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インフレを乗り切るためには副収入が必要
エネルギー価格や原材料価格の高騰を背景に、世界的にインフレが進みました。食品が数千品目値上げされるなど、コストプッシュインフレが深刻さを増しています。
個人がインフレの影響を緩和するには、節約だけでなく副収入を得て収入を上げる思考の転換も必要になります。
コストプッシュインフレの影響を緩和し余裕を持った生活をするには、月にどれくらいの副収入が必要なのでしょうか。NHKの報道によると、2023年度における食品価格の負担増(2人以上の世帯)は前年度比で2万6,000円となる見込みです。
これに電気・ガス料金などの増加分が4万円、食品以外の値上がり分が1万2,000円と仮定すると、7万8,000円の負担増となります。月にすると6,500円ですが、世界情勢や為替の変動によってはさらに負担が増えることも考えられます。仮に月5万円の副収入があれば値上がり分の多くを補えって、余裕を持って生活できるでしょう。
この記事では月5万円の副収入を得る方法について解説します。
月5万円稼げる副業おすすめ8選
まずはパソコンを使ってじっくりと取り組める8つの副業について見てみましょう。
案件が豊富なWebライティング
仕事内容:Webサイトやオウンドメディア、個人ブログの記事、広告などの執筆
報酬相場:文字単価1円~3円程度
必要なスキル:文章力、調査力、リサーチ力
副業で稼ぐためのコツ:自分の得意分野や興味のあるジャンルを狙う、納期や文字数を守って仕事をする
Webライティングを始めるには、ランサーズやクラウドワークスなどの仕事依頼サイトに登録する必要があります。Webライティングは、仕事依頼サイトのなかでも案件が豊富な傾向です。ある程度専門知識が必要なジャンルがある半面、グルメや芸能、スポーツ、漫画など趣味を活かせるジャンルの案件もあるため、自分が取り組みやすい内容の案件を選んで応募してみるとよいでしょう。
報酬は、一般的に「文字単価×文字数」で決まり、まとまった本数の案件を獲得できれば月5万円稼ぐことは十分に可能です。
センスがある人に向いているWebデザイン
仕事内容:Webサイト、LP(ランディングページ)のデザイン、イラストづくり
報酬相場:バナー制作で1枚1,000円程度~
必要なスキル:デザイン力、発想力、Adobe IllustratorやAdobe Photoshopなどの操作能力など
副業で稼ぐためのコツ:比較的難易度が低い仕事を選ぶ、案件マッチングサイトや紹介などを活用する
デザインやイラストなどにセンスのある人は、Webデザインで才能を活かすのも選択肢の一つです。Webデザイナーの場合、Adobe IllustratorやAdobe Photoshopなどのソフトを使いこなせる必要があります。また、トレンドをリサーチして取り入れる才能や、クライアントの要望を形にできる発想力も必要です。
例えばバナーの制作は、1枚1,000円程度~と報酬は低めですが、短時間で制作できることから初心者が最初に取り組むのに適しています。
アイデアを形にできるWebマーケティング
仕事内容:Webサイト、ECサイト、LP(ランディングページ)のマーケティング
報酬相場:外部SEO対策で1メディア数万〜100万円程度
必要なスキル:SEOに関する知識、コンテンツマーケティングの知識、ライティング力、広告運用の知識など
副業で稼ぐためのコツ:実績を積んでコンサル案件を獲得する、フリーランス案件にチャレンジする
自分のアイデアや企画を形にできるWebマーケティングもクリエイティブな副業として注目できます。仕事の内容は、主にWebサイトやネットショップなどの集客を促し、売上の向上を支援する仕事です。Webマーケターは、法改正やトレンドの最新情報をリサーチし、クライアントのサイトに適した企画を提示する必要があります。
Webサイトへの検索数を向上させるには、SEO対策の知識も必要です。そのためWebライティングで実績を積んだ上でWebマーケティングにチャレンジしても良いでしょう。ただし仕事の性質上「週#### 日」など定期契約になる案件が多いことから、副業で行うには土日限定や単発の案件を探すことが必要です。
映像好きなら楽しくできる動画編集
仕事内容:Webサイト、ECサイト、LP(ランディングページ)、SNSに掲載する動画づくり
