5.3万円プラス管理費5,000円で借りられる

葛飾区にある築2年の1Kアパートは、築浅とは思えないたったの5万3,000円プラス管理費5,000円で借りられます。ネットも使い放題で部屋は2階建ての2階にあるなど快適に過ごせそうですが、短期解約には違約金が必要になるよう。

同じアパートで心理的瑕疵に相当しない部屋の家賃は5万9,000円プラス管理費5,000円です。

事故物件でも家賃はそれほど安くならない

同じアパートの事故物件とそうではない物件の家賃を比べてみると、事故物件だからといって家賃が破格になるわけではないことがわかります。

事故物件かどうかが気になる方は、家賃よりも心理的安全性を優先して、事故物件ではない部屋を探すほうが快適な毎日を送れるでしょう。

事故物件でも気にならないという方もあえて事故物件を探すのではなく、まずは自分のライフスタイルに合った物件を探し、その中でより安くより利便性のよい事故物件があれば検討するという形をとることをおすすめします。

その物件、本当は事故物件かも

事故物件を避けたいのなら、すべての物件に用心が必要です。アパートやマンションが売却されてオーナー・仲介会社が途中で変わり事故物件であることが忘れられた物件や、短期間で事故物件の表記がなくなる物件もあります。どうしても気になる場合は、住所で検索してその物件で事件や事故がなかったか調べてみるといいかもしれません。

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