一年間仕事を頑張って、やっと訪れる正月休み。貴重な長い休日をどう過ごそうか楽しみにしているビジネスパーソンが、がっくり肩を落としそうな政府からの要請が各企業に届きました。コロナ禍で1年間のほとんどをイレギュラーな対応に迫られていたビジネスパーソンに次なる試練が待ち受けているようです。
年末年始の休暇の分散化を政府が提言
2020年10月23日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、「年末年始の休暇の分散化」を提言しました。分科会は、年末から成人の日(2021年1月11日)までの間で柔軟に休日が取れるように各省庁や企業に要請する方針です。
分科会は休暇中の旅行についても「小規模分散型旅行」を提言しています。これは2021年の1月4日が月曜日のため、正月の三が日までが休日のビジネスパーソン等の帰省や旅行が3日間に集中すると予想されるためです。
すでに休暇延長を決めている企業も
このような状況で、すでに年末年始休暇の延長を決めた企業も出てきています。システムの開発等を行う株式会社プライサーは、10月29日の時点で「2021年1月4日~1月11日の間を計画休業とする」とホームページで発表しています。
本来であれば1月3日までだった年末年始の休暇を11日まで延長した形です。今後は従業員同士が交代で休暇を取る企業が出てくるかもしれません。
11月に入り再び感染拡大。帰省や初詣は見送るが吉
新型コロナウイルスは、11月に入り再び勢いを増しています。年末・年始までにおさまっていたとしても、感染拡大を防ぐため人込みや密は引き続き避けたほうがいいでしょう。
国内の神社の多くは、コロナ対策としてマスクの着用、参拝前後の手指の消毒に加え、柄杓の撤去、手水舎の使用禁止などの措置をとっています。初詣といえば多くの露店でにぎわうのが通例ですが、露店の中止を決めた神社もあります。また、お札の郵送やキャッシュレス賽銭などの新たな取り組みを行う神社もあるようです。
帰省については、全国の自治体も注意喚起を行っているところです。帰省時期の分散や大人数での飲食での感染リスクについて呼びかけています。
コロナとの戦いはまだ続きそう
新型コロナウイルスの登場から約1年が経過しましたが、いまだ衰える気配はありません。夏休みも遊べず、冬休みにも旅行に行けないとなれば大きなストレスを感じる方もいるでしょう。しかし、感染拡大を防ぐために、用心するに越したことはないのです。
休暇の分散で年末年始の休暇自体は長くなりますが、かといってどこに行けるわけでもなく、この長い空白期間をどう過ごすか、今から考える必要がありそうです。スキルアップに本を読む、副業を始める、投資を始めてみるなど、将来のキャリアに役立つ新たなチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。
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