富裕層も注目する「投資型クラウドファンディング」とは?
(画像=designer491/Shutterstock.com)

高いリターンが狙える投資手段の一つとして「投資型クラウドファンディング」への注目度が高まっています。そもそも投資型クラウドファンディングとはどのような特徴を持つのでしょうか。その仕組みや人気の理由、投資をする際の注意点を解説します。

投資型クラウドファンディングの注目度が高まりつつある

クラウドファンディングとは、インターネット上で多数の資金提供者から少額ずつ資金を集め、新規・成長企業などに投資をする仕組みのことを指します。「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」を組み合わせた造語です。

クラウドファンディングは、「資金を必要とする法人または個人」と「資金提供者」「その両者を仲介するクラウドファンディング事業者」の3者で構成されます。クラウドファンディングにはいくつもの種類があり、分け方もそれぞれですが、たとえば以下の4類型に分類されます。

投資型

投資家から集めた収益の一部を金銭で分配するタイプ。未上場株式に投資する「株式型」と、ファンドの持分所有者となって成果配分を受け取る「ファンド型」に分かれる。

融資型

中小企業や個人などの借り手に対して一般の投資家が資金を提供する。ソーシャルレンディングともいわれる。

寄付型

特定非営利法人などが寄付を募るタイプ。

購入型

特定のプロジェクトを実施する者が支援を募り、支援者はプロジェクトに関連する商品・サービスをリターンとして得る仕組み。

クラウドファンディングのなかでも、もっとも市場規模の大きいものは「融資型」ですが、昨今では、投資型クラウドファンディングの人気も高まっています。日本証券業協会の発表によれば、2017年の株式投資型クラウドファンディングの発行価額(普通株)の総額は4億7,274万円でしたが、2018年には12億7,545万円に拡大しています。

投資型クラウドファンディングの人気の理由は?

投資型クラウドファンディングのなかでも、株式投資型クラウドファンディングは新規・成長企業へのリスクマネーの供給を目的として2015年に創設されました。

現在、株式投資型クラウドファンディングを提供している主なサービスは以下の通りです。

  • FUNDINNO(日本クラウドキャピタル)
  • Go Angerl(DANベンチャーキャピタル)
  • エメラダ・エクイティ(エメラダ)

最も大きなメリットは、未上場企業の株式に投資できること。投資した企業が株式上場(IPO)したり企業売却(M&A)したりすれば、投資家は大きな売却益を得られる可能性があります。

未上場の若い企業をスタート当初から応援できることも魅力の一つ。募集企業のビジネスモデルや商品などの情報をチェックしながら、少額出資でベンチャーキャピタリストになったような気分を味わえます。

また、一定の要件を満たし「エンジェル税制」の対象となる企業に投資した際には、税金面の優遇を受けることができるのもポイントです。ただし、投資家の1人あたりの払込額は、1社につき年間50万円以下に限られるので注意しましょう。

オルタナティブ資産としての注目も大きい

株式や債券などの伝統的資産に対して、ヘッジファンドやプライベートエクイティ(未公開株)などの資産を「オルタナティブ資産」といいます。伝統的資産だけでは難しいリスク分散を実現する投資手段として、オルタナティブ資産への注目が集まっています。

オルタナティブ資産への投資は、従来、機関投資家や一部の富裕層だけのものでしたが、クラウドファンディングの登場によって個人にも身近なものとなりました。

ただし、クラウドファンディングは高いリターンが期待できる反面、リスクも大きい投資手法です。投資したところで、将来のIPOやM&Aによる売却益が必ずしも望めるとは限りません。場合によっては、投資先企業が倒産して元本がゼロになる可能性もあります。

とはいえ、クラウドファンディング市場規模は今後も拡大する見込みです。リスクも念頭に置きつつ、オルタナティブ資産の一つとしてポートフォリオへの組み入れを検討してみるのもよいでしょう。

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