世界の高級ホテルブランド〜成り立ちや特徴を紹介!
(画像=nancy10/stock.adobe.com)
丸山優太郎
丸山優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している

世界には多くの人が憧れる高級なホテルブランドがいくつも存在します。日本にも系列のブランドホテルが出店しているので泊まったことがある人もいるでしょう。本稿では、世界の高級ホテルブランドについて成り立ちや特徴を紹介します。

目次

  1. ラグジュアリーホテルの定義とは
  2. 日本でも泊まれる世界の高級ブランドホテル
  3. 世界の高級ホテルブランドの成り立ちや特徴
    1. ハイアット・ホテルズ&リゾーツ
    2. マリオット・インターナショナル
    3. ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ
    4. フォーシーズンズホテルズ&リゾーツ
    5. マンダリン・オリエンタルホテルグループ
  4. 東京で泊まれるブランドホテルの宿泊料金

ラグジュアリーホテルの定義とは

ラグジュアリーホテルとは、高級感ある内装の客室を備え、スタッフのサービスが行き届いて誰もが満足する宿泊体験ができるホテルのことを指します。それに伴い宿泊料金も高額になるため、ある程度の富裕層が顧客の中心になります。

ラグジュアリーホテルの特徴は、開放感ある大きな窓から見下ろす都心の眺望や、心癒やされるリラックススペースなどの設備がハイスペックなこと。そして、ハイレベルのおもてなしと、宿泊客を魅了する美食メニューを味わえることです。

日本でも泊まれる世界の高級ブランドホテル

海外旅行の際に現地の高級ブランドホテルに泊まるのもよいですが、日本でも高級ブランドホテルに泊まることはできます。名だたる海外の高級ブランドホテルが日本への進出を強化しているからです。

2021年10月に、株式会社日本政策投資銀行と公益財団法人日本交通公社が共同で行った「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(第3回 新型コロナ影響度 特別調査)」によると、「次に海外旅行したい国」を聞いたところ、アジアで67%、欧米豪で37%の人が日本と回答し、いずれも1位になっています。

観光立国としての日本は海外の人たちから評価が高く、コロナ後を見据えると日本への外国人観光客が増加するのは確実と見られています。海外高級ブランドホテルグループにとって、日本は期待が大きいマーケットといえるのです。

世界の高級ホテルブランドの成り立ちや特徴

世界の高級ホテルブランドの成り立ちや特徴について、代表的な5つのホテルグループについて見てみましょう。

※参照:各社公式サイトなど

ハイアット・ホテルズ&リゾーツ

ハイアット・ホテルズ&リゾーツは、米国に本社を置く国際的ホテルグループです。1957年にジェイ・プリツカーがロサンゼルス国際空港に隣接するハイアットハウスモーテルを購入したことにより創立されました。

2004年にはハイアット・コーポレーション、ハイアット・インターナショナル・コーポレーションをはじめ、プリツカー家が所有するホスピタリティー資産のほとんどがハイアット・ホテルズ・コーポレーションとして統一されました。

海辺のリゾートから都会でのバケーションまで対応し、モダンなインテリアとワークスペースを備えた利便性の高さが特徴です。ミーティングや、屋上でのパーティーなどイベントにも利用できます。

マリオット・インターナショナル

マリオット・インターナショナルは、米国に本社を置く世界トップクラスのホテルチェーンです。1927年にJ・ウィラード・マリオットとアリス・マリオットが創業しました。世界139の国と地域に30のブランドと8,000を超えるホテル/リゾートを展開しています。ザ・リッツ・カールトンや、シェラトン、ウェスティンなど日本でなじみのあるブランドもマリオットグループです。

海辺に近いロケーションが多く、巨大なプールを備えた高級リゾートホテルとして魅力があります。また、自宅でくつろげるようなアメニティーを提供する長期滞在向けサービスが充実しているのも特徴です。

ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ

ヒルトン・ホテルズ&リゾーツは、米国に本社を置く国際的ホテルチェーンです。ヒルトンの歴史は、1919年にコンラッド・ヒルトンがテキサス州シスコにあったホテル、ザ・モブリーを購入したのが始まりです。1925年には初めてヒルトンの名を冠したダラス・ヒルトンを開業しています。

