創業1976年、「叙々苑」ブランドを確立し多くの人に愛されてきた焼肉店は、今なお進化を続けています。全国に店舗を展開し、焼肉のたれやサラダのたれなどの販売も手掛ける叙々苑が、創業当時から現在まで変わらず消費者に支持される理由を探りました。
女性も安心して利用できる叙々苑ブランドを確立
叙々苑が生まれるまで、焼肉店は主に男性が利用するものでした。焼き肉の煙に包まれた店内で、リーズナブルなお酒と肉を食べるスタイルが一般的だったそうです。
ところが叙々苑は、こうした焼肉店とは一線を画す高級ブランド戦略で注目を集めます。床に赤いじゅうたんを敷き詰めて高級感あふれる店内を作り、お座敷個室や焼肉懐石で焼肉屋に縁遠かった女性の心をつかみました。
驚くことに、叙々苑はメディアでの宣伝や広告をほとんど行っていません。それでも客足が絶えないのは、常にお客様の期待を超えるサービスの提供を心掛けていること、料理だけでなく店の雰囲気も丸ごと楽しんでもらえるように隅々まで行き届いた心遣いをしていることにあるようです。
ついついまた足を運びたくなる、そんな戦略が功を奏し、現在の発展につながったのではないでしょうか。
「一流でありたい」創業から変わらぬ叙々苑のお客様ファーストな接客
2020年現在では、全国に63店舗を展開するまでに成長した焼肉店、叙々苑。都内を中心に各地の主要都市に支店を持つ叙々苑の特徴として、どこでも変わらない叙々苑の味とサービスを楽しめるよう「直営店のみの経営」にこだわっているという点があります。
また「高級であるより、一流でありたい」というスローガンの下、お客様へのサービスや提供する料理のクオリティアップに努めているといいます。お客様が喜ぶサービスを、社員一人ひとりが考え行動することが“これぞ叙々苑!”と感じられる接客につながっているようです。
今や「焼肉界の常識」といえる数々のサービスも叙々苑が発祥
焼き肉店で出される布エプロン、ゆったりとした気持ちで食事ができるお座敷個室、肉をコースでたんのうできる焼肉懐石、今や定番メニューとなったタン塩……これらは叙々苑が発祥といわれています。お客様ファーストの精神が生んだこれらのサービスやメニューは、全国の焼肉店も実施するほど人気です。
グループ最高峰の「游玄亭」にも注目!
1人当たりの予算が1万円を超える叙々苑よりも高級な「游玄亭」をご存知でしょうか。店舗は赤坂や銀座、西麻布などにあります。叙々苑とはまた違った趣の店でデートにも接待にも心地よく利用でき、上質な肉を楽しめる高級焼肉店です。まだ未体験という人は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
【あなたにオススメ】
・賃貸業界の黒船になるか。インド発のOYOの実態
・空き家の活用促進にも効果あり。浸透するデュアルライフとは
・次世代のスタンダードになるか?サブスクリプション型賃貸住宅とは
・時間軸を変えることでマネタイズ!タイムシェアという選択
・不動産投資の「2022年問題」とは?土地オーナーが知っておくべき知識