海外の巨大IT企業は、コロナ禍のニーズを的確に読み取り一般市民の生活により深く浸透する結果を残しました。業績も大幅に向上したAmazon、Apple、Google、Netflixは1分間にどのくらい稼いでいるのでしょうか。
FAATMANの勢いはだれにも止められない
「FAATMAN」(Facebook、Amazon、Apple、Tesla、Microsoft、Alphabet:Google、Netflix)」と呼ばれる世界的IT企業の7社は、多くの企業が業績を落としたコロナ禍において株価を大きく伸ばしています。2021年3月時点で7社合計の時価総額は、約8兆3,000億米ドル(1米ドル108円換算で約896兆4,000億円)です。
2020年暦年での日本の名目GDP実額は、約539兆円ですが7社だけで一つの国のGDPを超える規模となっています。コロナ禍のいわゆる「巣ごもり需要」に応え続けた7社、中でも特にAmazonは、2020年日本だけで204億6,100万米ドル(1米ドル108円換算で約2兆2,097億円)の収益を上げています。Googleにおいては、コロナ禍にYouTubeの閲覧回数が大幅に増加。
検索サイトとしても世界ナンバーワンの座を譲らず毎日40億件の検索が行われています。Netflixは、コロナ禍で新規会員数を5,200万人も増やし2020年の有料会員数は2億人を超えました。
1分当たりの収益は?
このようにコロナ禍もおかまいなしに好調な7社。1分間にいったいどのくらい稼いでいるのでしょうか。
企業名 | 1分あたりの収益 |
---|---|
Amazon | 約1億319万5,836円 |
Apple | 約9,159万3,720円 |
Alphabet(Google) | 約4,676万5,512円 |
Microsoft | 約3,540万4,884円 |
約2,307万1,824円 | |
Tesla | 約883万728円 |
Netflix | 約546万1,128円 |
※1米ドル108円として換算
FAATMANの7社の中で1分間に最も稼いでいる企業はAmazon。わずかな差でAppleが2位、大きく額を落としてAlphabet(Google)と続きます。Amazonは、世界最大のECサイトとして世界各地で利用されている企業です。2020年の売上は、2019年の38%増の3,861億米ドル(1米ドル108円換算で約41兆6,988億円)でした。
いまだ新規ビジネスを増やし人々の生活に寄与する同社は、今後も事業規模を拡大していくことでしょう。その他の6社も同様に今後も継続的に成長する可能性が高く今よりもさらに世界経済をけん引する存在となりそうです。
生活に浸透したFAATMANの威力は減少することがない
1分間に1億円も稼いでいるAmazonをはじめFAATMANが提供するサービスは、私たちの生活に浸透しています。これらの企業のサービスを多くのユーザーが一斉に利用しなくなる未来は考えにくくその影響力から今後も新たなユーザーを取り込み成長していくことでしょう。周回遅れの日本企業がこれらの企業に追いつく日は来るのでしょうか。
ITの波に乗り遅れた日本企業が世界的に成功するためには、今からこれらの企業を模倣するのではなくまったく新たな戦略を生み出す必要がありそうです。
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