今すぐ少額から始められるサラリーマンにおすすめの投資3選
(画像=taa22/stock.adobe.com)

当記事では、サラリーマンの方に適している3つの投資として「不動産クラウドファンディング」「ETFの積立投資」「REITの積立投資」を厳選しました。その理由や具体的な方法を交えつつ解説します。

目次

  1. サラリーマンにおすすめの投資3選
    1. 不動産クラウドファンディング
    2. ETFの積立投資
    3. REITの積立投資
  2. サラリーマンこそ投資をするべき理由
  3. 投資をするなら知っておきたい知識
  4. まとめ
田中タスク
田中タスク
エンジニアやWeb制作などIT系の職種を経験した後にFXと出会う。初心者として少額取引を実践しながらファンダメンタルやテクニカル分析を学び、自らの投資スタイルを確立。FXだけでなく日米のETFや現物株、商品などの投資に進出し、長期的な視野に立った資産運用のノウハウを伝える記事制作に取り組む。初心者向けの資産運用アドバイスにも注力、安心の老後を迎えるために必要なマネーリテラシー向上の必要性を発信中。

サラリーマンにおすすめの投資3選

本稿では、以下の3つの視点からサラリーマンの方におすすめできる3つの投資を厳選しました。

・本業への影響
・安全性
・収益性

不動産クラウドファンディング

判断基準内容
本業への影響満期まで途中解約できないため影響はほぼない
安全性 現物不動産に投資するためリスクを抑えやすい
収益性 利回り5%超の案件もある
平均利回りの目安:4〜7%程度

現物不動産への投資を小口化した商品が不動産クラウドファンディングです。1万円から投資できる案件もあるので、少額からでも手軽に始められます。現物の不動産に裏付けられているためリスクを抑えやすく、それでいて利回りが5%を超える案件が多いのも魅力です。

投資をしたら満期まで待つだけなので時間的・身体的な負担はなく、本業が忙しいサラリーマンであっても影響はほとんどありません。

ETFの積立投資

判断基準内容
本業への影響積立投資のため本業への影響は限定的
安全性いろいろな銘柄に投資するのと同じ効果を得られ、リスク分散が可能
収益性 高配当株で運用するもの(高配当型)もある
海外には高いリターンを期待できる銘柄がある
平均利回りの目安:3%~10%程度

ETFとは上場投資信託のことで、その名のとおり投資信託の中で証券取引所に上場している銘柄群です。非上場の投資信託と比べるとETFは信託報酬が安く、また証券取引所を通じて手軽に売買できるため、流動性が高いなどのメリットがあります。

ETFは、市場のさまざまな指数と連動するように運用されています。日本の指数であれば、日経平均株価やTOPIXなどです。つまりETFを1本保有するだけで、日経平均株価であれば同指数に組み込まれている225銘柄に投資するのと同じ効果を得られ、リスクの分散も可能です。

ETFには市場全体の指数と連動するもの(インデックス型)だけでなく、高配当株で運用するもの(高配当型)もあります。前者で株式市場全体の成長に期待するか、後者で配当金収入を狙うかは、投資家の判断次第です。

ETFは日本だけでなく、米国など海外にも多くの銘柄があります。特に米国のETFはコストが非常に安い上に、高いリターンを期待できる銘柄があるので、海外のETFに目を向けるのも一考です。

REITの積立投資

判断基準 内容
本業への影響 積立投資のため本業への影響は限定的
安全性不動産に投資するためリスクを抑えやすい
収益性国内REITで平均利回りの目安:4〜5%程度

REITとは不動産投資信託のことです。投資信託の一種ですが、運用対象が不動産であることが最大の特徴です。

不動産で運用している点は不動産クラウドファンディングと同じですが、REITは追加型といって運用期間中はいつでも売買が可能です。REITの中でも東証に上場しているJ-REITであれば、株式と同じ感覚で売買できるため、流動性はより高くなります。

これに対して不動産クラウドファンディングは、募集期間に投資をしたら原則として満期まで解約できません。解約が可能であっても違約金が発生するため、元本割れしてしまう可能性が高くなります。

サラリーマンこそ投資をするべき理由

サラリーマンこそ投資をするべき理由は以下のとおりです。

「定年があるため、現役のうちに備えをしておくべき」 「安定的な収入があるため、コツコツと長期の積立投資をするべき」

サラリーマンは収入や身分が安定していることがメリットですが、自営業者にはない「定年」があります。本人に「まだ活躍したい」という意思があっても、それができなくなる時がやってきます。その先は現役世代と同じ収入を得ることが難しくなるため、豊かな老後を迎えるためには、現役世代のうちに何らかの備えが必要です。

一方で現役のサラリーマンには安定的な収入があるため、コツコツと積立投資をするのに適しています。一定額ずつ積み立てていくことでリスクを抑えやすいドルコスト平均法という投資法がありますが、これも毎月の安定的な収入があるからこそできることです。

勤務先によっては副業禁止というケースもありますが、投資が禁止されることはありません。時間をかけて資産を形成すれば、安定的な不労所得を得ることも可能です。

投資をするなら知っておきたい知識

サラリーマンが投資を始めるにあたって必須となる3つの知識があります。この3つはより有利に資産を形成するため、そしてリスクを少しでも抑えるために重要なので、しっかり理解した上で投資を始めるようにしましょう。

・長期、分散、積立の鉄則を守ろう 投資にはリスクがつきものですが、適切に管理すればリスクを抑えることができます。

投資のリスクを抑える三大原則は、「長期」「分散」「積立」です。長期目線でさまざまな金融資産に分散しながらコツコツと積み立てていくのが最も有効ですが、サラリーマンには安定的な収入があるため、これを実践しやすいといえます。

・短期目線の投資額は資産の10分の1まで 短期的に大きな利益を上げられるような投資にもチャレンジしたいと考える方は多いかもしれません。

現物株やFXなどの短期的なトレードで大きな利益を上げている人がいるのは事実ですし、こういった短期目線の投資に興味を持つのは悪いことではないでしょう。ただし、こうした投資はリスクが高いので、資産全体の10分の1程度の規模で取り組むようにしましょう。「全額を失っても構わない」と思える金額であれば冷静に取り組めるでしょうし、実際にリスクが現実になったとしても致命傷になることはありません。

・NISAを活用しよう NISAは、投資で得られた利益が一定の範囲まで非課税になる優遇制度です。2024年からNISA制度が大幅に拡充され、メリットがより大きくなります。投資による利益には約20%の税金がかかりますが、これが非課税になるというのは見逃せません。

まとめ

サラリーマンにおすすめの投資として、不動産クラウドファンディング、ETF、REITを紹介しました。その中でも特にサラリーマンに向いているのは不動産クラウドファンディングですが、運用期間は現金化できないといったデメリットがあります。こうしたデメリットやリスクを理解して取り組めば「待つだけ」で5%以上、案件によっては10%以上の利回りを狙えるので、まずはどんな案件があって、どんな不動産が運用されているのかを知ることは有意義といえるでしょう。

ネット上には、不動産クラウドファンディングを条件ごとに比較できる便利なサイトもあるので、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

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