報酬相場:1本あたり5,000~2万円程度
必要なスキル:動画編集の知識、編集ソフトの操作能力など
副業で稼ぐためのコツ:企業から受注する、動画の得意分野を見つける、自分のSNSを活かす
YouTubeなどにアップロードする動画編集は、時流に合った副業といえます。仕事の内容は、撮影した映像をカットしたり、テロップや音楽を挿入して動画に編集したうえでアップロードしたりすることです。動画編集の報酬は、ランサーズの例では1本あたり5,000~2万円程度となります。
1ヵ月5万円を超えるには、企画立案まで行う高単価の案件を増やす必要があります。
初心者でも簡単にできるデータ入力
仕事内容:顧客情報・売上データ・議事録・プレゼン原稿・取材音源などの入力
報酬相場:1文字単位0.1円~1円程度
必要なスキル:基本的なパソコン操作能力、タイピングスキル、エクセル・ワードなどの知識
副業で稼ぐためのコツ: 入力スピードを高める、安定したら単価交渉をする、高報酬案件を狙う
単価は低いものの、数をこなしやすいのがデータ入力です。主に依頼者から受け取ったテキストをデータ化する仕事ですが、文字起こしなど文章系の案件もあります。2023年2月に「マイナビバイトTIMES」が行った調査によると、データ入力の平均月収は2万~3万円ですが、5万~7万円稼いでいる人も14%いました。
そのため入力速度が速い人なら案件数を増やすことで月収5万円は十分に可能と考えてよいでしょう。
高額報酬を狙えるプログラミング
仕事内容:専門的なプログラミング言語を使ったWebサイトやアプリの作成、データの収集・分析など
報酬相場:1万~10万円程度(ランサーズでの案件)
必要なスキル:プログラミング能力、情報収集スキル、ハードウェアやネットワークに関する知識など
副業で稼ぐためのコツ:スクールで学ぶ、使用できる言語を増やす、自主制作をしてみるなど
プログラミングは、各言語の専門的な知識が必要なため、誰でもできる副業ではありません。その分報酬も高めの案件が多いため、スキルが高い人はかなり稼げる副業といえます。仕事内容は、専門的なプログラミング言語を使ったWebサイトやアプリの作成、データの収集・分析などです。
報酬は、ランサーズの例で1万~10万円程度まで案件によってさまざまですが、システム開発は高単価になります。なおWebライティングからプログラミングまでの6つの仕事に関しては、いずれも仕事依頼サイトで募集しているため、応募して仕事を獲得することも可能です。
自宅をショップにするインターネット通販
仕事内容:アクセサリーやグッズなど制作、インターネットでの通販、配送作業など
報酬相場:5,000円〜2万円程度
必要なスキル:ものづくりの知識、ECサイトの知識など
副業で稼ぐためのコツ:競合が少ないジャンルを選ぶ、経費を抑える、SNSを活用した集客など
自分で作ったアクセサリーやグッズなどをインターネットで販売する副業もあります。リアルショップを開店するには、かなりの費用が必要です。しかしネットショップならパソコンとインターネット環境があれば開店できます。注文の受注や顧客管理は、パソコンで行うのが一般的となるため、基本的な操作を覚えることが必要です。
また個人情報の管理も求められます。通信販売では、顧客名簿の流出は致命傷となりかねないため、外に持ち歩くタブレットやスマホで管理することは避けたほうが無難です。
すきま時間にできるポイントサイト
仕事内容:ポイントを稼ぎ、商品・現金などと交換すること
報酬相場:100円〜10,000円程度
必要なスキル:特別なスキルは不要
副業で稼ぐためのコツ:アンケートにたくさん参加する、ポイントサイト経由でオンラインショッピングするなど
時間があるときにコツコツとポイントサイトで稼ぐことも有効な方法の一つです。ここで稼ぐポイントは、買い物や飲食時に会計で付与される共通ポイントとは異なります。例えばポイントサイトを経由して通販サイトで買い物すると、各ポイントサイトのポイントが付与されるといった具合です。各通販サイトが実施しているポイント制度と二重取りができるため、わずかな手間で有利に買い物できます。
またポイントサイトのなかには、簡単なデータ入力でポイントを稼げる場合もあります。パソコン画面のほうが作業はしやすいですが、スマホでも可能です。自宅にいるときはパソコンで作業し、外出時はスマホで入力する二刀流の使い方もよいでしょう。
スマホで月5万円稼げる副業おすすめ8選
