効果的な資産運用方法はどれ?不動産投資は他の運用方法とどう違う?
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世の中には高い利回りが期待できる一方でリスクが大きいもの、安全だけれど利回りが低いものなど、多様な資産運用の方法があります。特に現物を扱う不動産投資と、株など他の投資にはどのような違いがあるのでしょうか。各資産運用方法の特徴を紹介します。

目次

  1. 1.資産運用の5つの種類を紹介
    1. 1-1.不動産投資
    2. 1-2.証券投資
    3. 1-3.貯蓄性商品
    4. 1-4.商品投資
    5. 1-5.その他の投資
  2. 2.資産運用の観点から不動産投資のメリット・デメリットを考える
    1. 2-1.不動産投資のメリット5つ
    2. 2-2.不動産投資のデメリット3つ
    3. 2-3.どんな人が不動産投資に向いているのか?
  3. 3.まとめ

1.資産運用の5つの種類を紹介

資産運用,種類
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資産運用とひと口にいっても多種多様な運用方法があります。資産運用に対する考え方は、投資家の置かれた資産の状況などによって大きく異なります。ここでは、どのような種類の資産運用方法があるのか、5つの項目に分けて紹介します。

1-1.不動産投資

不動産は現物投資の代表として好立地物件では安定したパフォーマンスをあげている投資方法です。かつては富裕層の資産運用先とみられてきました。しかし近年では「不動産小口化投資」やJ-REIT(上場不動産投資信託)の普及で数万円から投資が可能になり不動産投資は身近な資産運用方法になっています。

・現物不動産
アパート・マンションに代表される賃貸用不動産を購入し貸し付けることによって家賃収入を得る資産運用方法です。家賃収入からローンを返済するため、少ない自己資金でも投資することができます。

不動産投資で成功するためには立地の選定が最重要といえます。東京23区に代表される都市型マンションであれば空室リスクが少なく安定した運用が期待できます。

・不動産小口化投資
1棟なら高額な物件を1口50万円などの小口に分けて販売する不動産商品です。直接所有しない「匿名組合型」と登記をして直接所有する「任意組合型」の2つがあります。一等地の高収益物件が多く元本割れの心配はあまりありません。

・J-REIT(上場不動産投資信託)
J-REITは、投資家から集めた資金でオフィスビルなどの不動産を購入・運用し、収益の中から投資家に分配金が支払われる不動産に特化した投資信託です。株式と同じように東京証券取引所で売買することができます。好立地の物件が多く組み入れられているため、安定した高利回りを実現している傾向です。

1-2.証券投資

株式に代表される証券投資は、NISA(少額投資非課税制度)の対象になっており売却益や配当金が非課税で受け取れることから有利な資産運用が可能です。

・株式
最もオーソドックスな資産運用方法です。国内外の有名な企業に投資でき売却益、配当金、株主優待など多彩なリターンが期待できます。ただし数年に1度は株式市場が大きく下落することがあるため、株式のみで資産運用を行うのはきわめて危険です。

・債券
国債をはじめ企業の社債、外国債券など多彩な商品があります。表向きは元本保証になっているものがありますが、国家破綻や発行元の企業が倒産すれば償還されない場合もあるため注意が必要です。また外国債券には為替レートの変動による為替リスクがあります。

・ETF(上場投資信託)
ETFは日経平均やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するように設計されている投資信託です。構成銘柄の株式が組み入れられているため、市場全体を買うような投資が可能になります。株価が下がると逆に価格が上昇するベア型と呼ばれる商品を買っておくと下落相場時のリスクヘッジになるでしょう。1口単位で売買できるため、少額から投資できるのがメリットです。

ただし投資信託の商品によっては資金の引き出し時や解約時、運用時の手数料が異なるため、事前にしっかりと投資する商品の情報収集をすることが必要になります。

・個人型確定拠出年金iDeCo
拠出した掛け金を自分で運用して資産を形成する年金制度です。20歳以上60歳未満が加入することができます。掛け金を60歳まで拠出し60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。

1-3.貯蓄性商品

貯蓄性商品のメリットは、銀行預金の場合、金融機関が破綻した場合でも預金保険機構によって1,000万円までの元本・利息が保護されていることです。また決済性預金の普通預金や当座預金は全額保護されますが、外貨預金は保護対象外となります。

・定期預金
最もオーソドックスな資産運用商品で高金利の時代は定期預金で運用すればかなりの金利収入を得られたものでした。現在では普通預金とそれほど変わらない金利水準になったことで資産運用商品としてのメリットが薄れています。

・貯蓄型保険
万が一の事故などに備えながら将来に向けて貯蓄にもなるのが貯蓄型保険です。終身保険が代表的な商品ですが、他にも養老保険、学資保険、個人年金保険などがこれに該当します。こちらは預金保険機構ではなく「保険契約者保護制度」によって破綻時の補償対象契約の責任準備金などにおける90%が保護されます。

1-4.商品投資

商品は現物投資なので手元に置きながら運用できるのが特徴です。

・金(ゴールド)
金は2020年2月25日に1グラム6,484円の値を付け高値圏にあります。金は金利が付かない資産のため、低金利や有事のときに買われる傾向です。現在世界的な金融緩和でマイナス金利に向かう国が多いため、金投資には有利な環境といえるでしょう。金は貴金属店において、その日の店頭小売価格で購入、買取価格で売却することができます。

・アンティークコイン
アンティークコインとは、一般的に発行から100年以上経過した金貨・銀貨などのコインを指します。発行は国王の即位や記念すべき出来事があったときに行われたため、追加鋳造はされないことから希少価値が生じて価格が高騰する傾向です。欧米では富裕層の資産運用アイテムとして人気があります。

