一棟アパート・マンション経営を成功させる人気設備マーケティング術
(画像=YANUSY編集部)

一棟アパート・マンション投資が区分マンション投資と異なる点は、8戸や10戸といったように複数の賃貸物件(居室)を同時に所有、経営することです。これらの部屋がすべて満室となれば、キャッシュフローも大きくなります。しかし、ただ漫然と賃貸経営をしているだけで満室になるほど甘いものではありません。このことは、多くの大家さんがすでに認識されていることでしょう。

不動産投資の成否は、立地条件が大きなウェイトを占めています。一棟アパート・マンション経営において、それ以外の部分で重要になるのが、入居者から好感される設備の有無です。今回は、アパート・マンションへの入居を考える顧客層のニーズを踏まえた、集客力に大きく寄与する3大人気設備と、それを活用したマーケティング術を解説します。

人気設備の常連には明確な傾向がある

不動産ポータルサイトや賃貸住宅の業界団体などが行っているさまざまな調査の結果によると、賃貸住宅の人気設備には三種の神器とも呼べるような定番の人気設備があります。その人気設備とは「無料インターネット」「防犯システム」「宅配ボックス」の3つです。現代では、ネットを利用しない生活は考えられません。

  • 無料インターネット
    最初から無料で使えるインターネット回線が整備されていることは、入居者からの評価も上がるでしょう。もし、自前で光回線を契約する場合は、プロバイダ料金なども含めると月額5,000円程度になります。そのため、賃貸物件の家賃が数千円程度高くても実質的に安いと感じる入居者もいるのではないでしょうか。

  • 防犯システム
    防犯システムとは、1階エントランスのオートロックとモニター画面付きインターホン、さらに防犯カメラといった一連のセキュリティ系設備の総称です。女性の一人暮らしではもちろんのこと、そうではなくても昨今の治安事情を反映して防犯システムへのニーズが高まっています。

  • 宅配ボックス
    宅配ボックスは、賃貸物件の有力な入居者層である単身世帯で特に高い人気を集めています。ネットを使った通販市場が拡大する中、不在時にも安心して荷物を受け取ることができるので、「普段から留守にしがち」「ネット通販をよく利用する」という人にとって宅配ボックスは重要なライフラインの一つです。