私たちの生活にスマホは欠かせません。ここでは、パソコンを使ってじっくりと取り組む時間がない人向けにスマホで稼げる8つの副業について紹介します。
ただし手軽にできる分、単価は低いものが多いため、1つの副業だけで月5万円稼ぐ難易度は高いです。いくつかの方法を組み合わせてトータルで月5万円を目指すと考えたほうがよいでしょう。
<各方法の報酬の目安>
副業内容 | 報酬の相場 |
---|---|
誰でもできるアンケート | 2時間前後で3,000~7,500円程度のポイント |
無料で試せて報酬までもらえる商品モニター | 500~5,000円分程度の金券など |
スマホで手軽にできるポイ活 | 平均300〜3,000円程度 |
主婦向き副業のレシートアプリ | レシート1枚:1円から数十円程度 |
撮った写真を販売できるストックフォト | 1ダウンロードにつき3.25~11円程度 |
見るだけで稼げるおこづかいアプリ | 楽天スーパーポイントスクリーン:1日平均5~6ポイント |
ユーザー向き副業の楽天ROOM | 月に5,000~2万円程度 |
スマホで副業の代表フリマアプリ | 平均月間売上額:1万7,000円 |
誰でもできるアンケート
アンケートは、設問に沿って回答するだけのため、誰でもできる代表的な副業です。アンケートを扱っているWebサイトに会員登録しておくとメールでアンケートが送付されます。また会場に出向いてアンケート調査や座談会に参加する方式など方式もさまざまです。例えば楽天インサイトの座談会の場合、2時間前後で3,000~7,500円程度のポイントを得られる可能性があります。
無料で試せて報酬までもらえる商品モニター
試供品を試すことが好きな人なら、商品モニターになるのも楽しいかもしれません。企業が新商品を出す際などに商品モニターを募集することがあります。応募方法は、アンケートサイトから応募してモニター商品を手に入れるのが一般的です。新商品を試せるだけでなく報酬ももらえるため、人気の高い案件は抽選になる場合があります。
スマホで手軽にできるポイ活
ポイントを貯めることを意識して活動する「ポイ活」で副業することも選択肢の一つです。買い物や飲食で獲得する機会が多いため、パソコンよりもスマホのほうが機動的にポイ活できるでしょう。自分のアイデア次第でいくらでもポイントを増やせる楽しさがあります。
例えば「ポイント3倍デーの日を選んで買い物に行く」「還元率の高いクーポンが出たときに利用する」といった方法です。ただしポイント3倍デーだからといって食品を買い過ぎて賞味期限が切れたのでは逆にマイナスになってしまうため、注意しましょう。
主婦向き副業のレシートアプリ
特に主婦におすすめの副業がレシートアプリです。応募方法は、事業者によって異なりますが、例えば「CODE」の場合はアプリを使ってレシートや商品をスキャンするだけでポイントを獲得できます。買い物をしたついでにできるため、効率の良い副業といえるでしょう。またアプリによっては、家計簿機能が付いているものもあり活用すれば家計簿をつける手間を省くことも可能です。
撮った写真を販売できるストックフォト
写真撮影が好きな人にとっては、趣味を活かしてストックフォトに作品を投稿して稼ぐことが可能です。スマホで撮影した写真を写真販売サイトに出品して、売れると一定の売上金を手にすることができます。例えば「PIXTA」や「photoAC」などのサイトにクリエイター登録すれば写真を販売することが可能です。photoAC の場合、1ダウンロードにつき3.25~11円の報酬を得られます。
他に良質な写真を販売することで、企業から仕事の依頼を受けることもあるようです。
見るだけで稼げるおこづかいアプリ
おこづかいアプリは、アクセスしてページを閲覧するだけでポイントを貯められるため、すきま時間にぴったりです。代表的なアプリに「楽天スーパーポイントスクリーン」があります。閲覧することで、お得な情報を得られる場合があり、ポイント以上の恩恵を享受することも期待できるでしょう。またアプリのなかにあるゲームで遊んでポイントがもらえるため、ゲーム好きの人も楽しくポイ活できます。
ユーザー向き副業の楽天ROOM
「楽天ROOM」は、大手通販サイト「楽天市場」が運用するショッピングSNSです。楽天市場で見つけたお気に入り商品を「my ROOM」に集めて、自分がお気に入り登録した商品が売れると楽天スーパーポイントが付与されます。楽天ROOMを通じて他の楽天ユーザーとつながることができることも魅力です。ブログなどのアフィリエイトに似た仕組みの副業といってよいでしょう。
