1棟物件の空室対策に効果的なWi-Fi無料 導入効果を徹底解説
(画像=TippaPatt/Shutterstock.com)

アパートやマンションの空室対策に効果的と言われる「Wi-Fi無料」。Wi-Fi無料サービスの導入がなぜ入居率アップに効果的なのか、実際どれくらいの効果があるのかなど、賃貸経営オーナーが気になる点を解説します。

単身者物件、ファミリー物件いずれも人気のインターネット無料

全国賃貸住宅新聞社が毎年行っている「入居者に人気の設備ランキング」 では、インターネット無料が1位で、ベスト5は以下のとおりです。

[単身者向け人気設備ベスト5]

  1. インターネット無料
  2. 宅配ボックス
  3. エントランスのオートロック
  4. 備え付け家具・家電
  5. 浴室換気乾燥機

[ファミリー向け人気設備ベスト5]

  1. インターネット無料
  2. 追い炊き機能
  3. エントランスのオートロック
  4. 宅配ボックス
  5. システムキッチン

※出所:全国賃貸住宅新聞社調べ(2018年版)

インターネット無料は単身者向け、ファミリー向けともに1位を獲得しています。また、どちらでもインターネット無料が3年連続1位であり、圧倒的なニーズがあることがわかります。

Wi-Fi無料による入居者メリット:節約できる

インターネット無料が人気設備になっている理由について、この分野の専門企業ファイバーゲートは、Wi-Fiがガスや電気のようなインフラになっていることと、節約メリットがあることを挙げています。

たとえば auひかりの場合、月額利用料金は 5,100円(※)。年間では約6万円のコストがかかります。
※auひかりホーム5ギガ:ずっとギガ得プラン1年目の場合(2019年9月現在)

入居者からすると、Wi-Fi無料の物件を借りればWi-Fi料金がまったくかからず、また自宅でスマホのパケット代を使わなくなるため、かなり節約できます。

2019年10月の消費税増税の影響で、世の中の節約意識は高まっています。今後、Wi-Fi無料のニーズはさらに高まることが予想されます。

Wi-Fi無料によるオーナーメリット:空室対策に効果的

Wi-Fi無料サービスは入居者の満足度を高め、それが物件オーナーの満足にもつながります。ファイバーゲートの調査では、Wi-Fi無料を導入した5,000棟を追跡調査したところ、平均5%の稼働率向上が確認されました。

また、バッファロー・IT・ソリューションズの調査では、所有物件にWi-Fiを導入したオーナーの86%が「空室対策に効果があった」と回答しています。

これらのデータから、Wi-Fi無料サービスは空室対策において、強力な武器になると言えるでしょう。今後Wi-Fi無料サービスを提供するアパート・マンションがさらに増えれば、「Wi-Fi無料サービスがあるのは当たり前」の時代になることも考えられます。

サービス導入後はWi-Fi無料の看板設置やチラシ配布も必要

賃貸物件にWi-Fi無料サービスを導入する場合は、一般的なネット業者ではなく、この分野の専門業者に依頼したほうがスムーズに事が運びます。専門業者には、ファイバーゲート、バッファロー・IT・ソリューションズがなどがあり、どちらも東証一部上場企業です。

専門業者を選ぶべき理由としては、「集合住宅の工事に慣れていること」「入居率アップのためのノウハウを提供してくれること」が挙げられます。

具体的な入居率アップのノウハウとしては、建物外観にWi-Fi無料を示す看板やのぼりを設置してくれたり、内覧者(内見者)向けの告知チラシを作成してくれたりします。また、入居者向けの接続マニュアルの提供や、訪問設定サービスなども行ってくれます(バッファロー・IT・ソリューションズの場合)。

Wi-Fi無料サービスの契約申し込みから利用開始までの期間は業者によって異なりますが、1~2ヵ月が目安です。

初期費用や月額利用料は、エリアや建物規模、環境などによってかなり変わります。検討したいオーナーは、まずは見積もり依頼をしてみましょう。

サービス詳細はこちら(外部リンク)
ファイバーゲート「FGBB(R)」バッファロー・IT・ソリューションズ「アパートWi-Fi」

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