高速道路,料金収受員
(画像=dmitriy/stock.adobe.com)

2018年に起こった「堺あおり運転殺人」。あおり運転でバイクに追突して、男子大学生を殺害したとして運転手の男の懲役16年の判決が2020年8月4日に確定しました。問題のある運転や行動が大きく報道され、「あおり運転」をはじめとする危険行為に大きな注目が集まり、2020年6月10日、ついに「妨害運転罪」が施行されました。

妨害運転罪とは

2020年6月10日に公布された妨害運転罪は、あおり運転をはじめとする危険な運転を行った者に対し、罰金や懲役刑が科せられるというものです。

妨害運転とされるもの

妨害運転による罰則には2つのパターンがあります。一つはほかの車両の通行を妨害する目的で一定の違反行為を行ったときで、3年以下の懲役または50年以下の罰金が科せられます。妨害運転として認められると、違反点数は25点となり、1回の検挙で免許が取り消され、2年間は運転免許を再取得できません。

もう一つは、あおり運転を行いさらに高速自動車道路などでほかの自動車を停止させて著しい交通の危険を生じさせた際で、こちらは5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。違反点数は35点、運転免許が取り消され、以降3年間は再取得できません。

あおり運転なぜ行う?

あおり運転のような危険行為を行うのは、運転者の中でも一部です。あおり運転を行う人には次のような共通項があるといいます。

年齢が若い男性に多い?

危険運転に関する研究は古くから行われています。それらの研究をまとめた「日本におけるあおり運転の事例調査-先行研究のレビュー結果を踏まえて-」の中で、著者の矢武陽子氏は、「年齢が若いほどあおり運転を行いやすい」と分析し、「血気盛んな若者が起こしやすいと考えられる」としています。

また、あおり運転を行うきっかけは「進行の邪魔をされた」「割り込まれた、抜かされた」というように、相手の運転行動をきっかけとするものが多いといいます。

アンガーマネジメントで怒りの感情をコントロールしよう

「相手に運転を邪魔された」として思わず腹を立ててしまうことがあおり運転の原因だとすれば、「相手に運転の邪魔をさせないように威嚇する」のではなく、自分の怒りの感情をコントロールすることであおり運転は防げそうです。

怒りは6秒でおさまる

脳内の興奮物質を抑えるために、まずは6秒、怒りを我慢してみましょう。これは興奮物質を抑える前頭葉が働きだすまでには6秒ほどの時間が必要だからです、とりあえず6秒我慢できれば、前頭葉の働きによって怒りを抑えることができます。

どうやって6秒を乗り越える?

「ガムをかむ」「お茶を3口飲む」「1、2、3、4、5、6と数える」など、6秒間だけ気をそらせるマイルールを作り、実行します。カッとしたらまずこれをするというルールを作り習慣化することで、怒りをコントロールできるようになっていくでしょう。

怒りをコントロールしてスマートで安全な運転を

安全運転への心がけは、自分の身も守ってくれます。これまで思わずあおり運転をはじめとする危険運転をしていたかもしれないという方は、自分の怒りをコントロールしていつでも安全に運転できるよう習慣づけていきましょう。

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