スマホで副業の代表フリマアプリ
メルカリ、ヤフオク、ラクマなどのフリマアプリで不用品を売却することは、リスクのない副業として最適です。売れた場合は事業者への手数料と送料(出品者負担の場合)がかかりますが、売れなかった場合は費用がほとんどかかりません。マイナスになる心配がないという意味で鉄板の副業といえます。メルカリは「メルカリShops」で商品を販売することもできます。
投資系の副業おすすめ4選
一般的な副業のほかに、投資で月5万円以上稼ぐ道もあります。ここでは、不動産、株、FXといった代表的な3つの投資方法とコインランドリー経営について紹介します。
安定収入を目指すなら不動産投資
余裕資金が数千万円単位である場合は不動産投資が最適です。ワンルームマンションで7万円の家賃収入を得られれば、月の諸経費は家賃の15~20%程度といわれているので、20%とした場合でも5万6,000円の手取り収入となります。通常はローンの返済があるので、家賃収入の大部分が相殺されますが、全額自己資金で購入すればローンの支払いが発生しないので、月5万円の副収入を実現できます。
NISA活用で非課税になる優良高配当株投資
優良高配当株への投資も有効な方法です。2,000万円を優良高配当株に投資して平均4%の配当利回りを得られれば、年間の配当金が税引き後で約64万円、月に換算すると約5万3,000円の手取り収入となります。業績の良い優良株であれば年々増配されるのが普通なので、手取り収入は次第に増えていきます。超低金利のいまは、銀行に多額の預金をしても利息はわずかしかつかないので、余裕資金を株式で運用することは有力な選択肢になるでしょう。
新NISA(少額投資非課税制度)では、最大総枠1,800万円まで非課税で投資できるようになります。優良高配当株は、配当利回りが高いうえにNISA活用で配当金が非課税になれば、より効果的な資産の増加が見込めるかもしれません。
利益率が高いコインランドリー経営
設備投資型の投資では、コインランドリー経営もあります。コインランドリーは、店員不要でオーナーがすべての業務を行うため、利益率が高い副業です。コインランドリーの経営は、立地の選定が極めて重要となりますが、経営のノウハウについてはフランチャイズに加盟すれば本部が指導してもらえます。
月額5万円以上の利益を上げることは難しくありませんが、初期費用が数千万円単位でかかるため、資金力がないと難しいでしょう。
自動売買もできるFX
FX(外国為替証拠金取引)は、2国間通貨の変動差額によって利益を上げる投資方法です。例えば米ドル/円のペア通貨に1万通貨単位(1米ドル150円で150万円)投資した場合、1円円安米ドル高になると1万円(1万米ドル×1円)の利益が出ます。そのため買った通貨が5円円安になれば5万円の利益を上げることは可能です(売って買い戻すのも可能)。
ただし1ヵ月で5円も相場が動くことはあまりないため、5万通貨単位で1円の変動を狙うのが現実的でしょう。値下がりするケースもあるため、売買で安定した月収を目指すには向いていませんが、金利収入(スワップポイント)を目的にする投資なら安定収入を得ることも可能です。自動売買ツールを利用するとパソコンに張り付かなくても運用できるため、検討するのもよいでしょう。
ただし、最低でもこの取引を維持するには、30万円(750万円÷25)以上の証拠金がいるため、ある程度の自己資金が必要です。
副収入を得るのに向いている不動産クラウドファンディング
副収入を得る投資方法として4つ紹介しましたが、リスクを考えると複数の投資や副業を組み合わせて運用するのが理想です。そこで分散投資の一つとして検討したいのが不動産クラウドファンディングです。不動産クラウドファンディングは副収入を得るのに向いている投資商品です。
予定利回りは、優良高配当株投資を上回る4~8%の範囲で設定されているケースが多く、不動産で運用するため、ファンドの成績も安定しています。そのため、新規に募集が開始されると多くのファンドが完売してしまいます。株式のように市場でいつでも購入できるわけではないので、ファンドの募集状況を常にチェックしておくことが必要でしょう。
その際に便利なのが、不動産クラウドファンディングの比較サイトです。現時点でどのようなファンドが募集されているのか、まずは気軽にチェックしてみることをおすすめします。
