
最先端のIT技術で世界をリードしている中国の大手テンセントが、広東省深セン市に未来都市を建設する計画を進めています。設計にはアメリカの設計大手NBBJ社が携わっており、200万平方メートルの埋め立て地に約8万人が生活できるスマートシティ「ネットシティ」を2027年に完成させる予定です。
テンセント従業員のための未来都市
テンセントが建設の計画を進めているネットシティは、テンセントの従業員がそこで働き、暮らすことを想定しています。都市の中には住居はもちろん、テンセントのオフィスや公園、学校、商業施設も設けられるそうです。
中国で人気のアプリ「We Chat」を提供し、コロナ禍においてもゲーム事業を中心に順調に売上を伸ばしているテンセント。テンセントはネットシティの建設で自社のオフィス面積を確保するとともに、増加する従業員の生活環境を確保したい考えのようです。
緑が多く騒音が少ないネットシティ
ネットシティでは自動車や鉄道と歩行者の利用する道路が完全に分けられ、自動車・鉄道は地上と地下を走行し、歩行者と自転車は上層に設けられる通路を利用します。歩行者・自転車用の通路は住居、オフィス、商業施設間を結んでおり、居住者はネットシティ内を徒歩だけで移動し生活できるようになります。
上層部にある歩行者用の空間は緑地帯となり、周辺の景観を楽しめるよう設計されています。車両用と歩行者用で道路が分けられているため、騒音も感じにくくなるでしょう。
ビルの屋上に設置されたソーラーパネルで発電し、センサーによって周辺環境のモニタリングを行い、さらには雨水を循環使用する構想もあるといいます。
中国と米国の大手企業のタッグで話題に-深センの進化は止まらない
テンセントが進める未来都市計画については、国境を越えて多くのメディアが報じています。設計を手掛けた米国のNBBJは1943年に設立された老舗企業です。テンセントだけでなくアマゾンやグーグル、アリババなどのプロジェクトも手掛けてきた同社の一大プロジェクトに注目が集まっています。
中国初の経済特区に指定されてから40年、深センはファーウェイやバイドゥ、アリババなど中国の大手IT企業が集積する「アジアのシリコンバレー」に成長しました。中国経済を動かす深セン市に未来都市が誕生すれば、中国のITビジネスはさらに加速していくことでしょう。仕事と人が集まる深センの進化はとどまることを知らないようです。
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