超富裕層
(画像=denisismagilov/stock.adobe.com)

職を失った、廃業したなど暗いニュースが続くコロナ禍において、その影響を感じさせない人々がいました。保有資産が約1,000億円をこえる超富裕層は、新型コロナウイルスによる経済危機も何のその、その資産額をさらに増やしていたといいます。

超富裕層の資産が増加。貧富の差は広がる一方

スイス金融大手のUBSと国際監査法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が2020年10月に報告したレポート(UBS and PwC's Billionaires Insights 2020: Riding the Storm)によると、超富裕層の2,189人の総資産額は約1,080兆円にのぼるとのことです。超富裕層の総資産の過去最高額である約940兆円(2017年)を大きく超えたのは、他でもない新型コロナウイルスの影響であると考えられています。

コロナで好調の富裕層は

同レポートでは、コロナによって資産を増やした超富裕層は不動産やエンターテイメント業界のような従来の超富裕層ではなく、イノベーター、ディスラプラターと呼ばれるテクノロジー、ヘルスケア、製造といった業界で活躍する人々であると報告しています。

コロナ禍で外出がはばかられる中、ネットショッピングやケーブルテレビなど、自宅での生活をサポートしてくれる業界は今後も売り上げを伸ばしていくことでしょう。

こもる富裕層、外に出る労働者

コロナ禍で富裕層と一般の間に広がったもう一つの差があります。それは「感染リスク」です。宅配サービスや通販をいくらでも利用できる富裕層は、ウイルスの危険性が低い自宅で長い期間を過ごせます。ところが、働かなければ収入を得られない人々は、ウイルスのリスクにさらされながら公共交通機関を利用し、働く必要があるのです。

すべての業種でテレワークが導入できるわけではありません。通販で購入したものやテイクアウトで注文した料理を運ぶのは「人」です。富裕層が自宅で不自由なく過ごせる一方で、生活のために自宅から出なければならない方も多くいるでしょう。

ウイルスから自分と家族を守りながら生活の質を向上させるためにも、資産づくりについて今一度考える必要がありそうです。

パンデミックでも資産を増やす富裕層に学ぶこと

多くの人や企業がコロナによるマイナスの影響を受ける中で、着々と資産を増やした超富裕層。日ごろから投資への興味関心を強く持つ資産家だからこそ、このような状況下でも資産を増加させられたのでしょうか。資産運用に関する知識を持っておいて損はないのかもしれません。

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