副業で月5万円稼ぐために必要な3つのポイント
副業で月5万円稼ぐことは、それほど簡単なことではありません。なぜなら単価の低い仕事が多いからです。以下の3つのポイントを理解して少しでも収入を上げるように工夫しましょう。
業界の現状を理解する
副業を行う場合、副業でも稼ぎやすい業界なのかどうかなど業界の現状を理解することが大事です。1つは在宅でできるデスクワーク系の業界で、ランサーズとクラウドワークスに多くの案件が登録されています。少なくともどちらかに登録しておくことは必須です。
在宅ではなく外にパート・アルバイトに出て副業したい場合は、労働系の業界の平均時給を確認して就業可能ななかで最も待遇が良い職種を選ぶなどの工夫が必要です。毎月の平均時給はマイナビから随時発表されるので参考にするとよいでしょう。
ナレビ(マイナビバイト)「アルバイト・パート平均時給レポート」
自分のスキルを上げる
どのような仕事でもスキルが高いに越したことはありません。副業においてもスキルを上げることは重要です。仕事によっては、資格の保有が採用条件になる場合もあるため、目指す業界が決まっているなら資格取得を検討しましょう。
仕事の獲得方法を確立する
在宅ワークでは「仕事をどのように獲得するか」が大きな課題となります。一般的には、最初から単価の高い案件を獲得することは難しいため、単価が低くて応募する人が少ない案件から応募するのが仕事を獲得するコツです。ある程度実績ができれば次第に定期的に発注してくれるクライアントが付く可能性が高くなります。
副業を開始する前に準備すべきこと
副業を始める前には、以下の3つを準備する必要があります。確定申告が必要な売上を目指すのであれば、副業専用の銀行口座やクレジットカードを持っておいたほうがよいでしょう。
副業のみに使う銀行口座を開設する
副業が軌道に乗ると売上が増え、確定申告が必要になるケースがあります。その場合、生活のお金を出し入れしている銀行口座に副業の代金や報酬が振り込まれると公私混同してしまい分かりにくくなるため、副業専用の口座を作るようにしましょう。
副業のみに使うクレジットカードを作る
銀行口座と同様にクレジットカードも副業専用のカードを作ったほうが無難です。仕入れの確認などで取引先にクレジットカードの履歴を提出する必要が生じた場合、プライベートのクレジットカードと同じだと買い物履歴の個人情報を知られることになります。
パソコンとインターネットの環境を整備する
多くの副業では、パソコンとインターネット環境が必要です。スマホで作業できる副業もありますが、やはりパソコンのほうが大画面で見やすくマウスやキーボードがあるため、作業効率が良くなります。特にデータ入力のように数をこなさなさなければ稼げない仕事は、パソコンでの作業が必須です。
副業を行う際に注意すべき5つのポイント
副業なら何をやってもよいわけではなく、行う際に注意しなければならないことがあります。特に大事な5つのポイントを確認しておきましょう。
勤務先が副業禁止でないか確認する
勤務先によっては、副業を禁止している場合があります。万一規定に違反して減給などの処分を受ければ元も子もないため、副業を始める前に勤務先に確認することが大切です。なかには、副業の内容によって許可する勤務先もあるため、自己判断せずにまずは上司に相談するようにしましょう。
非課税範囲の所得を超えたら確定申告する
副業の所得が非課税の範囲を超えたら確定申告する必要があります。給与所得者の場合、すべての雑所得を合わせて20万円を超えた場合は申告が必要です。本記事のテーマは、副業で月5万円の副収入を得ることですから基本的には確定申告するつもりで事業を進めることが前提となります。
口コミサイトをチェックする
副業を始める際に何かしらの登録が必要な場合、口コミは参考になるため、チェックする必要があります。口コミも投稿数が少ないと偏った意見になる可能性があるため、なるべく参加者が多い有名な口コミサイトを利用するようにしましょう。もちろん事業者を選ぶ最終判断は自分で行うため、公式サイトや口コミサイトなどを総合的に分析して結論を出すことが大切です。
最初は小規模で始める
副業とはいっても、最初から多額の費用をかけて行うのはリスクが高いです。小規模から始めて、軌道に乗ったことを確認してから規模を拡大しても遅くありません。また在宅ワークの場合は、本業以外で最初から3~5時間など多くの時間を割いてしまうと長続きしない可能性があります。
