世界を動かすトランプ大統領 不動産投資家としての名言に学ぶ資産運用の極意
(画像=Frederic Legrand - COMEO/Shutterstock.com)
木崎涼
木崎涼
大手税理士法人で多数の資産家の財務コンサルティングを経験。ファイナンシャルプランナー、M&Aシニアエキスパートの資格を持ちながら、執筆業を中心に幅広く活動している。

米大統領のトランプ氏は、不動産投資家としての顔も持っています。不動産投資で成功したトランプ氏のこだわりや、資産運用に活かせる名言を紹介します。成功者の視点を知ることで、一段高い目線で自分自身の不動産投資を見つめ直すことができるでしょう。

不動産投資家として大成功を収めているトランプ氏

金融市場を騒がせている米大統領のトランプ氏。トランプ氏は、もともと大成功を収めた不動産投資家として世界に名を馳せていました。長者番付にも繰り返し名前が載っていることでも有名です。まず、トランプ氏の簡単な経歴と、どのように不動産投資で成功したかを解説します。トランプ氏の父親は、不動産会社の経営者であり、トランプ氏はペンシルベニア大学のビジネススクールで不動産学を専攻しています。

ペンシルベニア大学は、アメリカにおいて有名な名門私立大です。その後、トランプ氏はMBAも取得しています。卒業後、父親の会社に入社したトランプ氏は父親と正反対の路線で不動産投資に臨みます。具体的には、団地など堅実的な不動産投資をしていた父親に対し、都市部やリゾート地のオフィスビル・ホテル・商業施設など大規模な不動産投資に果敢に取り組みました。

その結果、世界中で大成功を収めるまでになったのです。2019年5月28日現在、72歳のトランプ氏が40代のときに出した『トランプ自伝』では、資産が4,000億円を超えていることが記載されています。

不動産投資家としてのトランプ氏のこだわり

過激な発言で世間をにぎわせ華々しいイメージのあるトランプ氏ですが、不動産投資においては慎重な姿勢を崩しません。トランプ氏の不動産投資におけるこだわりを紹介します。まず、トランプ氏は立地のいい新築物件に絞って事業を行っているのが特徴です。郊外の物件は所有せず、ニューヨークやラスベガスなどの大都市や、ワイキキなどの観光地を中心に新築不動産を建設しています。

トランプ氏は、不動産投資をする際に調査を人任せにせず自分自身で行うことでも有名です。実際に自分の足で歩いて土地を見回り、近隣住民の話を聞きだしてニーズをつかむそうです。そんな泥臭い努力もいとわない姿勢こそが、現在の成功に結び付いたともいえるでしょう。トランプ氏は、不動産投資においては最悪の事態を予測すべきだと発言しています。

「融資がおりない」「入居率が上がらない」「賃料が維持できない」など、不動産投資にリスクはつきものです。そういったリスクに対して、常に複数の案を用意しておくことが成功への第一歩だとしています。

資産運用に活かせるトランプ氏の名言

最後に、資産運用に活かせるトランプ氏の名言を紹介します。不動産投資をはじめ、資産運用では自分の心のマネジメントが非常に重要だといわれています。不動産王として大成功を収めたトランプ氏に学び、自分自身の資産形成に生かしていきましょう。

  • 「 人づての情報はあくまで人づての情報にすぎない。自分で情報源にあたろう」

トランプ氏の不動産投資へのこだわりが凝縮された名言です。現代はインターネットなどで自宅にいながらにしてさまざまな情報が得られる時代ですが、自分で直接集める一次情報にこそ価値があることが分かります。

  • 「成功への道を開く絶好の方法は努力と勤勉さ、そして上手くいかないことより上手くいっていることに目を向けることに尽きる」

努力と勤勉さというのは、成功者の多くが大切なポイントとしてあげる言葉です。努力や勤勉さを欠いた成功など存在しないのかもしれません。一見派手でも見えないところで地道な努力を重ねることこそが、成功への近道なのでしょう。

  • 「成功するには事前の計画が大切である。そしてその計画にこだわりすぎず柔軟に構えるのも同じくらい大切である」

不動産投資においては、事前の事業計画が大切だと言われています。不動産会社が作った事業計画を読み流すのではなく、自分の目で一つ一つ確認しましょう。「賃料設定は現実的なのか」「どの程度の入居率を維持できれば黒字を維持できるのか」など、慎重に慎重を重ねて事業計画を読み込むことが大切です。

不動産投資をはじめ資産運用で活かせる名言を紹介しました。成功者の言葉には自然と人をやる気にさせる活力がみなぎっています。トランプ氏の名言と共に、真摯な姿勢で資産形成に取り組む姿勢を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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