経済も人も東京に集中し、それ以外の地方では人口の流出が止まらないと嘆きが深まる中でも、存在感を増しているのが大阪です。2025年以降の大阪は、東京と肩を並べる存在になっているかもしれません。
「世界の都市活力ランキング」2019年は大阪が上位にランクイン
2019年4月に発表された「都市活力ランキング(JLL/ジョーンズ ラング ラサール)」において、大阪はオフィスやホテルなどの商業用不動産分野で世界1位となりました。「東京の不動産価格が高止まりしていることを背景に、大阪と福岡を含む地方都市が投資先として重要性を高めている」こと、「G20の開催や2025年の万国博覧会の開催地に決定した」ことが理由とされています。
「世界で最も魅力的な大都市ランキング」に大阪もランクイン
さらに、米旅行雑誌の読者投票ランキングの「世界で最も魅力的な大都市ランキング(2019年10月)」では、東京(1位)、京都(2位)に続き大阪が第5位にランクインし、2018年の12位から大きく順位を上げている点に注目が集まりました。
大阪の食の魅力や熱狂的な野球文化が興味・関心を集めた理由とされています。大阪の個性の強さは、世界にも知られているようです。
何といってもやはり2025大阪万博への注目度が高い
大阪の夢洲にて行われる予定の2025年万博に向けて大阪が勢いづいているのも、2025年以降が大阪の時代になるかもしれない理由の一つです。新型コロナウイルスの影響で万博開幕前のIR(統合型リゾート)開業は断念されてしまいましたが、万博とIRを同時開催できるよう誘致の準備を進めていたことにも注目が集まっていました。
大阪万博のコンセプト「未来社会の実験場」を実現させるべく、大阪は開催前から世界中の課題やソリューションを共有できるオンラインプラットフォームを立ち上げ、異文化との交流や共創によるイノベーションを促し、人類共通の課題解決に向けた取り組みをしていくといいます。
これらが実現されれば、万博開催時には世界の最先端技術が大阪に集約されることとなります。万博で知り得た技術が大阪に根付けば、あらゆる分野において「大阪が日本の中心地」となるかもしれません。
世界の目が大阪にシフト?2025年万博開催に至るまでの道程にも着目したい
2025年以降は日本の実質的な中心地が大阪となっているかもしれません。商業用不動産に観光、万博と、大阪への関心は高まるばかりです。アフターコロナに大阪はどう動くのか要注目です。
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