コロナ禍で苦しむ業界もあれば売り上げを伸ばしている業界もあります。高級スポーツカーメーカーは、コロナ禍で売り上げを伸ばした業種の一つです。なぜコロナ禍にもかかわらずスポーツカーが人気を得ているのでしょうか。その理由を探ります。
コロナ第一波では自動車の買い控えが起こっていた
2020年新型コロナウイルスによって世界経済の先行きが不透明な状況に陥ると国内外で自動車の買い控えが起こりました。特に新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月以降は、国産車・輸入車ともに新車登録台数が大幅に減少しています。2021年4月以降は、公共交通機関を避けたい層が中古車を中心に需要が広がり中古車価格が上昇。
回復の兆しが垣間見えるといえます。コロナの影響を受けることなく収入を維持できた個人も2020年の5月以降は新車購入に踏み切っているようです。また輸入中古車やスポーツカー、SUV車の売れ行きが伸びていました。なぜこのような現象が起こったのでしょうか。
SUVはアウトドアレジャーの急増で
コロナ禍でも楽しめるレジャーとしてキャンプなどのアウトドアがブームとなりました。その影響を受けてSUV車のニーズが高まり販売台数も伸びたと考えられます。SUV車は、中古車市場でも好調でスズキのジムニーやハスラーといった軽自動車を中心に人気です。
スポーツカーは新車・中古車ともに人気
高級スポーツカーは、新車・中古車ともニーズが高まっています。中古車市場では、インプレッサWRX、RX-7、NSX、スカイラインGT-R、スープラなどかつて公道をにぎわせていた車が人気で価格も上昇傾向です。トヨタの1990年代に活躍したスープラは、最たる例でコロナ禍以前の価格は400万円程度でしたが2021年7月時点では1,000万円以上の金額で取引されていることもあります。
海外に目を向けると世界屈指の高級スポーツカーは、コロナ禍以降も変わらず人気です。ドイツのポルシェ、フランスのブガッティ、イタリアのフェラーリ、ランボルギーニなど高級スポーツカーの代名詞ともいえる車種にはニーズがあります。
高級スポーツカーが伸びている理由
これら高級車の人気の背景には、世界的な株価の上昇があると考えられます。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待で株価が高騰。「そこで利益を得た一部の人が高級スポーツカーを購入した」という意見もあります。頻繁に海外旅行や高級レストランで食事を楽しんでいた富裕層が行き場を失ったお金の使い道として高級スポーツカーを選択したのではないでしょうか。
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