おひとりさま,商品
(画像=fizkes/stock.adobe.com)

「おひとりさま」という言葉が新語・流行語大賞にノミネートされたのは2005年。それから15年、おひとりさまはすっかり定着し、おひとりさま向け市場は拡大を続けています。

加速する「おひとりさま」向けビジネス、その背景とは?

おひとりさま向けサービスが増えている背景には、単身世帯の増加があるでしょう。SNSの普及によりいつでも誰かとつながれる現代は、1人でいても寂しさを感じにくいものです。

1人の時間を大切にする人のために、さまざまなおひとりさま向け商品が世に出ています。単独行動が恥ずかしいものではなくなった時代とはいえ、「おひとりさま向け」と銘打つことで安心感を得る人も少なくありません。

ここまで来た!ヒットする「おひとりさま」向け商品

これまでにヒットしたおひとりさま向け商品をご紹介します。

おひとりさま向けならハードル高めの飲食店も楽しめる

おひとりさまご飯が平気な人の中にも、焼肉やビュッフェ、フランス料理などは1人で入りづらいという人もいるでしょう。そういった方でも、おひとりさま向けの店舗であれば利用しやすいものです。1人用のメニューや席を充実させている店舗だけでなく、おひとりさま専門店も人気です。

自炊派のおひとりさまは炊飯器にこだわりたい!

一般的に、1人暮らしの炊飯器は3合炊きから5合炊きがおすすめです。狭いキッチンでも場所をとらないコンパクトサイズ、インテリアを損ねない高いデザイン性、炊飯とおかず調理を1台で同時にできる付加機能など、おひとりさまを意識した炊飯器も多数販売されています。

炊き立てのご飯を食べたいおひとりさまにヒットしたのは、サンコーの「超高速弁当箱炊飯器」です。ご飯はまとめて炊いて、1食分ずつ小分け保存しているおひとりさまも多いのではないでしょうか。ところが、この炊飯器は0.5~1合のお米をお弁当型の容器で炊き上げます。

しかも炊飯にかかる時間は最短14分。朝の忙しい時間や疲れて帰宅した後でも、すぐに熱々のご飯を食べられます。そのうえ炊飯ジャーを食器として使えるので洗い物の手間も省ける優れもの。あまりの人気に、初回販売は2日で売り切れたヒット商品です。

自由気ままなおひとりさま旅でリフレッシュ

1人旅をしていると、「何か訳ありでは?」といぶかしがられたのは今となっては昔のこと。誰に気兼ねすることなく好きな時に好きな場所に行けるおひとりさま旅を、多くの人が楽しんでいます。2017年にJTBが行ったアンケートによると、性別関係なく約6割の人が1人旅を経験したことがあるそうです。

旅行会社のサイトをのぞいてみれば、国内外のさまざまなおひとりさま向け旅行プランやツアーが見つかります。添乗員付きの1人参加限定のツアーは、初めてのおひとりさま旅でも安心のため人気です。

1人で泊まるにはハードルが高いイメージがある旅館やリゾート型ホテルでも、おひとりさま向けプランが用意され、日常を離れちょっとした贅沢をしたい人から好評を得ています。

おひとりさま向けヒット商品はすぐそこに!

周囲をよく見まわしてみると、あらゆるジャンルでおひとりさま向けビジネスが登場しています。次は何がヒットしそうか、機能やサービスをチェックしてみるのも楽しいのではないでしょうか。

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