世界中で多くの人々がSNSを利用しています。プラットフォームが増え、選択肢が広がるSNSですが、国によって使用されているプラットフォームに違いがあることをご存じでしょうか。日本でよく利用されているSNSが世界では人気がなかったり、反対に世界で使われているSNSが日本では使われていなかったりします。
日本で人気のSNSは
日本におけるSNSの利用者数は8,000万人を超えています。つまり、日本人の約7割がSNSを利用しているわけです。
日本人が好んで使用しているSNSは、LINE、Twitter、Instagram、YouTube、Facebookで、これらをまとめて5大SNSとうこともあります。各社が公表している2020年の月間利用者数はLINEが8,400万人、Twitterは4,500万人、Instagram3,300万人、YouTube6,200万人、Facebookが2,600万人でした。
世界で人気のSNSは
では世界ではどのようなSNSに人気が集まっているのでしょうか。
月間利用者数でみると、もっとも多いのがFacebookの24億9,800万人、次いでYouTubeが20億人、WhatsApp15億人、WeChat11億6,500万人と続きます。日本で人気のLINEは2億人を切り、Twitterも3億3,960万人程度です。
短い動画を共有する中国発のSNS「TikTok」に至っては、日本では利用可能ですがインドでは禁止され、アメリカでも禁止が検討されています。
なぜ一部のSNSは日本で流行らない?
世界一利用されているFacebookをはじめ、世界ではスタンダードでも日本では人気度の低いSNSがいくつかあります。それらのアプリは、なぜ日本の利用者数を増やせなかったのでしょうか。
WhatsAppは、シンプルなメッセージを送受信できるアプリです。携帯電話があればいつでもどこでもメッセージを送受信できます。日本ではこのアプリの役割はLINEあるいはEメールが果たしています。
欧米では、Eメールが普及する前に送受信に料金が発生するSMS、いわゆるショートメールが広く普及しており、「メッセージの送受信で携帯電話料金が高くなってしまう」事象が起こっていたそうです。そこに、SMSのように使えながらも無料でメッセージを送受信できるWhatsAppが登場し、爆発的な人気を得たといいます。
日本ではEメールがあったこと、その後LINEが普及したことで、WhatsAppへの関心が高まらなかったと考えられます。
WeChatは中国人の多くが好んで使用しているメッセージアプリです。支払い機能(ウォレット)もついており、中国版の微信ではこのアプリ一つで買い物や音楽を楽しめるのが特徴です。キャッシュレス決済の先進国ともいえる中国では、WeChatを使っての買い物が一般的です。
日本で広まらない理由としては、やはりLINEが同様の機能を有していることが挙げられるでしょう。中国国内では支払い等に使え便利なSNSも、日本での利便性はそれほど高くなく、中国ほどキャッシュレス決済が浸透していないのも普及しなかった理由かもしれません。
世界のSNSを覗いてみよう
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