・アート投資
最近投資家が増えているのが、絵画やリトグラフなどのアート投資です。趣味と実益を兼ねているため、楽しみながら投資できるのが人気の要因の一つです。新人作家の作品を買っておき人気が出たら売ることで大きな利益になる場合があります。富裕層向けの投資といえるでしょう。

1-5.その他の投資

他にも以下のような投資法があります。

・ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい借り手とお金を運用したい投資家を事業者がウェブ上でマッチングする新しいタイプの融資システムです。1万円の小口から投資でき借り手から返済された資金から一定の分配金を受け取ることができます。利回りは事業者やファンドの内容ごとに異なります。クラウドファンディングもほぼ同じような仕組みです。

・FX(外国為替証拠金取引)
ドル/円など2ヵ国の通貨の値動きを予想する投資法です。ドル/円の通貨ペアに「買い」で投資している場合、円高ドル安なら評価損、円安ドル高なら評価益が出ます。預入資金の5倍や10倍の投資ができる「レバレッジ投資」の代表的な商品です。

・仮想通貨(暗号資産)
名前の通りインターネット上にのみ存在する仮想の通貨になります。ビットコインなどの仮想通貨のほうがなじみの深い人が多いかもしれませんが、正式名称は暗号資産です。価格が乱高下しやすいため、資産運用には向いていませんが、ブロックチェーン技術を使った送金手段として将来普及する可能性があります。

2.資産運用の観点から不動産投資のメリット・デメリットを考える

資産運用,種類
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資産運用の観点から不動産投資のメリットやデメリットを考えてみましょう。

2-1.不動産投資のメリット5つ

不動産投資のメリットには次の5つがあります。

(1)安定した収益を得られる
株式投資や投資信託など将来を見通しにくい資産運用方法とは異なり入居者がいれば毎月安定的な収益を見込むことができます。

(2)少ない手間で取り組める
サラリーマンでも副業のような感覚で不動産投資に取り組むことが可能です。投資物件の購入後は、賃貸管理会社などに手数料を支払い、管理委託することによって手間をかけずに運用できます。

(3)少ない自己資金で大きな額の資産を持つことができる
不動産投資を行っている人の多くが、金融機関からの融資を活用しています。投資物件には、金融機関からの担保評価が期待できるため、融資に関するハードルもそれほど高くありません。少額の自己資金で大きな資金を動かすという「レバレッジ効果」によって大きな収益を得ることができます。家賃収入からローンの返済を行うため、完済後に売って売却益を得ることも可能です。

(4)生命保険代わりになる
ローンを組むと「団体信用生命保険」に加入することになるため、生命保険代わりになる点はメリットです。万一、死亡または高度障害を負った場合は、ローン残金が保険金で相殺され完済となります。

(5)節税効果がある
購入当初は諸経費がかさむため、副業で行っている場合は赤字にすることで給与所得と損益通算をすることができます。また不動産は現金で相続するよりも評価額が低くなるため、相続税の節税になります。

2-2.不動産投資のデメリット3つ

一方、不動産投資のデメリットとしては以下のような3つがあります。

(1)空室リスクがある
現物不動産投資では空室リスクが常にあります。家賃収入でローンを返済するため、空室が長く続くと家賃が入ってこないため自己資金から返済分を捻出することが必要です。空室リスクを減らすにはなるべく駅近の好立地物件を購入することが大切になります。

(2)金利上昇リスクがある
不動産の購入には高額な資金が必要になるため、自己資本のみで行う人は少ないでしょう。金融機関から借り入れを行う場合は、金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあります。

(3)すぐに現金化できない
不動産は株式のように売買市場がないため、資金が必要になった場合にすぐに現金化することができません。

2-3.どんな人が不動産投資に向いているのか?

では、どんな人が不動産投資に向いているのでしょうか。主に以下のような人が適しています。

(1)長期的な計画性がある人
不動産投資は、長期で安定した収益を求める人に向いています。それには長期にわたる計画性が必要です。不動産は株式投資のようにすぐに結果が出るものではありません。短期で結果を出したいタイプの人には向いていないでしょう。

(2)地道に努力する人
不動産投資は勉強しなければならない専門知識も多いため、地道に努力する人が向いています。また良い物件を手に入れるためには、インターネットなどを使って日々情報をチェックすることも必要です。そのような手間が苦にならない人が向いているといえるでしょう。

(3)行動力と決断力がある人
行動力と決断力がある人も向いています。良い物件を探して多くの人が日々情報をチェックしているため、自分の求める条件に合った物件を発見したときに、すぐ不動産会社に連絡する決断ができないと他の投資家に先を越されてしまいかねません。そのためしっかりと行動して情報収集し肝心なときに決断力がある人はチャンスを活かすことができるでしょう。

3.まとめ

不動産投資はさまざまな資産運用方法の中でも安定的な収益を見込むことができる点では優位性があります。もちろん押さえておかなくてはいけないデメリットもありますが「手堅く資産を守っていきたい」と考えている人にとっては、ぜひ取り組むべき資産運用方法といえるでしょう。サラリーマンが副業で行えることもメリットの一つです。

投資の中には株式投資や金投資、FXなどハイリスクハイリターンになるものもあります。また安全ながら低金利の貯蓄性商品、趣味と実益を兼ねたアートやアンティークコインなどの商品投資など種類はさまざまです。それぞれに一長一短があるため、できれば分散投資でリスクの少ないポートフォリオを組むことがよいでしょう。

ポートフォリオを再構築する場合は比較的安定している不動産投資を中心に組んでみてはいかがでしょうか。

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