インデックス投資はやめとけ?おすすめしない人の特徴3選
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丸山優太郎
丸山優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している

インデックス投資は、各国を代表する株価指数の採用銘柄をすべて買うのと同じ効果があることから、行っている人が多い投資方法です。しかし、なかにはインデックス投資に向かないタイプの人もいます。そこで、インデックス投資をおすすめしない人の特徴を紹介します。

目次

  1. インデックス投資とは?
  2. 向かないタイプ1. キャピタルゲイン狙いの人(大きく儲けたい人)
  3. 向かないタイプ2. 短期間に売買を繰り返す人(早く結果を出したい人)
  4. 向かないタイプ3. 株主優待を目的にする人(値上がり益などに興味がない人)
  5. インカムゲインが目的の投資なら債券や不動産クラウドファンディングがおすすめ

インデックス投資とは?

インデックス投資とは、日経平均株価(日経225)、TOPIX(東証株価指数)、ニューヨークダウ30種平均、S&P500などの株価指数と連動した運用成果を目指す投資スタイルをいいます。

例えば、日経225を対象にしたインデックス投資信託は、日経平均株価に採用されている225銘柄すべてを組み入れて運用します。組み入れている銘柄から入る配当金を再投資するため、基本は長期投資です。基準価額は1日1回、取引終了後に更新されます。

インデックス投資は個別に銘柄を選ぶ必要がないので、投資初心者に向いています。効率の良い投資方法ですが、以下に挙げるタイプの人にはあまりおすすめできません。

向かないタイプ1. キャピタルゲイン狙いの人(大きく儲けたい人)

個別株を買ってある程度値上がりしたら売る、キャピタルゲイン(売却益)狙いの人には向いていません。個別株は持っている銘柄に何らかの好材料が出て急騰すれば、大きな利益をあげることができます。しかし、インデックス投資信託は全体の指数を買うため、組み入れている個別銘柄が急騰しても影響は限定的です。

日常的にトレードをしている人がインデックス投資を始めても、物足りなく感じる可能性があります。

向かないタイプ2. 短期間に売買を繰り返す人(早く結果を出したい人)

スイングトレード(数日から数週間で結果を出す取引方法)のように短期間で売買を繰り返す人も向いていません。先に述べたようにインデックス投資信託は分配金を再投資することで、長期的に資産を増加させる商品です。スイングトレードとは対極にある投資方法なので、短期投資家にはおもしろくないでしょう。

ただし、ETF(上場投資信託)であれば株式と同じようにリアルタイムで売買できるので、スイングトレードで利益をあげることも可能です。

向かないタイプ3. 株主優待を目的にする人(値上がり益などに興味がない人)

株式投資の楽しみの一つに株主優待があります。例えば映画ファンの投資家が優待で映画館の招待券をもらうには、個別に映画会社の株を買って株主となる必要があります。

インデックス投資信託に組み込まれている銘柄が株主優待を行っていたとしても、個別の投資家に優待を受ける権利はありません。株主優待を好む人は、配当金や値上がり益よりもその会社の商品や招待券・買い物券などを楽しみに投資を行っています。そのような人は、無理にインデックス投資を行う必要はないでしょう。

インカムゲインが目的の投資なら債券や不動産クラウドファンディングがおすすめ

値上がり益ではなく、配当金や分配金などを目的としたインカムゲイン狙いの投資であれば、債券や不動産クラウドファンディングがおすすめです。

債券投資の王道ともいえる個人向け国債は元本保証なので、リスクのない投資が可能です。ただし利回りは低く、3年固定金利型で0.05%(税引前、以下同)、5年固定金利型で0.06%、10年変動金利型で0.29%となっています(2023年6月5日~30日募集分)。

債券の利回りでは物足りないという人は、不動産クラウドファンディングを検討するとよいでしょう。
元本保証ではありませんが、「優先劣後方式」により、あらかじめ定められた範囲までの損失は事業者が負担するので、投資家の出資元本は保護されます。また、「マスターリース(一括借り上げ)契約」の導入で一定金額の家賃が保証されるので、空室リスクが発生しません。

これら投資家保護の仕組みによって、多くのファンドが良好な運用成績を残しています。リスクが低い割に予定利回りはおおむね4~7%程度と高いため、不動産クラウドファンディングはローリスク・ミドルリターンの投資といえます。投資金額も1口1万円からと手頃です。

長期投資のインデックス投資信託と短・中期投資(3ヵ月~12ヵ月中心)の不動産クラウドファンディングを組み合わせて分散投資するのもよいでしょう。

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