あくまでも副業となるため、最初は1時間程度から始めて慣れてきたら時間を増やしたほうが長く続けられるでしょう。
副業専用のメールアドレスを持つ
人によっては、1日数十件~数百件のメールを受け取ることもあります。副業に使う場合、顧客や取引先からの連絡を見落とさないように副業専用のメールアドレスを取得したほうが無難です。プライベートのメールが混在すると、取引先からの連絡を営業のメールと勘違いして削除したり見逃してしまったりするリスクもあります。
副業で稼ぐためのスキルや知識の習得法
副業で効率よく稼ぐには以下のような方法でスキルや知識を得ておくことが賢明です。
- スキルアップのためのセミナーや講座、スクールに参加する
- オンラインで学習する
- 実践で経験を積む
やはり経験者から知識を得るのが最も手っ取り早い方法と言えるでしょう。ある程度の費用がかかりますが、スクールなどに通うのも1つの手です。ただし、詐欺などに遭ってしまうこともあるため、選ぶ際は注意しましょう。
副業で収入を得たら確定申告をしよう
サラリーマンなど本業がありながら副業を行う場合でも、そこで収入が発生すれば、申告の上納税する義務があります。
確定申告する際に必要な書類 |
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確定申告書 |
本人確認書類 |
通帳やキャッシュカードなど銀行口座の情報がわかるもの |
収入証明書(源泉徴収票・支払調書・給与の支払明細書など) |
所得控除・税額控除など証明書類 |
印鑑 |
確定申告の方法ですが、「税務署に行く必要がない」「24時間いつでも申告可能」「申告書の紛失リスクが低い」などのメリットがあることから、最近は「e-Tax」で確定申告する人が増えています。詳細を知りたい方は以下の記事を参照するといいでしょう。
確定申告しなくてもバレないだろうと申告を怠ると、加算税や延滞税などが課されることになり、脱税行為となってしまいます。副業であっても、きちんと確定申告することをおすすめします。
副収入に関するQ&A
Q.月5万円稼げる副業は?
月5万円稼げる副業は、以下のようなものがあります。
- Webライティング
- Webデザイン
- Webマーケティング
- 動画編集
- データ入力
- プログラミング
- インターネット通販 など
ある程度資金がある場合は、以下のような投資で稼ぐことも可能です。
- 不動産投資
- 高配当株投資
- コインランドリー経営
- FX など
スマホでできる副業は、基本的に単価が低いため、単独で月5万円稼ぐのは難しいでしょう。
Q.副業でいくらまで稼いでいい?
厳格に規定されているのは公務員です。人事院規則(第1項関係の4)により不動産賃貸では、収入が500万円以内に規定されています。太陽光発電も定格出力数を10キロワット以内に抑えることが必要です。
民間企業に勤務する人は、勤務先の就業規則といった方針を確認することが求められます。確定申告したくない場合は、雑所得の合計を20万円以内に抑えれば非課税となります。ただし、住民税の申告は別途必要な場合があります。
Q.副収入の平均はいくらですか?
パーソル総合研究所が行った「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査 調査結果」(2021年8月)によると、副業の平均月収は4万1,000円(中央値)でした。平均時給は1,883円(中央値)で、全国の最低賃金1,004円(2023年10月1日時点)を大きく上回っていることから、パート・アルバイトで働くよりは副業のほうが時給換算すると効率が良いことがわかります。
Q.副業で月5万円稼いでいる人の割合は?
転職・求人サイト「doda」が行った「副業の実態調査」(2022年8月)によると、副業で稼いでいる金額が月5万円台の人の割合は、12.2%でした。5万円以上稼いでいる人と合わせると、32.4%で約3人に1人が月5万円の月収を達成しています。
※本記事は2023年10月12日現在の情報を基に構成しています。記事中の副業の方法や収入は一例であり、結果を保証するものではありません。参考程度にお考えください。
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