会社員,お小遣い,平均額
(画像=Billion Photos/Shutterstock.com)
木崎涼
木崎涼
大手税理士法人で多数の資産家の財務コンサルティングを経験。ファイナンシャルプランナー、M&Aシニアエキスパートの資格を持ちながら、執筆業を中心に幅広く活動している。

世の会社員は毎月どのぐらいお小遣いをもらっているのでしょうか? お金の話は身近な人とは話しにくいもの。今回はアンケート調査をもとに、年代別のお小遣い平均額を紹介します。また、お小遣い平均額の過年度推移やお小遣いが増えた理由・減った理由も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

性別・年代からみる会社員のお小遣い平均額

新生銀行グループの「サラリーマンのお小遣い調査(2019年)」によると、年代別のお小遣い平均額は下記の通りです。お小遣いには昼食代も含まれています。

男性会社員
20代 3万7,548円
30代 3万7,436円
40代 3万3,938円
50代 3万8,051円

女性会社員
20代 4万1,122円
30代 3万3,600円
40代 2万9,585円
50代 2万8,893円

男性の場合、年代ごとにお小遣いの金額に大きな違いはありません。女性の場合、20代女性のお小遣いが高く、年齢が上がるほどお小遣いは少なくなる傾向がみられました。特に40代・50代では、男性会社員のお小遣いと比較しても少なくなっています。

過年度推移からみる会社員のお小遣い平均額

全年代をあわせて平均すると、男性会社員のお小遣い平均額は3万6,747円、女性会社員のお小遣い平均額は3万3,269円です。これは男性で過去2番目に低い水準、女性で過去最も低い水準です。お小遣い平均額の過去の時系列推移を見てみましょう。

男性会社員
2009年 4万5,775円
2010年 4万1,910円
2011年 3万8,855円
2012年 3万9,756円
2013年 3万8,457円
2014年 3万9,572円
2015年 3万7,642円
2016年 3万7,873円
2017年 3万7,428円
2018年 3万9,836円

女性会社員(2013年以前のデータはなし)
2014年 3万6,712円
2015年 3万4,468円
2016年 3万3,502円
2017年 3万3,951円
2018年 3万4,854円

男性会社員のお小遣い平均額を2009年と比較すると10年間でお小遣い平均額は8割程度になり、金額にして毎月9,028円少なくなっていることがわかります。これを1年間に換算すると10万8,336円、40年間で約433万円です。

お小遣い平均額が増えた理由・減った理由を分析

男性会社員のお小遣いが減った理由をみると、「給料が減ったから」が48.6%と最も多く、続いて「生活費にかかるお金が増えたから」27.1%、「子どもの教育費がかかるようになったから、増えたから」25.2%となっています。

かつては3%だった消費税が2019年には10%になり、家計をじわじわ圧迫しているのかもしれません。

一方、男性会社員のお小遣いが増えた理由をみると、「給料が上がったから」64.8%が最も多く、続いて「副業を始めたから」15.2%、「配偶者が働くようになったから」13.3%となっています。

給料については、上がった人・下がった人の格差が開いていると受け取れます。また、リスクヘッジとして本業以外の収入を確保したり、夫婦共働きで生活費の確保に動いたりしている様子がうかがえます。

>>通常は見ることのできないマンション開発の裏側を大公開!

【あなたにオススメ】
賃貸業界の黒船になるか。インド発のOYOの実態
空き家の活用促進にも効果あり。浸透するデュアルライフとは
次世代のスタンダードになるか?サブスクリプション型賃貸住宅とは
時間軸を変えることでマネタイズ!タイムシェアという選択
不動産投資の「2022年問題」とは?土地オーナーが知っておくべき知識