リモートワーク
(画像=rh2010/stock.adobe.com)

政府が推進してもなかなか普及しなかったリモートワークも、新型コロナウイルスの広がりを機に多くの企業が取り入れることとなりました。リモートワークが普及し始めたことで、「東京一極集中」だったビジネスパーソンの意識に変化が起こり、地方に注目が集まっているようです。

地方で充実しながら仕事もこなす

新型コロナウイルスの影響でリモートワークが身近になった今、東京から地方に移住を検討する人が増加しているようです。

地方自治体が、移住希望者を直接スカウトできるマッチングサービス「SMOUT」では、2020年の4月~5月の新規登録者数が前年同期比の6割増に上ったといいます。

また同サービスの登録者数約1万6,000人のうち、48%が関東に、26%が関西に居住しており、大都市から自然豊かな地方に移住を検討していることがわかります。

地方には夢が詰まっている!?目を背けてはならない現実も

都会にはない豊かな自然やのんびりとした時間の流れに惹かれて、地方移住を検討する方は多くいます。平日はリモートで仕事をこなし、週末は畑で家庭菜園。夢のような生活を地方でなら始められる、と思いきや、理想通りにはことが運ばない現実に再び都会に戻る人も少なからずいます。

移住先で地域の人たちと些細なことからトラブルになってしまったり、地域に溶け込むのに時間がかかったりすることもあるようです。

このような事態を避けるために、移住先の選定と下調べは入念に行いましょう。移住したい地域が見つかったら必ず現地に足を運び、状況を確認する必要があります。自治体で開催している移住体験ツアーに参加するほか、お試し滞在制度なども活用してみましょう。

空き家はたくさんあるけれど……

移住先で暮らす住宅探しも意外と大変です。地方には空き家がたくさんありますが、すぐに住める状態ではないものもあります。住宅を購入してリフォームするとしていくらかかるのか、新築住宅にする場合は立地のいい場所にちょうどいい土地があるのかなども調べる必要がでてきます。

各自治体の制度をうまく活用しながら住まい探しを進め、気に入った家が見つかったら必ず現地確認を行いましょう。

本業はリモートで、副業は移住先で 柔軟な働き方も可能

移住先での暮らしに慣れてきたら、本業をリモートでこなしつつ、移住先の地域で副業を行うなど、今までとは違う働き方を検討してみるのも手です。週末は農家の手伝い、あるいは地元企業の困りごとを解決するコンサルやアドバイザーとして活躍することもできるでしょう。

「仕事がリモートでできたなら」とこれまで移住をあきらめていた方は、これを機に移住を考えてみてはいかがでしょうか。

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