(本記事は、加藤 鷹幸氏の著書『人生100年時代を余裕で生き抜くレバレッジ資産形成法』の中から一部を抜粋・編集しています)
富裕層なら誰でもやっている資産形成方法
それではいよいよ、本書で提唱している資産形成の具体的な手法を紹介していきましょう。
あなたは「てこの原理」という言葉を覚えているでしょうか?
小学生の頃に誰でも習う、支点・力点・作用点の3つからなる原理のことですね。てこの原理を英語で「レバレッジ」といいますが、このレバレッジは投資用語で「他人の資本を使って利益率を高めること」を指します。
たとえば、FXでもレバレッジの仕組みを使うことができて、最大で25倍のレバレッジをかけることができます。するとどうなるかというと、10万円の元手しかなくても250万円分の投資ができてしまうのです。
仮に1ドル100円が110円に値上がりしたとすると、それだけで25万円の利益が手元に入ってきます。一方で90円に値下がりした場合は、25万円の損失です。元手の10万円を下回るほどの損が出てしまうんですね(実際には90円に下がる前に「強制ロスカット」が行われて、元手の10万円は没収されます)。
FXでレバレッジを利用するのは非常にハイリスクなため、積極的にはおすすめしていません。しかし、うまく利用すれば通常の25倍のスピードで資産形成が可能ということでもあります。
資産形成の全体像をつかめ
私が考える資産形成の概要としては、「他人が自分のために、長期にわたり安定した収入をもたらしてくれる仕組みを構築すること」となります。赤の他人が毎月必ず10万円を自分の財布に入れてくれる…というイメージです。「そんなうまい話があるわけがない!」
と思われる人も多いでしょう。しかし、「赤の他人が毎月必ず10万円を自分の財布に入れてくれる」という仕組みは、私たちの身の回りにもたくさんあります。たとえば、コインロッカーや有料駐車場などもそうです。
コインロッカーは、荷物を入れるスペースを駅やデパートに設置しておくことで、他人が自分のためにお金を払ってくれるビジネスです。有料駐車場も同様で、車を停めておくスペースを人に貸すことにより、お金をもらうことができます。
ロッカーや駐車場を利用している人からすると、その設備や土地のオーナーにお金を払っているという認識はほとんどありません。これらのサービスを利用するための対価として支払っているのが普通ですが、結果としてオーナーの財布にお金が落ちる仕組みになっています。
そして「不動産」も、コインロッカーや有料駐車場と同じ仕組みで収益が発生しています。第1章でもみてきましたが、家は自分がそのまま住んでいる限り、単なる消費または浪費になります。ですが人に貸して家賃をもらうようになれば、投資となります。
仮に3000万円のローンを組んでマンションを購入したとすると、毎月10万円ほどのローン返済が必要になります。これは自分が住む場合は自腹で支払う必要がありますが、そのマンションを人に貸して家賃11万円を受け取ることができれば、ローン返済と相殺し、さらに家賃収入をもらうことが可能になるのです。
この3000万円のローンというのは、一般的に銀行から融資を受けてお金を借りることになります。多くの人が使っている住宅ローンと同じですね。この「ローン」って、なにかに似ていると思いませんか?
そう、FXでいう「レバレッジ」です。ローンもレバレッジも、他人のお金を借りて投資を行うという意味で共通するものがあります。
つまり、ローンを組んで不動産投資を行うことこそ、私が考える資産形成の基本なのです。
保有資格:FP2級、宅建士 公式HP:https://kato-takayuki.com/
※画像をクリックするとAmazonに飛びます