新型コロナウイルスによって進むリモート化に、あなたは、あるいはチームのメンバーは問題なく対応できていますか?今、多くの企業が求めているのが「リモートワークでも社員全員が快適に業務を遂行できる環境」です。14年間リモートワークを継続してきたconversion-rate-experts社の手法からそのコツを学んでいきましょう。
conversion-rate-experts社は国を超えて事業を展開するコンサルファーム
conversion-rate-experts社は、ニューヨークやロンドンに展開するコンサルティング会社です。2006年の設立以来、完全リモートで業務を進めています。
フルリモートの14年間にリモートならではの複数の課題を試行錯誤の中で解決してきた同社は、リモートでのチーム管理や社員が自宅で快適に作業をするためのノウハウを蓄積してきました。
リモート最適化は一日にしてならず
リモート環境を構築していざスタートしても、なかなか業務が進まずチーム全体の業務効率が著しく低下してしまうことがあります。これはあなたのチームに限ったことではありません。リモートワークに転換した多くの人・企業が経験する第一の壁なのです。
新しい環境に慣れ、一日の作業をルーチン化できるようになるまでには数週間かかることもあるといいます。以前と同等の能率が期待できるようになるまでには、1ヵ月程度はかかると考えておきましょう。
メンバーが今何をしているのかわからないと不安がるのをやめる
オフィスワークとは異なり、リモートワークでは「共に働くメンバーの姿が見えない」という不安感が生まれます。特にメンバーをまとめる立場にあるマネージャーや管理職といった人たちは、メンバーが仕事をきちんとこなしているのか気になるところでしょう。なぜこのような不安が生まれるのか、それは強固な信頼関係を築けていないことが原因です。
リモートワークを進めるうえで、重要になるのが共に働くメンバーへの信頼です。作業を可視化するツールは、信頼という土台の上に構築するもので、双方向間の信頼がない状態での作業の可視化はお互いの不満感や不快感を募らせる結果になることがあります。
作業の可視化、作業の透明化を図るツールの導入によって「監視されている」と感じさせてしまうと、メンバーは不要なプレッシャーを抱えかえって作業効率が低下してしまうかもしれません。
労働する時間を定めないことで得られるメリットを知る
メンバー全員が毎日8時に始業し、17時に業務を終える必要はないのです。労働時間が異なるメンバーが複数いれば、タイムゾーンが異なる海外の取引先とのやり取りをスムーズにできる可能性があります。リモート化を機に、海外への展開も視野に入れられるかもしれません。
一定の労働時間が確保できるのなら、メンバーそれぞれが働きやすい時間帯に働いてもらい、作業効率の向上とともに事業の拡大を狙ってみてはいかがでしょうか。
リモートワークのデメリットをメリットに変えていく柔軟な発想を持とう
急に始まったリモートワークに対応しきれず、課題ばかりが見えてしまった企業もあることでしょう。その課題を柔軟な発想を持って乗り越えていくことで、社員も企業もこれまでとは違う角度に成長できるかもしれません。あきらめずに試行錯誤を重ねて、自社に最適な環境を構築していきましょう。
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