後編

「Myファンド クラウドファンディング」は、投資家に魅力的な利回りや優先劣後の出資比率を提示する不動産クラウドファンディングです。

業務管理者の清水俊介さんにお話を伺うインタビュー後編では、プラットフォームを安定的に運営するための考え方、さらには事業立ち上げまでの経緯などについて掘り下げていきます。

【Myファンド クラウドファンディング概要】
買取再販が主要事業の株式会社Myアセット(本社:千葉県松戸市)が運営する不動産クラウドファンディングのプラットフォーム。空き家再生をテーマにしたファンドを取り扱う。直近のファンドの予定年利回り8%、優先劣後方式の出資比率は「優先50%:劣後50%」。
【清水俊介さんのプロフィール】
「Myファンド クラウドファンディング」業務管理者。大学在学時に宅建資格に合格。東急リバブルを経て、株式会社Myアセットに営業職で入社。現職は同社の財務・企画・DX担当役員(兼 経理部長)。

*利回りなどの情報は2023年4月現在の内容です。最新情報は「Myファンド クラウドファンディング」上で直接ご確認ください。
*投資における最終判断はご自身で慎重に行ってください。

目次

  1. 宣伝コストを抑えて安定的に利益を確保
  2. 頭の柔らかい不動産会社だから、新しいことに挑戦できた
  3. 不動産クラウドファンディングをするなら運用期間にも注目すべき

宣伝コストを抑えて安定的に利益を確保

--投資家目線でいうと、安心して投資をしていくためには、その不動産クラウドクラウドファンディングの継続性や、しっかり利益を出していることも重要だと思います。この点、「Myファンド クラウドファンディング」はいかがでしょうか。

ファンドごとに見ても、プラットフォーム全体で見てもきちんと利益が出ていますので、投資家の皆さんに安心してご利用いただけると思います。

「Myファンド クラウドファンディング」は、多大なマーケティングコストを投下して登録者を集めるということをしていません。身の丈に合わせてムリのない形で運営していますので、今後も安定的に運営していけると考えています。

--「多大なマーケティングコストは投下していない」ということでしたが、具体的にどのような方法で登録者を集めていますか。

たとえば、日本経済新聞の千葉版に取り上げていただくなど、純粋な記事としてメディアに取り上げられるケースが多いです。日経新聞に取材された理由は、千葉県内で初めての「小規模第1号の登録業者」になったからでした。

この第1号ファンドを立ち上げた時点では、まだ不動産クラウドファンディングのサービス形態ではなく、投資家の皆さんと対面でやりとりする形態でしたが、登録お申込が約80名あり、そのうち20名の方に投資をしていただきました。

--小規模不動産特定共同事業への注目度の高さを感じさせるエピソードですね。

続く第2号ファンドでも費用をかけた宣伝をせず、Myアセットの公式サイト上だけでの告知でしたが、それでもやはり登録のお申込が約20名ありました。

--第1号・第2号ファンドで、宣伝コストをかけずに約100名の登録者に達したわけですね。しかも、日経の読者だったり、御社に興味を持たれている方だったり中身が濃いですね。

第3号ファンドから 不動産クラウドファンディングの形態になりましたが、プレスリリース配信サービスの「PR TIMES」を利用した程度です。それでも順調に登録者数を伸ばすことができました。

現在でもファンドを組成したタイミングで、不動産情報サイト上で限定的にPRする程度です。「Myファンド クラウドファンディング」への流入分析をすると、投資をテーマにした個人ブログ経由のアクセスが意外に多いですね。

--コストをかけて強引に登録者を集めるのではなく、投資に興味のある中身の濃い登録者を自然に集めている。これが「Myファンド クラウドファンディング」成功の要因の1つですね。

頭の柔らかい不動産会社だから、新しいことに挑戦できた

--運営会社のMyアセットは社歴が30年以上ある不動産会社ですね。歴史のある企業がなぜ、新しい分野の不動産クラウドファンディングに参入したのですか。

きっかけは、メインバンクの担当者から弊社の社長に対して、他社の古民家再生プロジェクトの情報提供があったことです。この情報を得て「面白そうだからやってみよう」ということになりました。

