圧倒的な存在感を放つウーバーイーツ。売上10億ドルの達成を間近に控えるウーバーイーツは、いかにしてここまで上り詰めたのでしょうか。また、急成長の陰でウーバーイーツは赤字に苦しまされています。今回は、経営の面からウーバーイーツの光と影を紹介します。
ウーバーイーツが売上10億ドルの見込み!赤字経営の改善のめどは?
ウーバーイーツは今年、100億ドル分の食事を宅配する見込みで、ここから推計すると今年の売上高は10億ドル(約1,100億円)になると予測されています。
ウーバーイーツの母体は、ウーバーテクノロジーズというアメリカの会社です。ウーバーテクノロジーズは、フードデリバリーのウーバーイーツや、ライドシェアサービスのウーバーを事業としています。
ウーバーテクノロジーズが2020年2月に発表した、2019年10月から12月の決算では、最終損益が10億9,600万ドル(約1,200億円)の赤字となりました。
ウーバーイーツでは、レストランから注文額の30%のマージンを得ており、そこからドライバーへの賃金等を相殺した金額が利益となります。しかし、販促費用や研究開発費用が営業利益を上回る状況が続き、苦戦を強いられています。
ウーバーイーツの事業の特徴は?ウーバーイーツの始まりを振り返る
ウーバーが事業を開始したのは、2009年です。自動車配車サービス「Uber」の特徴は、ドライバーになって収入を得たい人と乗客をマッチングする仕組みがある点です。運転手と乗客は、相互評価という形でお互いを評価します。
その後、2014年にフードデリバリーサービスに乗り出し、ウーバーイーツのアプリをリリース。全世界で急速に利用可能都市を増やしながら、拡大の一途をたどっています。日本においても、2019年11月に、東京都・埼玉県・愛知県・大阪府などでサービスエリアが新しく追加されました。
ウーバーイーツでは、アプリでレストランのメニューを注文したら、自宅まで配達してくれます。忙しい日の夕食に自宅で外食メニューを楽しめたり、パーティメニューを気軽に注文できたりと、さまざまな活用方法が考えられます。最近では、流行りのタピオカティーを頼む人も多くいます。
またウーバーイーツでは、配達するドライバーになることも可能です。時間が空いた時に気軽にお金を稼げる方法として人気があります。
これからのウーバーイーツの経営改善に期待
フードデリバリーはもともと、利幅の狭いビジネスといわれています。シェアを急速に拡大しつつある今、経営改善によって黒字化に成功すれば、ウーバーイーツはより大きく、安定的に成長していけるでしょう。
シェア拡大や売上増といった急成長と同時に、赤字経営からの脱却をはかることが求められています。
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