高級賃貸,入居審査,見極め
(画像=PlusONE/Shutterstock.com)

高級賃貸といえば「都心のベイエリアに建つタワーマンション」「港区や渋谷区に建っているホテルのようなたたずまいの低層マンション」「庭付きの戸建て」を想像する人もいるでしょう。一定の定義はありませんが、いわゆる高級賃貸とは一般的に賃料が20万円以上の物件を指すことが多い傾向です。高級賃貸の入居審査ではどういったところを見られるのでしょうか。

高級賃貸の魅力とは

高級賃貸の魅力は立地の良さです。都心の一等地に建っていることが多いため、通勤や通学時間の節約になります。つまり時間をお金で買うわけです。

マンションの場合は、エントランスロビーが広く開放感があり、天井も高くてホテルのような外観と雰囲気を持っています。通常のマンションにはないようなコンシェルジュサービスがあることも高級賃貸マンションの特徴といえるでしょう。共有設備としてゲストルームやトレーニングジム、プール、ジャグジーがあるところも珍しくありません。

お金があっても高級賃貸の入居審査に通らないことも

高級賃貸の入居審査は不動産会社やオーナーの方針によって若干の違いはありますが、大きく3つのポイントに分けられます。

家賃を払えるだけの収入や支払い能力があるか?

賃貸物件の家賃の目安は、手取り収入の3割程度がいいといわれています。手取り収入とは税引き前収入から保険料や税金などを引いた自分が自由に使えるお金(可処分所得)のことです。また安定した収入があるのかどうかも審査されるため、自由業や自営業だと不利になることもあります。過去に滞納歴があり信用情報に金融事故情報が登録されている人は、たとえ現在の収入が高くても審査は厳しいでしょう。

連帯保証人はいるか?

連帯保証人の職業や支払い能力も審査されますが、最近では7割前後程度の人が保証会社を利用している傾向です。保証会社とは、保証人の代わりに契約者の保証をするもので保証会社によって審査基準や費用も異なります。この保証会社を使うのは通常の賃貸物件でも同じです。

どういう人が借りようとしているのか?

高級賃貸の場合は「どういう人が借りようとしているか」という点も重視されます。高級賃貸に入居する人は、安心や安全、くつろぎ、ステイタスを重んじていることが多い傾向です。そのため近隣住民に騒音や異臭を出して迷惑をかけた過去があったり、ルールやマナーを守ることができないような人は審査が通りません。無事に入居したとしても更新は難しいでしょう。

高級賃貸に住んでいる人は、企業経営者や芸能関係者、海外駐在員、弁護士、医師などが多い傾向です。なかにはお金はあるものの住宅ローンを組みにくい職業の人もいます。

高級賃貸に入居するには準備が必要

高級賃貸は賃料が高いだけに審査が厳しくなりがちです。高級賃貸を検討している人は事前にポイントを押さえてから申し込みに臨みましょう。

>>通常は見ることのできないマンション開発の裏側を大公開!

【あなたにオススメ】
賃貸業界の黒船になるか。インド発のOYOの実態
空き家の活用促進にも効果あり。浸透するデュアルライフとは
次世代のスタンダードになるか?サブスクリプション型賃貸住宅とは
時間軸を変えることでマネタイズ!タイムシェアという選択
不動産投資の「2022年問題」とは?土地オーナーが知っておくべき知識