高級時計ロレックスで資産運用?どのモデルが値上がりするの?
(画像=LevanteMedia / Shutterstock.com)
丸山優太郎
丸山優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している

高級時計の代名詞ともいえるロレックス。最近では資産運用として投資する人も増えているようです。しかし、そもそも腕時計で資産運用をすることはできるのでしょうか?今回はロレックスが値上がりする理由と、値上がりしそうなモデルについて解説します。

ロレックス人気は高まる一方、資産価値も上がっている

ロレックスの価格が高騰し続けています。時計買い取り専門店アンティグランデ調べの国内時計買取相場によると、2018年1月と2019年1月の価格比較で、「デイトナ16520」が380万円から400万円へ20万円、「GMTマスターⅡ16710」が92万円から106万円へ14万円、それぞれ値上がりしています。値上がり率は前者が5.26%、後者が15.22%ですので、資産運用の対象として考えてもおかしくない水準です。

しかも腕時計ですので一流品を身に着けていながら資産運用になるのですから、趣味と実益を兼ねた投資といっても過言ではありません。

ロレックスが値上がりする理由は?

ロレックスはなぜ値上がりしているのでしょうか。大きく分けて2つの要因が考えられます。1つ目は海外ブランドであるため、円安が輸入価格を押し上げている点です。かつての円高時に比べれば輸入コストが上昇した分が価格に反映しているといえます。米ドル対円の相場は2012年の80円台から2015年には120円台まで1.5倍のドル高となり、2019年5月時点でも110円前後の推移です。

その意味では購入を考える場合は為替相場にも注意する必要があります。2つ目はトップブランドであることから求める人が多く、需要に供給が追いついていないことです。人気モデルは正規店でもほとんど手に入らない状態で、並行輸入店と仕入れを競っています。品薄感がさらに購入価格の高騰を呼ぶという構図が続いているのです。

どのような特徴を持ったモデルが値上がりするのか

次にロレックスの中でも、どのような特徴を持ったモデルが値上がりするのでしょうか。一番大きな特徴は、有名人が着用したり人気映画で起用されたりするなどエピソードがはっきりしているモデルです。例えば人気モデルの1つ「デイトナ」は、人気俳優ポール・ニューマンが映画『レーサー』出演時に妻から贈られたというエピソードがあります。同氏が着用したことによってファンなどを中心にデイトナの人気が高まっていきました。

同じように「サブマリーナ」も超人気映画『007シリーズ』で主人公ジェームズ・ボンドが着用していたことから、ボンドウォッチと呼ばれ、多くの映画ファンによって人気が上昇していきました。これらのモデルは1960年代に生産されたアンティークロレックスと呼ばれているもので、希少性の高さから欲しがるマニアが後を絶たない傾向です。

ロレックスの資産運用は今後も有望か

ロレックスの今後の価格動向はどうなるのでしょうか。業界の予測では2019年に定価の値上げがあるのではないかといわれています。ロレックスは2015年に価格改定してから4年が経過しており、そろそろ値上げがあってもおかしくありません。人気モデルはこれまでも価格改定を経て大きく定価が上がっています。

例えば、「エクスプローラーⅠ214270」は2010年発売当時の59万8,500円から2019年1月時点では66万9,600円へと11.88%上昇しています。高級腕時計が資産運用として有望なのは、金(ゴールド)のように相場によって価格が決まるものと違い、メーカーが価格を決められる点です。(中古は除く)同じモデルの新品価格が高くなれば、当然中古の相場も上がっていきます。

現在もデイトナ、サブマリーナ、エクスプローラー、GMTマスターなどの人気モデルは右肩上がりで価格が上がっていますが、腕時計は実用品であることも有利なポイントです。「世界トップブランドのロレックスを着用したい」というステータス的な需要は今後も続くことが期待できるため、極端な円高にならない限り、ロレックス投資は今後も有望と考えてよいのではないでしょうか。

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