嵐の活動休止報告によって広がる「嵐ロス」。活動休止までの2年間の経済効果を3,000億円と見積もる専門家もいます。この記事では、「嵐ロス」と呼ばれる社会現象や、経済効果3,000億円ともいわれる理由について解説し、嵐がなぜここまで愛されるグループにいたったかを考察します。
「嵐ロス」続出!国民的アイドルグループの活動休止
2019年1月の嵐の活動休止報告から早1年。活動休止が報告されてから「嵐ロス」になる人が続出しています。「嵐ロス」とは、嵐の活動休止によって喪失感を抱く状態のこと。なかには学校を休んだり、仕事に身が入らなくなったりと、実生活に支障をきたす人もいるようです。
嵐を愛するファンが心の準備をする期間を設けるため、嵐は2020年末に活動を休止すると発表しました。嵐が結成されたのは1999年なので、2020年はちょうど20周年を迎える年でもあります。
活動休止の発表では、お互いに話し合いを重ねた結果だとして、誠実に質問に答える姿が印象的でした。「残りの2年間を全力で駆け抜ける」との言葉通り、嵐は活動休止までツアーをはじめとしてさまざまな活動を行う予定です。
嵐の活動休止による莫大な経済効果
嵐が活動休止を報告してから、ファンクラブ会員数は約30万人増加しました。ファンクラブ会員になると、入手困難なライブチケットの当選確率が上がるからです。活動休止までの期間、全力で応援したいと考えたファンが多かった証拠でしょう。
金額になおすとファンクラブ会員数の増加だけで、既に約15億円の経済効果が生まれています。また、嵐は全国ドームツアーで全50公演を行う予定です。チケットやグッズ収入などを合計すると、経済効果200億円と見積もる声もあります。
ファンクラブ会費、コンサートのチケット代、CD代、グッズ収入などの直接費の他、ファンが移動のために要する交通費や宿泊費、飲食代などを含めると、経済効果約3,000億円と見積もる専門家がいるというのもうなずける話でしょう。
とはいえ経済効果約3,000億円は、他のアイドルグループと比較して異例の数字です。専門家は嵐が異例の経済効果をたたき出す要因として、ファンクラブ会員数が桁外れなことや、コンサートの集客力に強みがあることなどをあげています。
お茶の間のファンに愛されてきた嵐
嵐の活動休止がこのような社会現象を引き起こしたのは、幅広い年代層に愛され、支持されてきたからでしょう。嵐のファン層の幅広さを分析し「年輪モデル」と名付けた専門家もいます。
「嵐ロス」は、日経トレンディの「2020年ヒット予測ランキング」の2位になりました。ラストイヤーである2020年は、ますます勢いが加速することでしょう。
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