不動産投資
2019.10.25

シェアリングエコノミーの隆盛で不動産投資はどう変わる?

(写真=sundaemorning/Shutterstock.com)
(写真=sundaemorning/Shutterstock.com)
シェアリングエコノミーが様々な分野に進出し人気です。個人が持っている遊休資産を有効活用することで新しい経済システムが誕生したといっても過言ではなく、その波は不動産の世界にも押し寄せています。総務省が発表した「平成30年版情報通信白書」においても国内におけるシェアリングエコノミーの高い伸びがデータとして示されています。

2015年には約398億円だった市場規模が2021年には約1,000億円市場を超える規模に成長すると予測されており伸び率は約3倍です。不動産を活用するシェアリングエコノミーとして最も有名なのは民泊ですが、それ以外にも「遊休不動産を有効活用したい人」「その不動産を利用したい人」を結び付ける新しいサービスが誕生しています。

こうしたシェアリングエコノミーの隆盛によって不動産投資には何が起きるのでしょうか。今後もさらに市場が拡大していくと見られるシェアリングエコノミーと不動産投資の関係を展望してみましょう。

シェアリングエコノミーが急成長中

個人が持っている遊休資産は、不動産以外にもたくさんあります。車で遠出をする際に同乗する人を募って旅費を節約するサービスは車という移動手段のシェアであり、フリマアプリは個人が不要になったものを売却してお金にしたい人と中古品を安く手に入れたい人をつなぐというモノのシェアです。不動産のシェアといっても実に多彩なサービスがあります。

民泊は空き家や空き部屋の有効活用法として注目を集めていますが、そこまでのスペースではなくても建物の軒先や店舗の片隅といった、ちょっとしたスペースをシェアするサービスも可能です。遊休資産を有効活用したい人と、それらを安く利用したい人がいなくなることはないので今後もシェアリングエコノミーはさらなる成長が見込まれています。

不動産系シェアリングエコノミーの世界

民泊や空きスペースの一時貸しなどシェアリングエコノミーの中でも不動産系のサービスは早い時期から多彩なサービスが登場しています。すでに以下のようなサービスが人気を集めており該当する遊休資産を持っている人にとっては有効な活用法が見出せるかもしれません。

Airbnb(世界で最も有名な民泊サービスサイト)

モノオク(物置シェアサービス)

軒先(既存店舗の前に出す小さな店舗「ポップアップストア」のシェア)

akippa(空きスペースを一時貸し駐車場としてシェア)

不動産投資とシェアリングエコノミーは共存できるか

不動産投資に取り組んでいる人や検討している人にとってシェアリングエコノミーとはどのような存在でしょうか。従来の不動産投資とはまったく異なる価値観で不動産の貸し借りが可能になるため、競合する脅威だと感じる人もいます。しかし実際のところはどうなのでしょうか。そもそも不動産賃貸とシェアリングエコノミーというのは、根本的な需要が異なります。

これを駐車場に例えると不動産賃貸は月ぎめ契約、シェアリングエコノミーはコインパーキングです。継続的に利用することを前提に賃貸契約を結ぶのに対してシェアリングエコノミーはスポット的な利用を前提としているため、今のところ両者はすみ分けられています。

シェアリングエコノミー時代の不動産投資戦略

不動産投資とシェアリングエコノミーには明確なすみ分けがあるとはいえ投資家として成長を続けるシェアリングエコノミーを味方につけない手はありません。具体的に以下のような活用方法が考えられます。
  • 集客力の弱い不動産を物置シェアなど別の用途で運用してみる
  • 空地を駐車場シェアで活用する
  • 一棟マンションを所有している場合は敷地内の駐車場をシェア拠点にする(入居者がマイカーを持たなくてもクルマを利用しやすくなる)
不動産投資としての利用価値が低くなってしまっている土地や建物をシェアリングエコノミーによって「小分け貸し」する発想は思いつきやすいところです。しかし3つ目のようにシェアリングエコノミーを集客力に結び付ける発想は面白い活用方法の一つでしょう。
 

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