2023年6月は、楽天グループ<4755>の株価の急落が大きな話題となりました。携帯電話事業の巨額赤字などが原因との見方が大勢ですが、この急落は大口の機関投資家にも多大な影響を及ぼしています。例えば楽天グループの株を大量保有している日本郵政<6178>は、同社が取得した時点から株価が半値になったとして約850億円以上の特別損失計上を発表しました。
大口投資家だけに約850億円という巨額損失は経営基盤を揺るがしかねない状況ですが、もちろん個人投資家も例外ではありません。本稿では、2017年から楽天グループの株を保有していた人のトータルリターンはいくらだったのかをシミュレーションしてみました。
2017年から楽天株を保有し続けた場合のトータルリターン
2017年1月時点で楽天グループの株価は1,100円台でしたが、2023年7月にはどうなっているのでしょうか。以下のチャートで確認してみましょう。
<楽天グループ株週足チャート>
2023年7月13日時点の終値は、546.1円と株価はほぼ半値まで下落しています。もし2017年1月に100株購入(約11万円)していた場合は、5万5,390円の含み損です。それでは、配当金はどのように推移しているでしょうか。楽天グループの1株あたり配当額は、2014年から4.5円が続いているため、100株あたり450円です。
これが6年間になると、2,700円(450円×6年)となります。5万5,390円の含み損に対して2,700円の配当収入があるので、実質マイナス5万2,690円です。もちろん今後、株価が回復していく可能性はありますが、かつてIT株の筆頭格として注目されていた銘柄だけに「盛者必衰」を実感している投資家は多いかもしれません。
株価の暴落リスクが怖いと感じた方へ
注目度の高い銘柄の株価が半値になったことは、投資家の間で大きな話題となりました。楽天グループの株で大損をした人の話がSNSにもあふれ、こうした情報に接すると株式投資には急落や暴落のリスクが大きいことが実感できるのではないでしょうか。高配当銘柄を長期保有するとしても、その銘柄の株価が暴落してしまったら結果的に損をしてしまう恐れがあります。
しかも楽天グループは、配当金がそれほど高いわけではないため、株価の値上がり期待で保有している投資家も多いかもしれません。なおこうした急激な価格変動や暴落などのリスクがあるのは、株式だけでなく、FXや暗号資産も同様です。
価格変動がなく高利回りの不動産クラウドファンディング
ここで紹介する不動産クラウドファンディングは、株式などのように市場流通していないため、そもそも価格変動がありません。価格変動リスクがないにもかかわらず5%前後の高利回り案件が多数あるため、リスクを抑えながら長期目線で取り組むことができます。不動産で運用するファンドとしては、J-REITも有名ですが、J-REITは東京証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買が可能です。
つまりJ-REITだと株価の暴落による影響を受ける可能性があるということになります。事実、2020年3月のコロナショックでは株式につられるようにJ-REITも暴落しました。不動産クラウドファンディングは、価格変動に一喜一憂することなく最初に投資をしたら満期まで「放ったらかし」で高利回りを狙えるため、投資初心者にもおすすめです。
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