国税庁の「平成30年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の年間平均給与は約440万円で、年収800万円を超える人は全体のわずか9.8%だったそうです。全体の1割にも満たない、高額な給与所得者の1人となるためには何をしていけばよいのでしょうか。
そもそも稼げる職業なのか考える
年収800万円をどうやっても超えられない人もいます。そもそも選択した職業全体で給与が低い場合は、従業員ではなく経営者となって自分で稼ぐことでしか年収800万円を超えられない可能性があります。
ではどのような職業を選択すればよいのでしょう。
同じく「平成30年分民間給与実態統計調査」年収800万円を超える人が多いのは、電気・ガス・水道などのインフラ系の職業で、金融業・保険業、そして情報通信業、学術研究・教育研究業が続きます。
年収が低い人の割合が大きいのは、宿泊業、飲食サービス業で、これらの職業のうちの27.0%が年収100万円以下です。卸売業や小売業も年収が低く、400万円以下の割合は47.4%となっています。
「選択した職業・業界の平均年収を考えずに就職してしまった」のなら、転職によるステップアップが年収アップの近道となりそうです。
自分の強みを知らない人は年収が上がらない?
転職をせずに年収アップを目指したいのなら、自分のビジネスへの姿勢を振り返ってみましょう。今の組織に入り、これまで何をしてきましたか?
今ある業務をこなすだけではもちろん年収800万円は夢のまた夢です。年収を上げるためには常に上を目指していかなければなりません。どのようにしてステップアップしていけばいいのかわからないのなら、まずは自分の強みを掘り起こしていきます。
今の部署では能力を発揮できないと感じていても、自分の強みを生かせる場所なら成績が上がっていくかもしれません。新規顧客開拓が苦手でも、顧客満足度向上につながるようにクレームをうまく処理できる、属人的な業務を見直して社内の誰もが使えるシステムを作り上げることができる、といったような強みが見つかれば、自分がいるべき場所・するべき仕事が自ずと見えてきます。
組織内で戦うための武器を見つけ、それを磨き続けることが年収アップにつながるのです。どんどん出世して年収を上げていく同僚の背中を見るのではなく、横に並び、追い越すイメージで自分なりの強みをバージョンアップさせていきましょう。
年収800万円を超えるためには戦略が必要
ありのままの自分で、何も考えずに出世し年収を上げられる人はまれでしょう。方法は違えどみな努力をして、理想の自分に近づけるために日夜戦略を練っているはずです。はじめの一歩として、今の自分の強みは何なのかをノートに書きだし、最終的には転職も視野に入れつつキャリアプランを作ってみましょう。
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