「ヒルトン・ステイケーションプラン」という特典付きのプランを各ホテルで利用できるのが特徴です。プランを利用して宿泊すると、ホテル内施設利用25%割引(ホテル直営施設が対象)、朝食付き、アーリー・チェックイン、レイト・チェックアウト、プレミアムWi-Fiなどの特典を受けられます。

また、提携クレジットカードを利用したサービスも充実しており、朝食無料、部屋のアップグレードなどの特典を得ることができます。カードの利用と継続で無料宿泊できる場合もあり、ヘビーユーザーにお得なホテルグループといえるでしょう。

フォーシーズンズホテルズ&リゾーツ

フォーシーズンズホテルズ&リゾーツは、カナダに本社を置く国際的ホテルチェーンです。1961年にカナダのトロントに最初のフォーシーズンズホテルを開業しました。1970年代に英国ロンドンに開業したことをきっかけに、世界中で定評を得ているフォーシーズンズのホテルサービスの原型が確立され、世界的なホテルグループに成長していくことになります。

「一人一人に合わせてサービスをカスタマイズする」という革新的な発想による、新しいホテル体験を提供しているのが特徴です。「常連のお客様全員の顔を覚え、新規のお客様を温かくお迎えし、自分がしてほしいと思うことをお客様にする」ことをゴールデンルールにした接客が好評を得ています。日本ではそれほど施設は多くなく、「フォーシーズンズホテル丸の内東京」、「フォーシーズンズホテル東京大手町」、「フォーシーズンズホテル京都」の3ヵ所のみとなっています(2022年6月現在)。

マンダリン・オリエンタルホテルグループ

マンダリン・オリエンタルホテルグループは、香港に本社を置く国際的ホテルチェーンです。1963年に香港にフラッグシップホテルである、ザ・マンダリンを開業したのが歴史の始まりです。それから20年以上は社名のとおりアジアを中心に事業を展開していましたが、1987年にサンフランシスコ、1990年代半ばにロンドンに不動産を購入してから世界的規模の事業展開を行うようになりました。

マンダリン・オリエンタルホテルグループは、高級レストランからカジュアルなビストロまで、16の施設でミシュランの星25個を授与されたハイレベルな食事が特徴です。また、スパも充実しており、長年の知識とスキル、直感を組み合わせたスパサービスを提供しています。ミシュランの星を獲得した料理と、受賞歴のあるスパを1つのパッケージにしたギフトカードも販売しており、贈り物としても利用できます。

東京で泊まれるブランドホテルの宿泊料金

東京にあるブランドホテルの宿泊料金をツインルームの価格で比較してみましょう。料金は1名あたりの価格です。料金は一例であり、取り扱う旅行代理店によって異なる場合があります。およその目安としてご覧ください。

ホテルグループ名ホテル名ツインルーム料金(税込)
ハイアット・ホテルズ&リゾーツパークハイアット東京3万5,900円~4万9,200円
(デラックスツイン)
マリオット・インターナショナルザ・リッツ・カールトン東京5万2,800円~7万7,000円
(デラックスツイン)
ヒルトン・ホテルズ&リゾーツコンラッド東京3万6,100円~4万3,700円
(シティツイン)
フォーシーズンズホテルズ&リゾーツフォーシーズンズホテル丸の内東京4万2,400円~6万1,100円
(プレミアムルームツイン)
マンダリン・オリエンタルホテルグループマンダリンオリエンタル東京2万8,463円~3万5,420円
(デラックスルームツイン)

ツインルームであれば富裕層以外でも利用可能な料金水準といってよいでしょう。2022年6月現在ではまだ海外旅行は一部の渡航先しか解禁されていない状況です。徐々に海外旅行の行き先は増えていくものと思われますが、まずは日本にある海外高級ブランドホテルのサービスを体験してはいかがでしょうか。

※本記事は2022年6月5日現在の情報を基に構成しています。宿泊料金やサービス内容は変更になる場合があります。参考程度にお考えください。

>>【無料小冊子】不動産投資ローンマニュアル - 仕組みから審査攻略法までを解説

>>【無料小冊子】40の金融機関と接する融資のプロがコロナ禍でも融資を引き出せる方法を解説

【あなたにオススメ】
高級車の販売員はどう「金持ち客」を見分けているのか
米国富裕層 第2のパスポートを検討
テスラより先鋭的?BYTON×5Gの凄さとは?
富裕層が長生きするには理由がある お金持ちが通う会員制高級人間ドックはいくらかかるのか?
超富裕層だけが使える若さをたもつ裏技