ランボルギーニ
(画像=Chekunov/Shutterstock.com)
岡本一道
岡本一道
政治経済系ジャーナリスト 日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。

イタリアの高級車メーカー「ランボルギーニ」のスーパーカーを投資目的で保有している富裕層は少なくありません。自動車は一般的に年数が経つごとにその価値は低くなりますが、ランボルギーニは別なのでしょうか。「投資×スーパーカー」の視点で考えていきましょう。

ランボルギーニにはあてはまらない「常識」

フォルクスワーゲン(VW)傘下のランボルギーニは、高級スポーツカーなどを生産・販売していることで知られています。「ミウラ」や「アヴェンタドール」などの車種があり、乗っているだけで富裕層のステータスと言えます。

ただ富裕層の中には乗る目的ではなく、投資目的でランボルギーニの車両をガレージなどで保管している人もいます。こうしたスーパースポーツカーは時間が経過しても価値が落ちにくく、むしろ購入したときよりも高い価格で売れることも多いからです。

ただ自動車は前述の通り、通常は時間が経つほど価値が低くなります。例え乗っていなくても塗装や部品の劣化からは逃れられないほか、自動車に搭載されている機能も新型車とどんどん差が開いていくからです。

ではなぜ、スーパーカーの場合はこうした理論が当てはまらないのでしょうか。

ランボルギー二はもはや「芸術作品」である

その理由は、ランボルギーニなどのスーパーカーは一つの芸術作品と捉えられているからです。ランボルギーニの工場では熟練の技術者たちが主に手作業で車両を完成させており、その細部へのこだわりようは技術者というより芸術家と言ってもいいほどです。

価値がある芸術作品は、時間が経つとともにその価値が増していくことが少なくありません。例えば、ピカソやゴッホの作品のように。そのため芸術作品は富裕層にとっての投資対象となっており、同様の理由でランボルギーニに乗らずに保有していく富裕層が世界にはいるのです。

ランボルギーニの場合は芸術作品とは違って「一点物」ではありませんが、生産される台数は車種によっては一般的な自動車メーカーとは比較にならないほど少なくなっています。少なければ少ないほどその希少価値は時間とともに高まります。こうしたことも、ランボルギーニが投資対象となっている理由の一つです。

優越感に浸りながらキャピタルゲインも楽しみに

不動産投資や株式投資というように投資にはさまざまな手法がありますが、芸術作品を保有している優越感に浸りながらキャピタルゲイン(売却益)も楽しみにするランボルギーニ投資は、なかなか男のロマンも感じさせるものです。

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