Myアセットの掲げているスローガンは、「頭の柔らかい不動産会社」。ふだんから新しいことにどんどん挑戦していこうという社風を醸成しています。今回の小規模不動産特定共同事業についても、経営層と現場が一体となって挑戦してみようという雰囲気になりました。

--不動産クラウドファンディングを立ち上げる際、苦労した点はありますか。

私たちが不動産クラウドファンディングを立ち上げるには、まず(主務大臣または)都道府県知事による小規模第1号の登録する必要がありました。これにつきましては、国交省の実務手引き書(作成:価値総合研究所)などがありましたのでそちらが参考になりましたね。実際の登録は、不動産特定共同事業に強い行政書士の先生にサポートをしていただきましたので、それほど苦労しませんでした。

ただ、千葉県での小規模第1号の登録は弊社が初めてでしたので、千葉県の担当者も「少し調べる時間をください」との対応で登録まで少々時間がかかりましたね。

意外に大変だったのは、不動産クラウドファンディングを立ち上げるのに必須の電子取引業務に関する体制整備ですね。信頼できるシステム会社を選定しないといけないですし、かなりの量の申請書類が必要になります。中小の不動産会社が不動産クラウドファンディングにチャレンジする際には、この部分がハードになるかもしれませんね。

--運営会社のMyアセットの本社が松戸にあるということで、今後、松戸の物件のファンドを組成される機会も多いと思います。不動産投資において松戸というエリアはどのような魅力があるでしょうか。

たとえば、同じ千葉県の街でも、市川市や船橋市は東京都内に通勤しやすいということで着目されることが多いですね。松戸市もJR常磐線や私鉄が通っているため、交通の利便性はよいですが、これまであまり注目されてこなかったように感じます。

一方で、松戸市は日経新聞社と日経xwomanの「共働き子育てしやすい街ランキング2022」で全国編1位を獲得するなど、再評価の動きもあります。今後、松戸市の不動産の注目度が高まってくるのではないかと考えています。

不動産クラウドファンディングをするなら運用期間にも注目すべき

--不動産クラウドファンディング、不動産特定共同事業に投資する方へのアドバイスはありますか。

これはあくまでも私個人の意見ですが……不動産は安定性のある資産とよくいわれますね。 長年、不動産業界に関わってきてこれは事実と感じますが、一方で、不動産の相場が変動しているのもまた事実です。

5年先、10年先の不動産マーケットはプロでも見通しにくい。リスクヘッジを重視するなら、1年以内など、ある程度の期間で終了するファンドを選択するのがよいと思います。

--実際に不動産クラウドファンディングを運営してみて、 業界全体の課題と感じることはありますか。

投資家さん1人あたりの出資額が100万円まで、出資総額が1億円までという上限が低過ぎるように感じますね。

物件価格の安い地方なら、100万・1億円という上限でも数多くのファンドを組成できるかもしれません。しかし、この上限だと東京都内や千葉県などの物件ではかなり限られた数のファンドしか組成できません。せめて1人当たりの出資額500万円、出資総額5億円ぐらいの上限にしていただけるとありがたいですね。

もちろん、投資家さんの大切なお金を運用する以上、厳しい条件が必要なことは理解できるのですが。

--最後に「Myファンド クラウドファンディング」に興味が湧いた、登録してみたいと感じている投資家の皆さんにメッセージをいただけますか。

「Myファンド クラウドファンディング」は、運営会社であるMyアセットの主要事業である買取再販とクラウドファンディングが完全にリンクしたサービスです。

物件調達の目利きであるとか、賃借人に支持されるリフォームなど、長年積み上げてきたノウハウを強みに、投資家の方々にお約束した分配金を安定的にお届けできると考えております。

今後のプラットフォームの成長につきましては、私たちの身の丈に合わせて、実績をコツコツ積み上げていきますので、ぜひ応援していただければと思います。

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